2007年11月18日:35色の個性が色濃く出た贅沢なショートショート『それぞれのシネマ』
いよいよ17日から開幕した東京フィルメックス。開会式と共にオープニングを飾ったのが、著名監督たちによる贅沢な3分間の短編集『それぞれのシネマ』です。今年で60回を迎えたカンヌ国際映画祭を記念して作られたもので、映画祭の常連でもある監督たちの手による本作は、上映前にゲスト審査員でもあるカンヌのジュンヌ氏がおっしゃっていたように、どれもこれも個性的な作品ばかり。テーマは「映画」なのですが、作る側の視点あり、観せる側(映画館)の視点あり、観る側の視点あり、映画を観るという行為への愛に溢れたものから、シニカルなものまで、コメディあり、ドラマあり、モノローグあり、悲劇あり…と色とりどりで、見応えがありました。どの作品にも、必ず「監督の印」みたいなのが出ていてわかりやすいです。監督本人が登場するものもありました。また国によって、映画館そのものや映画の楽しみ方の違いもよく出ていました。
たとえばアジア圏でいえば、ホウ・シャオシェン監督の作品は映画を観にやって来る昔の人々へのノスタルジー(子連れの軍人夫婦はチャン・チェンとスー・チーだったような)、ツァイ・ミンリャン監督は映画館という空間そのものと人々を独特なタッチで(リー・カンションも登場)、ウォン・カーウァイ監督は映画館で起こるエロチックなスリルを鮮やかな色彩と映像美で…という感じ。チャン・イーモウ監督とチェン・カイコー監督は、どちらも昔の田舎の少年たちが屋外や移動上映の映画を観るという視点だったのですが、チャン・イーモウ監督作品は中国的な演出と純朴な恋模様を入れたところが監督らしくストレート。チェン・カイコー監督の方は、腕白少年たちの古きよき時代と成長した盲目の少年を登場させて、ひねりと深みを加えていました。同じ情景でも、監督の心のベクトルの向かい方によって、描き方も違ってくるのだなと思いました。我らが日本代表の北野武監督作、これも個性的で異彩を放っていました。最初の田舎の一本道と映画館の風景からして、もう世界ができあがっています。田舎の映画館で起こるおかしな出来事と最後のオチまで、北野作品らしく笑えるし印象的。そして、とても日本的。今回は韓国の監督がいなかったので、たとえば、ポン・ジュノやパク・チャヌク監督がいたら、どんな風になったかしら…と観てみたくなりました。
その他、いろんな巨匠たちの作品が楽しめますので、公開されることになったらぜひご覧くださいね。
2007年11月16日:中国映画祭にもジェイシー・チャン登場!
なんだかすっかりジェイシー応援団になっていますが(笑)、めでたく中国映画祭の方でも、ゲスト情報に追加リストアップされていました。事務局の皆様、ご苦労さまです。華流ブームといっても台湾の若手勢が大半なので、香港の若者たちにも光る子がいるんだぞ、とつい応援してしまいたくなるんですね。特にこのジェイシーは、パパ(ジャッキー・チェン)の威光を借りずとも、有望な新人として要注目です。香港人にしては珍しいさっぱりキャラですし、アメリカ育ちのセンスも兼ね備え、しかも歌声がよろしい。最近は映画での活躍が目立っていますが、もともとはミュージシャン志望で、そちらの才能もかなりあると見えますので(先日の舞台挨拶での即興ボイス・パーカッションもマル)、歌手としても頑張って欲しいものです。
ところでやっとリリース情報をアップしましたが、ほんとは先月中旬から準備していたもの。先月末にはアップしたかったのに、またしても他の原稿その他に追いやられました。リリースされてからでは遅いじゃん!という気もするのですが、すぐに購入できるということで活用してください。12月分も続けて頑張ってみようと思いますので。
2007年11月11日:ジェイシー・チャンが再来日!
