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最新作『台湾新電影時代』も同時公開。(左から若き日のウー・
ニエンチェン、ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤン)
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2014年夏に開催されて好評だった「台湾巨匠傑作選」の第2弾です。中華圏の中でも、その歴史的背景から独自の視点で発展を遂げて来た台湾映画。その先鋒となったのが、ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンに代表される台湾ニューシネマ。
今回は、その台湾ニューシネマが世界の映画人にどのような影響を与えたかが紹介される貴重なドキュメンタリー作品『台湾新電影時代』(2014)を同時公開。台湾映画発展のキーマンとなった巨匠たちの重要作品群と共に、ご覧いただけるようになっています。
新しく加わった作品は、ホウ・シャオシェン監督の『風櫃の少年』『悲情城市』『黒衣の刺客』、エドワード・ヤン監督の『光陰的故事』『恐怖分子』。いずれも監督を語る上では必見の重要な作品ばかりです。さらに、前回の特集では紹介されなかったツァイ・ミンリャン監督の作品が4本含まれています。台湾ニューシネマとは一線を画すツァイ監督ですが、同時代を代表する台湾の監督としては重要。ツァイ監督ならではの作品世界を味わってください。
そして、ウェイ・ダーション監督ファンにはうれしい『KANO 1931海の向こうの甲子園』がラインナップに加わりました。日本でもスマッシュヒットとなった本作を、劇場の大スクリーンで堪能できるチャンスです。また特別上映として、是枝裕和監督が93年に製作したテレビドキュメンタリー『映画が時代を写す時−候孝賢とエドワード・ヤン』も上映されます。こちらは特集上映の半券をお持ちの方のみ、無料でご覧いただます。様々な角度から、ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤン、ツァイ・ミンリャン、アン・リー、ウェイ・ダーションという5人の巨匠の世界を堪能できる貴重な特集上映。ぜひ、お見逃しなく。
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坊やの人形
(83年/台湾/108分)
出演:チェン・ボージョン、ヤン・リーイン
60年代前半の台湾を舞台に必死で生活を送る人々の姿を描いた短編三部作。ホウ監督は『坊やの人形』を監督。台湾ニューシネマの誕生を告げた記念作として知られている。
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5/02:15:40
5/11:13:30
5/19:10:30
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風櫃の少年
(83年/台湾/101分)
出演:ニウ・チェンザー、チャン・シー
澎湖島の風櫃に住む阿清と友人たち。対立するグループとの争いが警察沙汰になり、皆で高雄に行くことにする。世界の映画作家に多大な影響を与えた作品。若きニウ・チェンザー監督にも注目。
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5/03:12:45
5/10:16:10
5/13:10:30
5/20:13:45
5/30-6/01:10:00
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童年往時 時の流れ
(85年/台湾/138分)
出演:ユー・アンシュン、シン・シューフェン
少年と家族の日常をめぐるささやかな出来事で綴る成長物語。広東省生れの阿孝は1歳の時、台湾へ移住。ガキ大将となった阿孝に病弱な父が影を落とす。ホウ監督初期の代表作。
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4/30:12:45
5/09:10:30
5/11:15:40
5/16:18:15
6/5-8:11:00
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悲情城市
(89年/台湾/159分)
出演:トニー・レオン、シン・シューフェン
51年にわたる日本統治より解放された日から、47年に起こった本省人と外省人の争いを中心に、ある一家の変遷を描く激動の時代の大河ドラマ。第45回ヴェネチア国際映画祭グランプリ
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4/30:18:00
5/05:15:40
5/07:10:30
5/11:10:30
5/15:18:00
5/18:10:30
5/20:15:45
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憂鬱な楽園
(12年/台・日/112分)
出演:カオ・ジェ、リン・チャン、伊能静
チンピラのガオは40近いが生業に就かず、弟分のビィエンと彼の恋人マーホァを連れて田舎町の平渓にやって来る。ラストのオートバイ走行の長回しが圧巻。
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5/06:16:10
5/08:18:00
5/17:10:30
6/04:11:00
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珈琲時光(詳細)
(03年/日本/103分)
出演:一青窈、浅野忠信
女性フリーライターと彼女を巡る人々との心の交流を描いたドラマ。台湾出身の音楽家について調べていた陽子は、お盆で実家の高崎に帰省した時、父と継母に妊娠していることを告白する。
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5/05:12:45
5/12:18:15
5/18:13:30
6/03:10:00
