2006年3月11日、「韓流シネマ・フェスティバル2006」でオープニングを飾ったシネマート六本木。アジア映画の専門館として、通常の新作上映と共に様々な企画上映を行い、未公開の秀作や話題作を多数紹介してきました。2010年まで続いた「韓流シネマ・フェスティバル」以降は、スター俳優ごとに作品を集めた「○○○祭」を開催。いつも、ファンの皆さんからの花輪やメッセージがロビーに飾られているのが印象的でした。また、ゲストを呼んでのイベントやサイン会も行われ、アジア映画ファンの皆さんに親しまれてきました。
最後の一般公開作品となる
『ドラゴン危機一髪'97』は5/30より
デジタルリマスターにて上映
|
そのシネマート六本木が、賃貸契約の終了により、6月14日で閉館します。とても残念なことですが、同館では「The Last Show」と題して、これまでに上映された作品の中から選りすぐりの作品を集め、未公開の新作も追加して、まさにシネマートならではの様々な特集上映を開催中。
韓流スター祭を集めた「韓流祭<プレ企画>」(3/7-4/3)「マレーシア映画ウィーク」(4/11-19)「台湾シネマ・コレクション2015」(4/19-5/8)はすでに終了しましたが、新作5本が公開中の「韓流シネマ・フェスティバル2015」と香港映画の名作を網羅した「香港映画天堂 最終章」のファイナル、ドニー・イェン祭、そして「韓流祭5月」でチュ・ジフン祭が開催中です。
また「台湾シネマ・コレクション2015」で上映されて、お立見が出るほどの満席となった『KANO〜海の向こうの甲子園〜』は追加上映が決まり、今現在は5月26日、28日、29日に上映を予定。6月5日まで随時上映が予定されています。ここでも随時情報を更新していきますが、ご覧になりたい方は、公式サイトも細めにチェックしてください。
劇場初上映となる『夜に逃れて』(2000年/台湾)
|
さらに23日には、新たな企画「Last Present」が発表されました。6月6日からの最後の週を飾るのは、ダニエル・ウーとスティーブン・フォンをスターに押し上げたヨン・ファン監督の『美少年の恋』(98年)と、未公開の台湾映画の名作『夜に逃れて』(2000年)。『夜に逃れて』は11年にアジアフォーカス福岡国際映画祭で上映されていますが、シネマート六本木では14年の歳月をかけて上映の交渉をしていたとのこと。今回の閉館にあたり、特別に上映が可能になったそうです。本作を劇場でご覧になれるのは、最後のチャンスかもしれません。この貴重な機会をお見逃しなく。また「Last Present」では、この他にも上映作品が追加される予定です。*『オオカミの誘惑』(韓国)『あなたなしでは生きていけない』(台湾・未公開)が追加されました!
「韓流祭6月」の上映作品も発表になりました。『作戦 -The Scam』『ダンサーの純情』『シークレット・サンシャイン』『チェイサー』『高地戦』『トンマッコルへようこそ』と、どれもスクリーンで再度観たい作品ばかり。特に『作戦 -The Scam』の上映日には、パク・ヨンハのフィルムコンサート「ONE LOVE☆追慕パク・ヨンハFINAL」も上映が予定されています。そしてフィナーレを飾る13・14日には、なにかサプライズな企画も進行しているようです。アジクロでは、フィナーレの14日直前まで、上映作品や企画イベントの最新情報を随時ご紹介していきます。
■これまでご紹介してきたシネマート六本木の企画上映&イベント
2006年
・韓流シネマフェスティバル2006 プレミア *映画館オープニング企画
2007年
・韓流シネマフェスティバル2007 ルネサンス
・オープニング作品『卑劣な街』チョ・インソン記者会見
2008年
・韓流シネマフェスティバル2008 春
・『恋の罠』ハン・ソッキュ来日舞台挨拶
・タイ式シネマパラダイス2008
・台湾シネマ・コレクション2008
・ボリウッド・ベスト
2009年
・韓流シネマフェスティバル2009 約束
2010年
・韓流シネマフェスティバル2010 新しい風
2012年
・「絶対彼氏〜My Perfect Darling〜」ジロー来日記者会見
・2012-2013 冬の香港傑作映画まつり
2013年
・王家衛(ウォン・カーウァイ)Special
|