東京国際映画祭が終ったと思ったら、もう今週末から東京フィルメックスが始まります。終了直後にアップするつもりだったゲストレポートがまだできていないのがアイタタ…ですが、先に出さねばならない記事もあるので、しばしお待ちください。ところで、香港映画祭でニコラス、ショーンと一緒に初公式来日を果たしたジェイシー・チャンが、めでたく東京フィルメックスのゲストとして、再来日してくれるようです。今回は最新作『ドラマー』の舞台挨拶。2日遅れくらいで、中国映画祭2007の方では『早熟』が上映されるので、そちらにも顔を出してくれないかなあ…なんて、それは無理? 中国映画祭の方では、昨年の東京国際映画祭でALIVEのメンバーと来日したダニエル・ウーが、再び監督としてゲスト来日してくれます。ダニエルといえば、すっかり映画祭ゲストの常連になりました。
今年の東京フィルメックスの目玉ゲストはというと、やはりアンジェラ・マオ(茅瑛)でしょう。ブルース・リーの『燃えよドラゴン』で、妹役を演じていた女優さんです。台湾出身で、空手道場で発見されて映画界入り。今回デジタルリマスターで上映されるのは、アメリカでも評判になった代表作『アンジェラ・マオの女活殺拳』(74) です。今は引退してアメリカのどこかに住んでいる、ということだったので、最初に発表されたゲスト一覧になかった時は、見つからなかったのかなあ?断られたのかなあ?…などと思っていたのですが、来日されるようでメデタシメデタシ。捜索したスタッフの皆さん、ご苦労さまでした。
このように、滅多にお目にかかれないゲストたちに会えるのも映画祭の魅力。今回特集上映される、インドの巨匠リッティク・ゴトク監督も、息子のリトポン・ゴトク監督が来日します。唯一の舞台挨拶付作品『黄金の河』ご招待券プレゼントの締切は本日まで。平日の上映ですが、滅多にないチャンスですので、行ける方はふるって応募くださいね。
2007年10月28日:マイホーム・ヤクザを描く『優雅な世界』とシン・ヒョンジュンの『裸足のギボン』
東京国際映画祭もいよいよ本日で終了。アジコの映画祭は昨夜の「コリアン・シネマ・ウィーク」作品『優雅な世界』で終了しました。ハン・ジェリム監督、ソン・ガンホ主演のこの作品。いわゆるヤクザ映画ですが、珍しいのはヤクザの私生活がテーマになっていること。主人公には美しい妻と留学中の息子、多感な年頃の娘がいて、家庭ではなるべく普通の父親でいようと努力中(そこが、難しくて滑稽)。一方で、主人公はボスに気に入られているやり手でもあり、出世街道にのっているので、妻子のためにもっと大きな家を買おうとしています。ところが、そんな彼を妬むボスの弟一味に嵌められて、事態は思わぬ方向へ…。妻子は主人公が堅気になることを願っているので、一度は離婚の危機が訪れますが、いろいろあった末にやっと優雅な世界を手に入れます。でも、それは…という物語。極道の妻といえば、姐さんという扱いが多い中で、ごく普通の家庭として描いてあったのが新鮮でした。ソン・ガンホ、どんな役を演じても上手いです。
上手いといえば、26日夜の『裸足のギボン』で、精神年齢が6歳で停まったままの40歳のギボンさんを演じたシン・ヒョンジュンも上手かったです。いつものクールでダンディなシン・ヒョンジュンのイメージとは真逆。いつもニコニコと笑っていて、手をふりながら裸足で走っている心優しいキボンさんになりきってました。田舎町の人たちも、そんなキボンさんを愛していて、とても清々しい作品でした。お母さん役を演じたキム・スミも、ふだんの上品なマダムとは真逆の田舎の老母役を熱演。俳優さんてすごいなあと、つくづく感心しました。町長の息子役を演じたのは、タク・チェフン(歌も披露)。あれ、これって『家門の危機』の親子ですね(笑)。上映後にシン・ヒョンジュンを迎えてのティーチインがありましたが、「リラックスしてやりましょう」とステージに座って質疑応答に答えていました。最後はギボンさん走りで退場してくれて、楽しかったです(^^)
2007年10月26日:ジョン・ウー監督の名作をフレッシュなキャストでリメイクした『天堂口』