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黒衣の刺客(詳細)
(15年/台・中・香・仏/108分)
出演:スー・チー、チャン・チェン、妻夫木聡
9世紀、唐代の中国。13年前に誘拐され、刺客として育てられた娘が、暴君となったかつての婚約者を倒すために戻って来る。初の武侠大作で、カンヌの監督賞をはじめ多数の映画賞を受賞。
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4/30:15:40
5/07:18:00
5/12:13:45
5/18:15:40
5/29:10:00
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光陰的故事(詳細)
(82年/台湾/106分)
出演:石安[女尼]、シルヴィア・チャン
当時の若手新人監督タオ・ドゥーツェン、エドワード・ヤン、クー・イーチェン、チャン・イーによるオムニバス作品。エドワード・ヤンは第2話の『希望』を監督。
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5/01:15:40
5/09:13:10
5/27:10:00
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恐怖分子(詳細)
(86年/台・香/109分)
出演:リー・リーチュン、コラ・ミャオ
知らない内に他人を傷つけながら生きている、都会人の殺伐とした生きざまを描いた傑作。犯罪、いたずら電話、夫婦の不和、不倫など、都会ならではの事象を鋭敏なタッチで切り取っている。
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5/01:12:45
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5/10:18:30
5/17:18:00
5/28:10:00
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ヤンヤン 夏の想い出
(2000年/台・日/173分)
出演:ジョナサン・チャン、ウー・ニエンチェン
台北で暮らす8歳のヤンヤンの目から見た家族の出来事。祖母が脳卒中で倒れ、母は看病疲れで家出。父は出張先で昔の恋人と再会し、姉は恋に思い煩う。07年に早逝したヤン監督の遺作。
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5/01:18:00
5/08:10:30
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5/12:10:30
5/13:12:45
5/18:18:00
5/20:10:30
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青春神話
(92年/台湾/106分)
出演:リー・カンション、チェン・チャオロン
ツァイ・ミンリャン監督のデビュー作。一人の予備校生と周囲の人々との人間関係を通して、現代台湾社会を独特の抑制された形で描いた青春群像劇。本作でリー・カンションが発掘された。
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5/02:18:00
5/13:16:00
5/14:10:30
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愛情萬歳
(94年/台湾/117分)
出演:ヤン・クイメイ、リー・カンション
孤独な男女3人の生き方を、冷徹なカメラワーク、極端に少ない台詞、一切の音楽の助けを借りない俳優たちの陰影豊かで繊細な演技で綴った人間ドラマ。ヴェネチア国際映画祭グランプリ
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5/11:18:20
5/14:12:45
5/17:15:40
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河
(97年/台湾/115分)
出演:リー・カンション、ミャオ・ティエン
昔の女友達と再会した青年が、彼女に誘われ映画の撮影現場を訪れ、河に浮かぶ死体役に抜擢されてしまう。彼女と一夜を過ごした後、彼は首が曲がったままの奇病にかかる…。
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5/14:15:40
5/16:12:45
5/19:18:50
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郊遊 ピクニック(詳細)
(13年/台・仏/138分)
出演:リー・カンション、チェン・チャンシー
幼い息子と娘をそだてている父親。水道も電気もない空き家にマットレスを敷いて暮らし、父親は人間立て看板のバイトで日銭を稼いでいる。ツァイ監督が商業映画引退を宣言した作品。
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5/03:18:00
5/14:18:00
5/19:12:45
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推手
(91年/台・米/105分)
監督:アン・リー
出演:ラン・シャン、ワン・ライ
世界で活躍するアン・リー監督のデビュー作。中国からアメリカへ渡って暮らす老人が異文化の中で次第に自立していく姿を描く。
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5/12:16:00
5/25:10:00
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ウェディング・バンケット
(93年/台湾/108分)
監督:アン・リー
出演:ラン・シャン、ウィンストン・チャオ
ゲイの青年が偽装結婚したことから巻き起こる悲喜劇を、シニカルかつ感動的に描いたコメディドラマ。ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞。
