PATHAAN/パターン(Pathaan)
story
2019年8月5日、インド政府が一方的に憲法370条を廃止し、カシミール地方の自治権を剥奪する。余命3年の宣告を受けたばかりのパキスタンのカーディル将軍(マニシュ・ワドワ)はこれを宣戦布告とみなし、悪魔と手を組むことに。プロのテロ組織Xを指揮するジム(ジョン・エイブラハム)に連絡し、インドに災禍を招くよう指示する。
3年後、次のテロがインドで起こるという情報を入手したインドの諜報部員パターン(シャー・ルク・カーン)は、アフリカのミサイル商人の元に潜入。乱闘の末、ジムの使いで商談に来ていたラフェ(ラジャット・カウル)を捕え、ヘリコプターに吊るして脱出する。
ニューデリーにあるJOCR本部では、かねてからマークしていたルバイことルビナ・モフシン(ディーピカー・パードゥコーン)がパリに現れたことから、ナンディニ・グレーワール長官(ディンパル・カパーディヤー)は急遽、専用機でパリへ飛ぶ。道中、同行した若手要員が伝説のスパイ、パターンについて長官に尋ねる。パターンこそ、2年前にJOCRを設立させた人物だった。
2年前、RAWの諜報部員だったパターンはミャンマーでの任務で重傷を負い、再起不能と思われたが驚異の復活を遂げる。そして「金継ぎ」と称し、傷ついて捨てられた兵士たちを集め、堅物のルトラ大佐(アーシュトーシュ・ラーナー)を説得。共同作戦と秘密調査を行うJOCRを発足させ、引退しようとしていたナンディニを長官にしたのだった。
その頃、未知の組織Xが各地でテロ活動を行っていた。次の標的はインドという情報から、ドバイで会議に出席する首相の警護にあたるが、狙われたのは同行していた2人の科学者だった。現れたのはジム本人。彼もかつてRAWの要員だったが、作戦中に妻と共に誘拐される。だが、RAWが身代金を拒否したため、彼の目の前で身重の妻が殺された。ジムは殉職とされたが、インドに深い恨みを抱いたまま、様々な国の元スパイたちとプロのテロ組織Xを結成したのだった。
ドバイの事件に関わった者への送金ルートから、ロンドン在住のパキスタン人医師ルビナ・モフシンが浮上。また、捕らえたラフェからジムが「ラクトビーチ」を入手したがっていることがわかる。パターンはスペインにいるルバイに近づいて情報を探ろうとするが、そこでジムと遭遇する。だがジムが去った後、危ういところを実はパキスタンの諜報組織ISIの潜入だというルバイに助けられる。
二人はジムより先に「ラクトビーチ」を手に入れるため、モスクワのヴィスコヴィッチタワー最上階にある世界一の金庫に潜入。協力して入手に成功するが、それはジムの作戦だった。ルバイはパターンを金庫に残して逃走。パターンは警察に捕らえられ、悪名高い刑務所ブラック・プリズンへ送られることに。接見したナンディニは彼を見捨てるが、移送中の列車にタイガー(サルマン・カーン)が現れる…。
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