香港映画祭の最後を飾ったのは、新星アレクシ・タン監督の『天堂口(Blood Brothers)』です。これが長編初作品で、製作はあのジョン・ウー監督。実はこれ、トニー・レオン、ジャッキー・チョン、レイ・チーホンが主演したジョン・ウー監督の名作『ワイルド・ブリット』のリメイクなんです。一体どんな風になっているのか興味津々だったのですが、固い友情で結ばれた3人の若者が、出世を夢見ていつの間にか悪の道に染まり、破滅への道をたどるという基本構成は同じ。ジョン・ウー監督のオリジナルは、60年代の香港暴動やベトナム戦争まで盛り込んだヘビーな内容でしたが、新バージョンは、貧しい村の青年3人が一旗あげようと上海へくり出すというシンプルな物語になっていました。
トニー・レオンが演じた真面目な主人公をダニエル・ウー、ジャッキー・チョンが演じた気弱で善良な男をトニー・ヤン、そして出世のためなら裏切りも辞さないレイ・チーホンの役をリウ・イエが演じています。歌姫役は歌も披露したスー・チー。そして、サイモン・ヤムが演じていた殺し屋役をチャン・チェンが演じます。ダニエル・ウーが田舎に残した恋人役はジョウ・シュン。この辺の組合せは、『スリータイムズ』や『女帝/エンペラー』とも重なります。ダニエル・ウーとチャン・チェンは、兄弟役を演じてもいいほど、似てる雰囲気の2枚目ですが、今回は共演シーンが多いので、その違いを確かめながら観ることもできます。(でも、やっぱり似てるよなあ…)殺し屋の名前がマークだったのは、やはりジョン・ウーへのオマージュ? オリジナル未見の方は、ぜひそちらも観てみてください。
2007年10月25日:映画祭には、期待の新星や新監督たちを発見する楽しさもあり!
今年はアジア各地の作品もなるべく観ているのですが、タイのイケメンたちが登場する『カオチョンカイ・キャンプ/高校最後の軍事教練』と、昨日観たフィリピン映画『レカドス食堂』は共に新鮮で面白かったです。『カオチョンカイ』はタイの兵役状況がわかりますし(高校で5日間の軍事教練を受けると、兵役免除になるらしい)タイの高校生たちも、日本の高校生と変わらず青春時代の悩みも面白おかしさも共通なんだなと実感。軍事教練に参加する某高校グループにアウトローな転校生がいて、彼を巡るいじめや葛藤、団結、友情などが、軍事教練生活の中でユーモラスに綴られていきます。タイにもイケメン・アイドルがたくさんいるのですが、主人公はTOKIOの松岡君にそっくり。転校生を演じていた男の子もワイルドなイケメン。その他、同級生たちにもいろんなキャラが登場して楽しいです。
『レカドス食堂』は、フィリピン版『かもめ食堂』なんてキャッチフレーズがあったのですが、フィリピン料理のレシピをたくさん紹介しつつ、主人公の女の子と祖母、母の人生と恋愛模様が織り込まれており、『アメリ』風のファンタジーな演出もあり。お国柄もよく出ていますが、とても新鮮な作品でした。驚いたのは、上映後のティーチインに登場した監督&プロデューサー。なんと、25歳&26歳という若さです!しかも、予算の関係で、たった6日間で撮影したのだとか! なのに、この作品としての完成度はすごいかも。監督の名前はパオロ・ヘラス。まだまだいっぱいアイデアがあるということなので、今後が楽しみです。監督&プロデューサー共、ちょっとイケメンでもありました。このように、思いがけない発見ができるところも、映画祭の楽しいところでしょう。
昨日の最後はベニー・チャン監督の香港映画『男兒本色』。ニコラス・ツェー、ショーン・ユー、ジェイシー・チャンが、まさに身体を張ったアクション演技で迫力がありました。ドラマの部分もよく描けていました。敵役のウー・ジンがまた、ターミネーターばりに強くてなかなか倒れない。ソフトなルックスなのですが、公開された映画は『SPL』など、恐い殺し屋イメージが強いので、違う感じのいい人役なんかも観てみたいものです。まだ新人のジェイシーは真面目で純真な警察官役がはまっていて、演技もなかなかのもの。ニコラスとショーンはダーティな特捜刑事役なのですが、最近は大人の男の魅力も出て来ていい感じです。彼らの成長ぶりを映画と共に観て行くのも、楽しいものです。
2007年10月24日:ステージでも楽しそうだった名匠3監督の手腕に脱帽!