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5/02:12:45
6/02:10:00
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恋人たちの食卓
(94年/台湾/124分)
監督:アン・リー
出演:ラン・シャン、ヤン・クイメイ
一流ホテルのシェフだった老人と3人の娘は、日曜の夕食を共にすることが決まりごとだった。ラン・シャン主演による父親三部作の最終章。
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5/03:15:40
5/26:10:00
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海角七号/君想う、国境の南(詳細)
(08年/台湾/130分)
監督:ウェイ・ダーション
出演:ファン・イーチェン、田中千絵
日本統治時代の悲恋を現代の台湾人男性と日本人女性の出会いに絡ませて描いた青春ドラマ。台湾最大ヒットを記録したウェイ監督のデビュー作。
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5/06:18:25
5/16:15:40
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セデック・バレ(詳細1・詳細2)
(第一部・太陽旗/第二部・虹の橋)
(11年/台湾/144分・132分)
監督:ウェイ・ダーション
出演:ダーチン、リン・チンタイ、安藤政信
1930年、台湾で起きた原住民族による抗日武装蜂起「霧社事件」を描いた二部構成の歴史大作。
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5/04:12:45
5/15:10:30
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セデック・バレの真実(詳細)
(13年/台湾/154分)
監督:タン・シャンチー
出演:パワン・ナウイ、パガハ・パワン
霧社事件の被害者・加害者それぞれの遺族や歴史学者へのインタビュー、セデック族発祥の地への旅を記録したドキュメンタリー。
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5/04:18:00
5/17:12:45
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KANO 1931海の向こうの甲子園(詳細)
(14年/台湾/185分)
監督:マー・ジーシアン
出演:永瀬正敏、ツァウ・ヨウニン
1931年、日本統治下の台湾から甲子園大会に初出場し、準優勝へ導いた近藤兵太郎監督と嘉義農林学校の感動の実話を映画化。
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5/06:12:45
5/10:12:45
5/19:15:30
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台湾新電影時代
(14年/台湾/109分)
監督:シエ・チンリン
出演:アピチャッポン・ウィーラセタクン、ジャ・ジャンクー、黒沢清、トニー・レインズ
「台湾ニューシネマ」の足跡と後世に与えた影響を世界の映画人の証言を通して浮き彫りにする。
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4/30-5/6:10:30
5/07:13:30
5/08・15:15:40
5/09・20:18:50
5/10・16:10:30
5/13:18:15
5/21-24:10:00
6/09-10:11:00
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映画が時代を写す時−候孝賢とエドワード・ヤン
(93年/日本/47分)
取材・構成・製作:是枝裕和
台湾の二大監督、ホウ・シャオシェンとエドワード・ヤンの映画に対する情熱を写し取ったテレビドキュメンタリー。劇場初公開。特集上映のチケット半券(整理券も可)提示で観賞可。
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5/05:18:45
*終映後、トークショー
5/08:14:00
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更新日:2016.4.26
●back numbers
■台湾巨匠傑作選2016
場所:新宿 K's cinema
期間:4月30日−6月10日
*公式サイト
■会場&アクセス
新宿 K's cinema
新宿区新宿3-35-13 3F
03-3352-2471
新宿駅東南口階段下る
甲州街道沿ドコモショップ左入る
交通:
JR新宿駅
東南口徒歩3分
新南口ミライナ改札徒歩3分
東京メトロ丸の内線
新宿三丁目A5出口徒歩2分
東京メトロ副都心線
新宿三丁目A5出口徒歩2分
都営新宿線
新宿三丁目C1出口徒歩4分
■チケット情報
*各回入替・整理券制
特別観賞券
・一回券 1200円
・三回券 3000円
*4/29までの発売
当日料金(税込)
・一般 1500円
・大・高 1300円
・中・小・シニア 1000円
「映画が時代を写す時−候孝賢とエドワード・ヤン」は無料上映。「台湾巨匠傑作選2016」のチケット(整理券の半券も可)提示必要。
■トークショー開催!
日時:5/5
『映画が時代を写す時−候孝賢
とエドワード・ヤン」
(18:45の回)上映後
登壇:佐藤忠男さん
(映画評論家)
■プレゼント情報
●初日プレゼント
4/30(土)先着100名様にチャイナエアラインオリジナルボールペンをプレゼントします。
●特別キャンペーン
5回以上来館の方を対象に、台湾への往復ペア航空券を抽選で1組2名様にプレゼントします。
(協賛:チャイナエアライン)
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