2013.10.9 ホテル日航東京
美人チェリストとさえない中年男との運命の恋を描いた名作ドラマ「101回目のプロポーズ」が、なんと22年後、中国映画にリメイクされて帰ってきました。監督は台湾の新鋭レスト・チェン(陳正道)。主演は日本でも活動している台湾の美人女優リン・チーリン(林志玲)と、中国の人気コメディ俳優ホアン・ボー(黄渤)。さらに、ドラマと同じ星野達郎役で、武田鉄矢もゲスト出演しています。
本作は今年のバレンタイン時期に中国で公開されて大ヒットを記録。3月には香港、台湾でも上映され、日本でも10月19日より、いよいよ公開となります。公開に先がけ、レスト・チェン監督と主演のリン・チーリンが来日。プレミアイベントでは、リン・チーリンと武田鉄矢がウェディングスタイルで登場しました。イベント後に囲み会見もありましたので、まとめてご紹介します。
司会を担当したのはフジテレビの笠井信輔アナウンサー。映画のテーマ「結婚」にちなんで、リン・チーリンは桂由美デザインのウェディングドレス、武田鉄矢は紋付袴で入場。武田鉄矢がチーリンをエスコートし、ステージに2人が並びます。日本でも活動経験のあるリン・チーリンは、日本語を猛勉強しているようで、この日は終始、通訳なしの日本語でした。
チーリン「皆さん、こんにちは。映画『101回目のプロポーズ 〜SAY YES〜』に出演させていただいたリン・チーリンです。今回、映画が日本で公開されることになって、とてもうれしいです。よろしくお願いいたします」(拍手)
武田「昨日はプロデューサーを務めておりました大多(亮)とリンさんも参加して一杯やったのですが、『まさか20年後に、アジアに広がった「101回目のプロポーズ」の打ち上げを、レインボーブリッジ見ながらやるとは思わなかったね』と。リンさんの後ろがちょうどレインボーブリッジだったものですから、スタッフと共に我ら両国の美しい物語の虹の橋になりたいな、なんていう最上級の形容詞でシャンパンを飲むという一夜を迎えることができました。『101回目のプロポーズ 〜SAY YES〜』は、台湾の若い監督が、ほんとうにうまくまとめてくれましたので、ぜひ、日本中の皆さんに、アジアに広がっていった、お伽話のようなパワー・オブ・ラブコメディをぜひ観ていただきたいと思います」
司会「ウェディングドレスを着てどんなお気持ちですか?」
チーリン「ウェディングドレスを着るたびに、ほんとうに幸せな気持ちになります。さっき、会場へ入った時、なんか本当の結婚式だと思いました」
司会「武田さん、よかったですね」
武田「無念だよなあ(笑)。20年前だったらなあ。ほんとに。この部屋を真っ暗にしたのに、俺が…」
司会「桂由美さんが6ヶ月をかけて刺繍を施したウェディングドレスです。武田さんはどのようにご覧になりましたか?」
武田「この世のものではありませんよね。虹の松原でベールを松にひっかけた乙姫を見た、田子ノ浦の漁師のような心持ちがいたしますね。なんという美しさでございましょう」
司会「22年前に大ヒットしたドラマのリメイクに出演されましたが、映画のオファーがあった時はどんな気持ちでしたか?」
チーリン「最初オファーが来た時は、ほんとうに信じられませんでした。でもドラマが好きで、すぐOKと答えました。後、武田さんと一緒に共演できて、ほんとうに幸せでした」
司会「ドラマが好きということは、ご覧になっていたのですか?」
チーリン「はい。そうです。若い頃に見ていました。高校生の時です。(台湾でも)すごく人気がありました」
司会「撮影中の武田さんはいかがでしたか?」
チーリン「ほんとに、面白かったです。撮影の日、まさか本人が隣りにいるなんて、ちょっと信じられませんでした(笑)」
武田「私、上海でロケをやった時に、現場に行った瞬間に、この美女から『オー!マイ・アイドル』って言われましたからねえ(笑)」
チーリン「アイドルです(笑)」
司会「何年前ですか? アイドルって言われたのは」
武田「俺、一生ねえですよ!(会場爆笑)初めてですよ!」
司会「武田さんが出演するのは星野達郎として2人を励ますシーンですが、大笑いのシーンになりました。撮影はどうでしたか?」
武田「監督からは、ちゃんとした場面設定のセリフはあったんですけれども、『申し訳ないが、思いを込めてあなたが少し足して、セリフは協力してください』と。そのシーンでは、僕が直感するんですね。リンさんと、ホアンくんという中国の僕役の方が恋し合う運命にあるんじゃないかと。
そこで、僕がやった1つは、東京から持参したおみやげのスカーフを、2人にきれいにたたんでください、と。大きいスカーフなんで、2人はそれをまず広げといて、2つ折にしていくという。それを見ながら、僕は『男と女が愛しあう時は、2人は一瞬離れたり、一瞬ぴったりと寄り添ったりすることがあります。だから、離れたり、寄り添ったりしながら、愛を2人でたたんでください』という意味合いで。
そしたら、中国のホアンくんがノっちゃって、こうもやりたい、ああもやりたい。リンさんが、私はこうやりたいんだって。彼女は日本語を猛勉強中の国際女優でして、もう僕のセリフに反応するんですね。少〜し、涙を光らせる。目の奥を光らせながら、短〜いワンシーンを、彼女がキラキラキラキラ瞳を光らせて、スカーフをたたむんですね。これはやっぱり、なかなか感動しましたね」
司会「リンさんはあのシーンを覚えていますか?」
チーリン「覚えてます。ほんとにロマンチックなシーンなんですけど。だから、自分もときどき、ほんとに感動していました」(続きを読む)
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