昨日は『さくらんぼ/母の愛』『タイペイ・ストーリー』『鐵三角/TRIANGLE』と、渋谷で3作品を堪能しました。例によってばたばたのスケジュールで、3時間くらいしか寝てないので、眠くなったらどうしよう(どんなにいい映画でも、疲れていると眠くなる場合があります。特に場面が淡々としていたりすると…)という不安もあったのですが、3作品とも見応えがあり、おかげで眠くならずにすみました。『さくらんぼ/母の愛』は取材することになりましたので、後日ご紹介します。『タイペイ・ストーリー』はエドワード・ヤン監督の第2作目。主演は若きホウ・シャオシェン監督。若きウー・ニエンチェン監督も出て来て、古い日本のTVCFが流れたり…と、映画以外でも楽しめました。
で、昨日のいち押しは、なんといっても『鐵三角/TRIANGLE』! 上映前に、香港映画祭のオープニングセレモニーがあり、監督のツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーという豪華トリオが勢揃い。(主演のルイス・クーも一緒でした)皆、ばらばらのスーツで個性をアピールしてましたが、3人ともとっても楽しそうで、終始ニコニコ顔。若者ゲスト(ニコラス、ジェイシー、ショーン)のトークの最中も、ステージの隅で盛んに話しては談笑してました。フォトセッションで、一番お茶目だったのも監督3人でした(笑)。そんな監督たちが作った『鐵三角/TRIANGLE』、今年のカンヌで初上映されて好評だったのですが、なるほどーうまい!という展開。ツイ・ハーク監督が怪しい謎を投げかけて、リンゴ・ラム監督がシリアスに膨らませたものを、ジョニー・トー監督がコミカルにまとめたという感じ? こんなに面白い作品はきっとすぐに配給が付いて、来年あたり公開されると思うので、詳しくは書きませんが「やっぱりいいよなあ、ラム・シュー(林雪)」とだけ言っておきます。公開が決まったら、即お知らせしますね。本日のオーチャードホールは完売満席で、上映後は拍手喝采でしたが、一般公開時もノワールもの(今回はサスペンスタッチ)と毛嫌いせずに、たくさんの方に観ていただきたいと思います。映画の醍醐味が味わえますから。
2007年10月23日:ジェイシー・チャン(房祖名)がやって来ます!
映画祭ウィークの真最中です。初日から終電に近い状況だったりで、まだニュースレポや作品感想などアップできていませんが、ちょこちょこ取材をしております。さて、それはさておき、本日の香港映画祭のゲストで、ついにジェイシー・チャン(房祖名)が来日します。あのジャッキー・チェン(成龍=陳港生=房仕龍)の息子さんです。俳優であり、歌手でもあります。声がよくて、歌の方もなかなかです。これまでの日本公開作だと、パパ、ジャッキーと初共演した『花都大戦/ツインズ・エフェクトII』がありますが、今回は新作『男兒本色』で共演のニコラス・ツェー(こちらはパパになったばかり)、ショーン・ユー(中国映画週間で『ラブ・イン・ザ・シティ』も上映)と一緒に来日。ジェイシーの作品はこの後も、公開当時話題となり、共演のフィオナ・シッとのデュエットも歌っている(そしてほんとにカップルになっちゃった)『早熟』が、11月の中国映画祭2007で、また最新作の『ドラマー』が東京フィルメックスで、立て続けに上映されます。ぜひ、ご注目ください。
2007年10月2日:映画祭目白押しなのですが…。
週末の雨で、10月に入ったらすっかり涼しくなりましたね。もう、半袖では寒いかも。体調管理にお気をつけください。更新したいものがたくさんあるのですが、その他にやらねばならないこともあり、ちょっと緩い更新となっています。皆さんが期待しておられるレポートは、とっくにできているのですが、まだチェック待ちです。(長いですね…プッシュしてみよう)
