2023年8月31日 T・ジョイ PRINCE 品川 スクリーン3
久しぶりにファンと対面できて嬉しそうなイ・ジョンジェ
MC:80年代の韓国が背景ですが、東京でのシーンも出てきます。韓国での撮影だったそうですが、東京を再現するにあたり工夫した点を教えてください。
ジョンジェ「実は東京のシーンは、日本の地方の小都市で撮る計画でした。以前、『黒水仙』という映画を日本で撮影したことがあるのですが、ああ、こんな風に日本で撮影できるんだという記憶があったので、そんな風に日本で撮りたいと思っていたのですが、コロナ禍になってしまいました。
そこで、釜山のとある道路を使って撮影しました。交差点の何箇所かを車両統制して撮ったのですが、日本は車両の道路の向きが韓国と逆ですよね。なので、週末に撮影許可を取り、道路の車両統制をして逆方向に車を走らせて撮影しました。日本から20台くらい車を運んできて、そんな風に撮ったのですが、車両統制をとっている中で、銃撃戦も撮影しましたし、日本から持ってきた車はすべて壊してしまいました(笑)。
日本で撮っていれば、製作費はもっと少なくて済んだと思うのですが、韓国で撮ったので、製作費は逆に増えてしまいました。大変苦労しながら撮りあげた作品ですが、日本の観客の皆さんにどんな風にご覧になっていただけるかよくわかりません。日本の皆さんには、ぜひ注意深く見ていただけたらと思います」
MC:日本への来日は約3年半ぶりとのことですが、日本で楽しみにされていることはありますか?
ジョンジェ「日本といえば、やはり美味しい食べ物がたくさんありますよね。なるべくたくさん、いろんなものを食べて帰りたいのですが、今回はかなりスケジュールがタイトなんです。今も食べ物のことを考えると、ごくりと唾を飲み込んでいるんですが、それでもいくつかは食べて帰れると思います。お寿司屋さんはすでに予約しています。先ほどは、美味しそうなとんかつサンドを持ち帰ろうと思い、バッグにしのばせています(笑)」
MC:なぜ、こんなに多忙なのかは、記者会見の記事を読んでくださいね。では、最後にこれから映画をご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
ジョンジェ「コロナ禍によって、お互いに往来がスムーズにできない状況がありました。それにもかかわらず、韓国で僕がイベントをしたり、映画関係の公開があったりすると、その都度、コロナの大変な最中にも関わらず、日本から韓国にわざわざファンの皆さんが来てくださっていました。そんなファンの皆さんに、ずっと感謝の気持ちを抱いていました。
ただ、今「イカゲーム シーズン2」の撮影をしているところでして、公開に合わせて日本に来るのはた易い状況ではありませんでした。こんな風に皆さんとお会いするのは難しいと思われていたんですが、僕にとっては、大切なファンの皆さんに直接日本でお目にかかるということは、特別な意味のあることです。そこで「イカゲーム」チームの方たちにおねだりして「2日だけ時間をください」とお願いし、スケジュールを取らせてもらいました。こうして皆さんと直接お会いすることができて、胸がいっぱいです。
これからも機会があれば、喜んで日本にまた来たいと思っています。また次の作品があれば、必ず日本へ来て皆さんにご挨拶したいと思います。今日はこの『ハント』を楽しんでいただけることを願っています。ありがとうございました」
この日はマスコミのフォトセッションの後で、観客の皆さんにも撮影タイムが設けられました。イ・ジョンジェもスマホを取り出して、観客の皆さんをバックに自撮り。動画も撮影していました。ファンとの交流を大切にするイ・ジョンジェの、優しさと感謝に溢れたジャパンプレミアでした。
そんなイ・ジョンジェが、監督に初挑戦した渾身作『ハント』。複雑に絡み合う人間関係、二転、三転と状況が変わっていくストーリー展開なので、最初は混乱するかもしれません。さらに、多彩で豪華なゲスト俳優たちがチョイ役で出演していますので(主に東京のシーン)何度かご覧になることをお勧めします。ぜひ、じっくり味わってください。
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