●個性豊かな4人の助演俳優たちとダビカ・ホーン
Q:もともとは、4人の友人を演じている俳優さんたちの映画を撮りたくてスタートした企画と聞いていますが?
監督「そうです。彼らはこの前の作品『シー・プレン(4BIA)』と『5 プレン(Phobia 2)』という短編作品に出ているのですが、彼らを長編映画に出したかったのです。彼らに合うプロットを探し、結局『メー・ナーク』の話を新しい視点で描き、主人公の友人役で出したら面白いんじゃないかという結論になりました」
Q:皆さんとても個性的でユニークなのですが、前作と同じキャラクターなのですか?
監督「彼らは『シー・プレン(4BIA)』で演じたキャラクターのままです。演じるお話は変わっていますが、同じキャラクターを演じています。4人とも違う性格、ヴァラエティに富んだ性格を集めました。率直だけどとても口の悪い奴、理論的なことを言っているようで実はバカな奴、謎めいたキャラ、とても怖がりと…そういうキャラクター設定にしたのですが、どのお話でもこれらが際立っています」
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写真上:左から
プアック(ポンサトーン・ジョンウィラート)、ドゥ(ナッタポン・チャートポン)、マーク(マリオ・マウラー)、エー(カンタパット・プームプーンパチャラスック)、シン(アタルット・コンラーシー)
*『ミウの歌/Love of Siam』(『サイアム・スクエア』)でデビューしたマリオ・マウラーはすっかり大人になりました!
(c)2013 GMM Tai Hub Co., Ltd.
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Q:4人はそれぞれ単独の俳優さんなのですか? それとも、グループなのですか?
監督「ソロでも活躍しています。『シープレン(4BIA)』に出演するまでは、プロの俳優ではなく、どちらかというとCMに出演したり、他の職業の人もいました。ドゥを演じたナッタポン・チャートポンだけが、TVドラマでも活躍している俳優です」
Q:今後もこの4人で映画を撮っていく予定ですか?
監督「作りたいと思ってはいますが、すぐにではありません」
Q:主題歌も歌っておられますよね?
監督「そうですね。『その手を差し出して』というエンディングロールで流れる曲ですが、マリオもいるので、5人で歌っています」
(c)2013 GMM Tai Hub Co., Ltd.
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Q:ダビカさんは新人の女優さんですが、彼女を起用した決め手は?
監督「TVドラマに出ている女優だったのですが、オーディションに呼んで演技を見せてもらったら、演技がすごくよかったのと、キャラクターにぴったりだと思って彼女を選びました」
Q:ダビカ・ホーンさんも最初の方で子守唄を歌っていますが、ご本人の歌ですか?
監督「本人が歌っています」
●撮影中のエピソードやシーンについて
Q:撮影中はさぞ楽しかったのではと思いますが、面白いエピソードはありますか?
監督「まるで、友達と仕事をしているように楽しくて、現場で笑い過ぎて、僕の声がマイクに入ってしまうことがありましたね(笑)。些細なことですが、面白い話がいっぱいあり過ぎて、今すぐには思い出せません(笑)」
Q:では難しかったシーンは?
監督「後半の舟の上のシーンですね。長回しだったのと、カメラの位置をきっちりと決めなくてはならなかったので、カメラの動きもかなりあって大変でした。あのシーンの撮影だけで、4日間かかりました」
Q:食事のシーンで「うま味」という言葉が出て来ますが、タイでも使われるのですか?
監督「あれは日本語です。タイで流れている日本の有名な調味料のCMで使われていて、よく知られているので、現代で流行っている言葉を時代を遡った作品に入れて、面白さを出してみました(笑)」
Q:冒頭の戦場の場面でも、いろんな映画のタイトルが出て来たりして、私たちが気づかないところにもいろんなパロディが入っているのではと想像しています。
監督「多分、わからなかったギャグもたくさんあると思います。日本語に翻訳できなかったギャグが20%ほどありますから」
Q:エンディングロールで出て来るシーンも楽しいですね。手が伸びるというのは、タイのゴーストものではよくあるのですか?
監督「『メー・ナーク』だけです。ナークの話では、ナークの手が伸びてライムを掴んで持って行くというのが定番シーンなのです」
Q:日本では首が伸びたりします。日本の怪談はご覧になったことはありますか?
監督「幽霊伝説の映画は観たことがありませんが、ジャパニーズホラーの『リング』とか『呪怨』は観たことがあります」(次頁へ続く)
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