一番、気になっているのが映画祭情報です。今年はラインナップの発表が早く、すでに各公式サイトでもご覧になれます。しかも、今年は映画祭が多い! 東京国際映画祭、香港映画祭、東京・中国映画週間、東京国際女性映画祭、コリアン・シネマ・ウィーク(29日より発売中)、横浜中国映画祭、大阪アジアン映画祭、中国映画祭…と、東京フィルメックスまでにずらりと続きます。気になる作品も目白押しです。今週にでもまとめてアップしたかったのですが、その他いろいろと重なっており難しい状況。チケットの発売日が今週末6日からで、すでに先行予約は始まっております。チケットぴあなどで、こまめにチェックしてくださいね。
2007年9月21日:F4のおすすめ料理は「小龍包、担仔面、切干し大根のオムレツ、珍珠[女乃]茶」
昨夜「Wish to see you in Taiwan !! 」プレスパーティへ行ってまいりました。10月28日に台湾で開催される、プレミアイベント第2弾へ向けてのキックオフPR活動の一環ですが、日本では、日頃お世話になっているマスコミの皆さんへの感謝を込めて、ということで、台湾の名物料理をバイキング形式でご馳走していただけるという、まことにおいしく有難い記者会見でした。4人は今回も黒いスーツで揃えていましたが、もう来日回数も増えたので、かなり慣れた雰囲気。トークの内容は少なかったのですが、一番元気だったのはヴィックで、冗談も混ぜつつよくしゃべってくれました。で、タイトルは4人の「おすすめ台湾料理」。ジェリー、ヴァネス、ケン、ヴィックの順です。今回はプレス向けの内容だったので、記事的には少なくなりそうですが、写真とレポートは後日チェックが済み次第、アップしたいと思います。
アジコ的には、オードブルとして置いてあった「ふかし芋」(といっても、黄色やタロ芋のうす紫でオシャレにカットされているもの)が、甘くてほっくりしていて美味しかったです。そういえば、昔よく、芋仔饅頭というタロ芋の蒸しパンも食べてましたが、これも美味しいです。中華食材屋さんにあると思いますよ。
さて、4人は今日韓国へ向かいます。連日、新聞を賑わせている人たちだけに、ほんとうにおつかれさまと言いたいところですが、韓国では音楽イベントへの出演もあるようなので、どちらも順調に進むことを祈っております。
2007年9月8日:台風と共にやって来た「ザ・ホスピタル」御一行様
いよいよ10月4日よりNHK-BS2で放映開始される台湾ドラマ「ザ・ホスピタル」。大型台風が去った7日、渋谷のNHKにて監督と主要キャストを招いて記者会見が開かれました。登場したのはツァイ・ユエシュン監督(「流星花園」でお馴染み)に、主人公の若き外科医スー・イーホアを演じるジェリー・イェン、彼が思いを寄せる麻酔科指導医グァン・シン役のチャン・チュンニン、そして、イーホアと対立する外科副部長チュウを演じるレオン・ダイの4人。日本のドラマを意識して、クォリティとリアリティにこだわったというだけに、大病院を舞台とした骨太な人間ドラマが期待できそうです。アジコ的には、外科部長役のン・マンタ(少林サッカー)もツボ。チャン・チェンのパパも出ていたり…と豪華なキャストも見所。会見前に披露されたPR映像も、なかなか緊張感のあるものに仕上がっていました。これからどんどんオンエアされると思うので、お楽しみに。詳しい会見の模様は、なるべく早くアップしますね。
さて、気になるジェリーの今後の出演予定は、本日の「土曜スタジオパーク」、9/15からのスポット「BSスタイル」、9/19からの「BSファンクラブ」、9/22からの「プレマップ」、そして「ドラマバーBS2/秋のおすすめ海外ドラマ」44分版が9/17・29、25分版が9/23・24・27となっています。
2007年9月1日:早くも秋ですねえ。
