story
幼い少年キッド(ジャティン・マリク)は大好きな母ニーラ(アディティ・カルクンテ)から、猿の姿をしたヒンズー教の神ハヌマーンの物語を聞かされる。太陽を食べようとして神々の怒りをかったハヌマーン…。だが、成長したキッド(デヴ・パテル)は、インドにある腐敗した都市ヤタナの地下ファイトクラブで猿のマスクをかぶり、「ザ・ビースト」と呼ばれる殴られ屋となり、金を稼いでいた。母を殺した男に復讐するために。
ある日、頼んでいた情報屋の少年が朗報を持って来た。キングスクラブのマネージャー、クィーニー(アシュウィニー・カルセカル)が現れるカフェがあるという。キッドはビジネスマンに扮して彼女に近づき、名刺を入手。高級売春ホテルのキングスクラブに潜入するため、ウェイターとして働き始める。そこには、コールガールとして働き始めたばかりのシータ(ソビタ・ドゥリパラ=ショービター・ドゥーリパーラ)もいた。
そして、ついにあの男が現れた。母を殺した汚職警察官ラナ(シカンダル・ケール)。今は怪しい教祖バーバ・シャクティ(マカランド・デシュパンデ)と組み、政界へ進出して街を牛耳ろうとしている。
キッドは親しくなったアルフォンソ(ピトバッシュ)の協力も得て、ホテルへ拳銃を持ち込むことに成功。ついにラナと対峙するが、逆に追い詰められてしまう。アルフォンソのオートリキシャ・トゥクトゥクで街へ逃走するも、地上と空から追跡され、銃で撃たれたキッドは夜の澱んだ暗い川へ落ちていった。
キッドは古いシヴァ寺院の中で目覚めた。アルファ(ヴィピン・シャルマ)というヒジュラの僧侶が、彼を救い上げ手当してくれたのだ。寺院の外にはまだ追っ手がいたため、彼は傷が癒えるまでここに留まるよう勧める。そこには虐げられたヒジュラの人々が寄り添って住んでいた。アルファによって樹木の洗礼を受けたキッドは、彼らの音楽のリズムに合わせてトレーニングを始める。ヒジュラの中には力持ちの女性もいて、彼らも一緒に肉体を鍛えていった。
生まれ変わったキッドは、タイガー(シャールト・コプリー)の地下ファイトクラブで腕試し。ヒジュラたちの助けを借りて、再びラナに挑んでいく…。
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