フランシスが「この方が絶対いい」とこだわった構図。
できあがってみればそのとおりでした。さすが!
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Q:髪型とか体重とか、9か月もの長い間、同じ状態を保つのに大変だったことは?
フランシス「ヘアスタイルは簡単です。短かめなので、いつもカットしていればいいから。体型はいつも食べながら維持しています」
ここで、アンソニーが「えらいな、お前」と口を挟み、「そんなに、えらいかよ(笑)」とフランシスが答える場面も(笑)。
アンソニー「俺にとって一番大変なのは彼との付き合い。こいつはグルメで、いつもおいしいものに誘うから我慢できず、つい食べてしまうんだけど、そうするとまた体重を減らさないといけない。それが大変だった」
Q:撮影中のダイエットのこつは?
アンソニー「ダイエットは毎日考えないといけないんだ。こいつの誘いが強力なんで。朝から晩まで食べてばっかり、大体1日7回くらい食べてたよ。朝ごはんを一緒に食べて、ランチを食べて、3時のおやつを食べて、夕方前にもう1回食べて、晩ごはんを食べて、夜食に行って…と、数えると7回くらい食べなきゃならん。それじゃ、常にダイエットしてないと映画の撮影は無理だと思った」
食べ物にも演技にもこだわるフランシス びっくりした顔も見せてくれました。
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フランシス「食べるのには理由があるんです。撮影が夏から冬にまたがったので、夏は清涼飲料水などで体を涼しくしないといけないし、お茶をじゃんじゃん飲むでしょう。冬は寒いから体が鈍くなる。体が暖まるような食べ物を常に食べながら、頭を興奮させることが大事。特に銃撃戦なので、ある程度そういう状態にならないといい映画は撮れません」
Q:食べると逆に眠くなるようなイメージがありますが。
フランシス「食べながら遊んだり冗談を言ったりするので、眠くなる暇はない。冗談を言い終わった頃に『こいつら、何やってんだ!』と監督の怒鳴り声がするから、『じゃあ、仕事しよう』『終ったら、また食べよう』のくり返し」
アンソニー「俺たちより早く眠くなるのは監督。歳だからね」
とこんな感じで、やはり2人揃ってのインタビューなので、軽妙なトークが続きます(笑)。
●若者たち、共演者たち
Q:ジェイ・チョウさんがアンソニーさんのことをお父さんのような人と言っていますが、アンソニーさんにとって彼はどんな息子ですか?
アンソニー「彼はいい息子みたいなもので、これは公にも認めてもらっているんだ。才能も教養も豊かだしね。同じくらいの世代の若者でいうと、香港や中国の若者と違って、台湾出身で教養豊かな家庭に生まれたようだし、とても人気がある。だから、彼自身はとてもプレッシャーを感じているだろう。同情はするけど、何も助けてあげられないから、会う機会があったら慰めたり悩みを聞いてあげたりするだけだ」
Q:いままでいろんな若い人と共演なさったと思いますが、兄弟のように仲のいい俳優、または、あいつはいいなあと思える人がいれば教えてください。
アンソニー「俺(笑)」と自分をアピール。
フランシス「ここはさびしいところなんですが、兄弟のような奴や才能をほめてあげたくなるほどの役者とはまだ出会ってないかもしれません。(アンソニー「兄弟だから友だちとは違うんだぞ」)これは香港映画界に共通していることですが、誰かをほめたり叩いたりということはあまりしない。ライバル意識もあるかもしれないけど、逆に若い人がどんどんが出て来たら、自分も頑張らなくちゃと思うし。これは演技についての話で、私生活とか人格レベルの話ではありませんよ」
アンソニー「新人…」とさらにアピール。
フランシス「これが新人 (笑)? 冗談は置いておいて、アンソニーとの共演は楽しいしラクですね。ラクというのは経験豊かだから。特に銃撃戦のシーンが多い時は、皆しょっちゅう怪我するんです。新人だとパワーは感じられるけど、テクニックがわかっていない人も結構いるので、自分がそこに入り込むと怪我するんじゃないかと不安なんですが、彼と組むとそういう心配はぜんぜん要らない。経験があると、弾がどういう風に飛んで行くか計算できるんです。経験が浅い新人だと、正面から打たれたり、後ろから打たれたりということがしょっちゅうあります」
アンソニー「おまえは左利きだったよな?」
フランシス「この映画では右手を使ったけどね。他の作品では左手を使うこともあります。アンソニーとはいろんな映画で共演しているので、左手か右手か混乱しているのでしょう(笑)」
Q:じゃあ、今度は両手でやってください。
アンソニー「今度は足を使うよ(笑)」
フランシス「両手はできないんです。片方の手で、血玉を爆発させるためのボタンを押さないといけないので」(続きを読む)
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