猛暑続きだったのに、雨模様になったら一気に涼しくなって来たこの頃。皆さんの所はいかがでしょう? 気温が不安定な季節は、風邪ひきやすいので気をつけましょうね。
さて、更新ですが、いつも前フリだけで遅れててすみません。途中で取材やら、細々としたことをやっていると、ついつい後ろへ延びしまってます。9月もあれやこれや続きますが、ぼちぼちやります。まずは、ヴァネス優先で(8/2のつぶやきを見てがく然!) 昨夜は、新宿バルト9で開催中の「中国映画祭」開幕式&『夜の上海』舞台挨拶へ行ってまいりました。モックンは相変わらずかっこよかったですが、ヴィッキー・チャオはほんとに目が大きい! 大きな瞳をクリクリさせての舞台挨拶はキュートでした。先週の韓流シネフェスのチョ・インソンも、テレビで見るよりスリムで背が高くて色白でした。只今、ヴェネチア入り中(?)のチャン・チェンもやはり素敵でした。クーリンチェ少年も、もう30歳なんですねえ。この辺のイベントものは、まとめてご紹介します。ヴェネチアといえば、ついにプレミア上映されたトニー・レオンの『色、戒』ですが、かなり大胆描写および露出具合も激しいようで、そっちの話題が大きく香港・台湾各紙で報道されていました。日本ではいつ頃観られるか、気になるところです。
さて、先月から都合により、しばらく投稿記事を休止しております。復活までにはクリアしなければならない問題が多々ありますが、やはり各国レポートがないとアジクロらしくないなあ…と寂しく思っております。頑張りますので、皆様も応援よろしくお願いいたします。
2007年8月6日:ジャッキー・チェン&真田広之、夢のツーショット!
共に幼少時よりデビューして、若かりし頃にアクション俳優として名を馳せた2人が、『ラッシュアワー3』で初共演。アジア地区のPR担当ということで、ジャッキー・チェンと真田広之が5日の夕刻、六本木ヒルズアリーナのプレミアイベントにやって来ました。夏休みでもあり、かなりたくさんの方々が集まっていましたが、この日いらした方はラッキーでしたよ。リムジンからレッドカーペットに降り立った2人は、各地からの報道に応えるサウンドバイツとメインステージでの舞台挨拶の合間に、沿道のファン及びお客さんのほとんどと緊密接触。暑い最中、白いスーツのジャッキーと黒いスーツの真田さんは汗だくになりながら、サインをしたり握手をしたり…沿道を走り回っていました。それも、とても楽しそうに。俳優さんは、普段、あまりファンと接触する機会が少ないからかもしれませんね。ジャッキーのファン・サービス(マスコミに対しても)のよさは知っていましたが、真田さんも大勢のファンに囲まれて、とてもうれしそうでした。華のある2人で、おおいに盛り上がったイベントでした。初共演というのも、きっとうれしかったんでしょうね。すっかり息もあって、また共演することを約束したようです。その2人が、敵対する元義兄弟を演じる『ラッシュアワー3』は、25日より世界同時公開予定。エッフェル塔での死闘が見物ですよ。
2007年8月2日:ばたばたしてます(@@)
急いでやらねばならないことがあり、ちょっと更新物がたまっています。毎日、のぞいてくださっている皆さん、ごめんなさい。それも今日で一段落しますので、またせっせと更新しますね。まずは、せっかく作ったリリースコーナーからやらなくちゃ。8月の頭に新譜リリースが続いているので。今夜は「ユン・ソクホ監督の四季ドラマコンサート」、5日はMnetcountdownの取材がありますが、先にヴァネスのレポートをアップしますね。また、来週はジャッキー・チェン、サム・リーが来日します。もう1つ、先日の記者会見によると、今年の東京国際映画祭期間中に平行して「香港映画祭」もあるそうです! 香港映画ファンの皆さん、お楽しみに。
2007年7月19日:トニー・レオンが緊急来日!
