story
1986年、レバノンの首都ベイルート。韓国大使館の前で外交官の乗っていた車が武装組織に襲われ、オ・ジェソク書記官(イム・ヒョングク)が拉致される…。
それから1年8ヶ月後。外務部、中東課のイ・ミンジュン事務官(ハ・ジョンウ)の電話が鳴った。耳をこらすと暗号通信のようだ。「私は韓国の外交官オ・ジェソク」大統領選前で政治的な確執もあり、外務部のチェ長官(キム・ジョンス)たちは安全企画部を通さず、独自にオ・ジェソクを救出しようと動き出す。
過去にドイツ人拉致被害者の救出を成功させた元CIAのリチャード・カーター(バーン・ゴーマン)の協力で、美術商のヘイス(マルチン・ドロチンスキ)を仲介役として紹介されるミンジュン。提示された身代金は500万ドル。書記官が生きている証拠写真も届き、大統領府からの許可も得た。安全企画部長(キム・ウンス)が乗り込んでくるが、ミンジュンがベイルート行きを志願する。
現金の持ち込みは危険なため、ミンジュンはヘイスから渡された絵を持ってベイルートへ向かう。空港で待っているサメル(モカイン・マルジ)という男がその絵を買取り、250万ドルを渡すことになっていた。ところが、空港では情報を盗聴した軍人たちが、身代金を横取りしようとしていた。ミンジュンは無事に金を受け取り、裏口から逃げようとうするが、軍人たちに気づかれてしまう。
なんとか空港の外へ出たものの銃撃戦になり、教えられたタクシーに乗れなかったミンジュンは、近くにいた韓国人のタクシーに乗り込んで脱出。お調子者の運転手キム・パンス(チュ・ジフン)は天性の山師だったが、金よりアメリカ行きのビザが欲しいと協力する。そして、取引先の相手カリム(フェド・ベンシェムジ)の居場所へ向かう。
ところが、別の武装勢力もこの情報をキャッチ。取引前に人質と金を強奪しようと動いていた…。
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