『ロケットマン!』が
やって来た!
−ダン・チューポン
トニー・ジャーを育てたパンナー・リットグライの愛弟子で、『七人のマッハ!!!!!!!」で主演デビューを果たしたアクション俳優ダン・チューポンが、10月6日より公開される新作映画『ロケットマン!』のPRで来日。合同インタビューに参加することができました。
『ロケットマン!』は、1920年代のタイ東北部、イサーンの農業地帯を舞台にした作品。金持ちに雇われたカウボーイたちを襲い、牛を貧しい農民たちに分け与えながら、親の仇を探しているのがロケットマンと呼ばれる謎の男。その武器はロケット花火! 大量のロケット花火で敵を粉砕し、自分もロケットに飛び乗って敵陣に乗り込みます。従来の生のアクションに、SFXも加えた、新しいスタイルのアクション映画となっています。
また、主演のダン・チューポンの師匠である、伝説のアクションスターにして監督のパンナー・リットグライが、俳優として出演しているのもチェックポイント。悪役に扮し、ダン・チューポンと死闘を繰り広げるクライマックスの師弟対決も見所となっています。
(質問、アジクロからの質問、ダン)
Q:『ロケットマン!』はデビュー作の『七人のマッハ!!!!!!!』より特撮シーンが多いですが、撮影で苦労はしませんでしたか?
ダン「特撮シーンはやはり大変でした。本物ではないですが、ロケットを100発(!)くらい打上げました。実際に火が付くようになっていたので、セッティングに1時間もかかって大変でした」
Q:師匠のパンナー・リットグライさんとの対決シーンは難しかったと聞いていますが、師匠からアドバイスはありましたか?
ダン「アドバイスはありませんでしたが、全力で本気でぶつかって来いという気迫は感じました。ほんとうに殴ると痛いんですが、師匠ですし、高齢なので、遠慮もあって、なかなか本気で向かっていけませんでした。でも逆に、パンナーさんから、お腹に凄いパンチをくらわせられました。僕を怒らせて、演技の感情を引き出そうとしてくださったんです」
Q:ロケットに乗って飛んで来るシーンは楽しいですが、最初にこのシーンのアイデアを聞いた時はどんな気持ちでしたか? また、実際に乗った感じはどうだったのでしょう?
ダン「タイのマスコミの間では、チャルーム・ウォンピム監督の作品はぶっ飛んでいるというイメージがあります(笑)。ロケットを使うというアイデアは、とても珍しいと思いました。ただ、タイの文化風習の中には、ロケットを使うことがあるので、これを武器にしたアクション映画を作るという話を初めて聞いて、すごく面白いアイデアだと思いました。ロケットに乗った時は、実際に飛ばす訳ではありませんが、こわかったです。ワイヤーで安全は確保されていましたが、ビルの3、4階くらいの高さにずっと吊られていたので、やはりぞくぞくしました(笑)」
Q:孤高のカウボーイのような役でしたが、役作りでイメージした作品はありますか?
ダン「脚本を読んでみると、外国映画にたとえるなら『ロビンフッド』だなと思いました。お金持ちから強盗して貧乏人に配るというキャラクターは、似ていると思います。孤高のキャラクターについては、自分もそういう性格で似ているので、そんなに大変ではありませんでした。もう1つ、タイ東北部のイサーンの人物を演じたのですが、僕はそこの出身なので、子どもの頃からよく風習を知っていて、その点はすごく気楽でした」(続きを読む)
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