いやー、びっくりしました(@@)。早耳さんやファンブログなどでは17日よりニュースが伝わっていたようですが、メディアに取材連絡があったのが昨日のこと。「え!明日?!」と慌ててスケジュール調整。幸い、その前の取材(『花蓮の夏』のイケメン2人)が終った後で、セーフでした。撮影の関係で先日のプレミアをドタキャンせざるをえなかったトニー。前からの約束だったせいか、律儀な人柄のせいか、忙しい中をなんとか時間を作ってくれたんですね。とっても久しぶりの来日PRだし。という訳で、横浜と日比谷にでかける時間のある方は、ぜひ劇場へ足をお運びください。実は、早く先日の記者会見と舞台挨拶をアップしなくては、と進めていたところでした。トニーの舞台挨拶もまとめて(連続で?)アップしますので、しばしお待ちください。
2007年7月14日:ヴァネス2回目のソロ・コンサート初日
まだ2回の公演が残っているので、コンサートレポートはその後にアップしますが、今回もいろいろとヴァラエティに富んだステージを披露してくれました。ややシアトリカルな演出に、前にヴァネスが語っていたように、様々なダンスを盛り込んだものになっています。そして、今回も同行された家族の皆さんや楽しいゲストたちも登場。今や台湾金曲賞の最優秀北京語男性歌手に選ばれたニッキーさんには、たくさんの「オメデトウ!」を贈ってください。
さて、初日終了後に楽屋で簡単な記者会見がありました。一部ご紹介すると、ファンの皆さんが作っている応援ボードや光り物、これはコミュニケーションのためによい方法とのこと。どこから来たファンかすぐわかるし、指差した方の光りが揺れると、気づいてくれたことがわかってうれしいとも。なので、ファンの皆さん、おおいに振ってあげてください。また最終日の横浜公演では、昨夜のステージに修正をして、より素晴らしいものにしてくれるそうなので、ぜひ横浜へも足を運んでください。コンサートといえば、やはり最終日が一番よくなっているし、一番盛り上がってよいですから。また、この日は日中の公演なので、終ったら横浜見物をしたいとも語っていました。どこかで遭遇するチャンスもあるかも? 会見全体の様子は明朝までにアップ予定です。
2007年7月5日:『傷だらけの男たち』記者会見&プレミア
昨日は『傷だらけの男たち』記者会見&プレミアで午後からずっと取材。実際の会見やイベント時間は合わせて1時間ちょっとくらいですが、撮影を含む場合は、なるべくよい撮影位置をゲットするために受付時間のかなり前から並ぶので、カメラマンも兼ねた記者たちはへとへとになります。並ばなくてもよい抽選の場合はちょっとラクなんですが、こちらはアタリハズレがあり。それでも、わざわざ来日してくれたスターたちの笑顔を見ると、疲れも吹き飛びます。残念ながら、予定されていた主演の一人、トニー・レオンが撮影の関係でキャンセルとなり、金城武とアンドリュー・ラウ監督が駆けつけました。…って、金城くんも同じ映画(『赤壁』)の撮影中なんですけどね(笑)。監督がちょっと皮肉なジョークを飛ばしていました。プレミアの方では、主題歌を歌っている浜崎あゆみが、まさにシークレット・ゲストで登場。花束を贈呈しました。面白かったのは、金城くんの「日本でももっと早く公開してください」発言。あまりに間が空くと、当時の感想などを忘れてしまうみたい(笑)。『傷だらけの男たち』は香港公開から数カ月後だから、まだ早い方だと思うのですが、『ウィンターソング』は1年近く待たされましたからね。これらの様子は、近日中にアップしますのでお楽しみに。
2007年6月26日:コンサートレポートをまとめて執筆中
早いもので、至福のひとときだったジャッキー・コンサートからもう1週間経ったんですねえ。ウェブなんだから、即レポートを書いてアップしろっ!て感じなのですが、いろいろ溜めている作業やら予定やら、はたまた飛び込んで来るあれやこれやで、今頃になっております。順番にということで、まずはRainのコンサートから。と、Rainレポを書いていた昨日は、おりしもRainの25回目のお誕生日でした。続けて五月天、ジャッキーと頑張りますので、もう少し待っててくださいませ。…あ、原稿チェックがあるので、もう少しかかるかも。
さて、ニュー・リリース情報はいかがでしょうか? 読者の方からのご要望もあり、せっかくアソシエイトにもなっているので、皆さんのお役に立てて、僅かでも運営費が稼げるのなら一挙両得!と、かなり前から作りたかったのですが、なにぶん膨大なリリース情報があるので調べるのも大変で、つい後回しになっていました。やっとヒナ型ができたので、これからはラクになるはず。アジア情報も来月にはアップさせますので、どんどんご利用くださいね。
2007年6月18日:キュートな日本語MCを連発。5年ぶりのジャッキー・チョン!
