左よりクァク・キョンテク監督、イ・ミヨン、チャン・ドンゴン、イ・ジョンジェ、デイビッド・リー・マッキニス
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2006.3.6
帝国ホテルにて (日比谷)
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『PROMISE』で来日したばかりのチャン・ドンゴンが、今度はスケールの大きな社会派大作『タイフーン』のプロモーションで監督や共演者たちと来日。記者会見では、脱北者を演じた感想や映画に込めたメッセージを皆と共に語っています。
ドンゴン「マタ、オアイデキテ、ウレシイデス。最近は皆さんにお会いする機会に恵まれてたいへんうれしいです。今回は韓国の仲間と撮った韓国映画です。日本の皆様にも気に入っていただけたらと思います」
ジョンジェ「こんにちは。イ・ジョンジェです。『タイフーン』は私が愛する映画の中で一番にあげることができる作品です」
ミヨン「こんにちは、イ・ミヨンです。お会いできてうれしいです。映画のご挨拶で一緒ににやって来たのは初めてだと思います。この作品が『タイフーン』であることをうれしく思います」
デイビッド「ハジメマシテ。デイビッドデス。『タイフーン』が日本で公開されてとてもうれしいです」
監督「私は、10数年前に北朝鮮から南に渡ってきた脱北家族の方々にお会いしました。そのご家族にお会いしてこの映画を作ろうと思ったのですが、なぜだか、今この場にいると、その方々の姿が思い出されます。私の父親は北朝鮮出身なので、この作品を作る時、心情的にとてもたくさんの励ましをもらいました。現実にこのような人たちがいるのだということを、この映画を通して皆さんに伝えたいと思います。日本の皆さんも、この映画に対して多くの関心と愛情を寄せてください」
ここから、質疑応答に入ります。
今回は韓国だけでなく、タイやロシアでも撮影していますが、一番印象に残ったところは? また、撮影で一番大変だったことは?
ドンゴン「タイでの撮影は、韓国がとても寒い時期だったんですが、暑いタイで撮影しました。ロシアのウラジオストクでの撮影では、いい天気に恵まれました。苦労したというよりも、特にウラジオストクの場合、映画の中で感情表現を豊かにしなくてはならない部分だったので、大事な現場でした。撮影中は、ウラジオストクという都市が持っている雰囲気を楽しみながらやりました。個人的には寒がりで、暑い場所が好きなので、タイでの気候は何の苦労もなく受け入れることができました。印象に残っているのは、やはり海外ロケだったウラジオストクでのシーンです。姉との再会シーンが記憶に残っています」
ジョンジェ「私の場合は、ウラジオストクでもタイでも、とても難しい演技の場面が多かったので、印象深いシーンもたくさんあります。中でも一番大変だったのは、韓国で撮影したラストシーンです。技術的にもですが、寒い冬でもあったので、肉体的にも、その他様々な面でもたいへん苦労をしました。それで、返って印象深く残っています。やはり最後のチャン・ドンゴンさんとのラストシーンが印象深いです」
ミヨン「私が演じたのはチャン・ドンゴンさんと長い間離ればなれになっていた姉の役でした。なので、二人が再会した時は感情がとても湧きあがってきて、そのシーンがとても印象に残っています」
デイビッド「私も他の方と似ていますが、自分にとって一番印象に残っているのは、ウラジオストクでシンとセジョンがバンの中で会話をするシーンです。お互いのことを知り合いながら、これからのことについて話しているところが印象的です」
監督「率直に言いますと、全部が全部大変でした!(会場笑)自分でシナリオを書いておきながら、なんでこんな風に書いてしまったんだろうと思うくらい、技術的に難易度の高いシーンが多かったので、休んだという記憶がありません。個人的には精神的にも肉体的にも辛かったです」
海賊役でタイの俳優、チャタポーン(パンタナアンクーン)さんが出演しています。わざわざタイへ行ってオファーされたそうですが、彼を起用した理由は?
監督「トト役の方ですね。彼は『マッハ!』に出演しています。タイでは3回オーディションをしたのですが、トトというキャラクターにとても合っていたのと、人間的にとても誠実だったので彼に決めました。デビッドさんやチャン・ドンゴンさんがタイ語を練習する時も助けてくれましたし、海賊の印象を出す面でも大きな助けとなりました」
共演した感想はいかがでしたか? タイ語の練習相手にもなったそうですが。
ドンゴン「彼は私やデビッドさんと同じ海賊役を演じているので、現場で一緒に過ごす時間がとても多かったです。タイ語については、私のセリフを彼が録音してくれて、そのテープを聞きながらタイ語の練習をしました」
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