2002年夏の公演から約5年ぶりに、日本のステージに立ったジャッキー・チョンこと張學友。約3時間弱のステージをたっぷり、素晴らしい歌声とかわいらしい日本語MCで堪能させてくれました。毎回、来日公演では見事な発音で愉快な日本語MCをやってくれるのですが、今回は15日の常熱公演終了直後の来日。近隣の上海空港から直接日本へ回って来たと思われ、短時間の間にこれだけの日本語を覚えるのはさぞ大変だったことでしょう。その分、いつもよりは怪しい発音にたどたどしい日本語でしたが、思わず教えてあげたくなるほど、一生懸命に話す姿には好感が持てますし、なによりリアクションがかわいい。間違えると自分でキャッキャッ(こんな感じ)と笑うし、ちゃんと伝わっているか何度も確かめるし。歌声は上手いを通り越して、まさに神業の域にあるジャッキーですが、こんな風に人柄の出るMCとのギャップもまた彼の魅力だと思います。圧巻は今回のコンサートの目玉ともなっている30分のミニ・ミュージカル。これは凄かったです! 鳥肌ものです! 日本では残念ながら1回かぎりのステージでしたが、香港では15公演が予定されています。地元、香港コロシアムで観るステージはさらに素晴らしいので、8月後半に香港へ行く機会のある方はぜひどうぞ。
(東京公演レポートは近日掲載予定)
2007年6月16日:アンドリュー・ラウ監督のハリウッド・デビュー作を観る
『インファナル・アフェア』シリーズでハリウッドでも認められたアンドリュー・ラウ監督、と言えば、もうすぐ『傷だらけの男たち』が公開されますが、その前、『デイジー』の後に撮ったハリウッド・デビュー作『消えた天使』(原題:The Flock)も8月初旬に公開されます。主演はリチャード・ギアとクレア・デインズ。一体どんな風に仕上がっているのか?興味津々で試写を観たのですが、それ以上にストーリーがヘビーでダークだったので、自分で選んだ脚本とはいえ、これを撮るのはさぞ大変だっただろうなあ…などと思ってしまいました。精神的に。アメリカ社会にはびこる性犯罪者たちを監視する監察官の物語で、退職前のベテラン監察官(ギア)が、後任で新人の女性監察官(デインズ)と共に、最後の誘拐事件を探って行くというもの。監察官という仕事の過酷さ、善と悪の狭間で葛藤する人間像は「無間道」さながらなのですが、いつものトリオによるオリジナル脚本ではないし、舞台はアメリカ(しかも南部)なので、闇の世界の恐ろしさがリアリティを持って迫り、アメリカってこわいなあ…と。まあ、アメリカに限らず、こういう事件は世界中で起こっているので、どこでも危険なんだけど。でも、アメリカは広いので悪が逃れやすいというか、そういう恐さはあるなと実感。おっと、アンドリュー・ラウ監督でした。映像はかなりラウ印が入っていました。俯瞰から回転して切り取る空撮とか、走る車、印象的な効果音と共に随所に挿入される映像。音楽はアメリカのスタッフでしたが、ラウ監督作品の世界を踏襲していた感じ。そして、しっかりとアメリカ映画になっていました。どちらが好きかと言えば、香港映画でのラウさんの方が好きだけど、これはこれでお見事。この経験は『傷だらけの男たち』にも活かされていると思います。
2007年6月9日:アジア映画は「情」の世界 (*最終訂正あり)
本日より公開が始ったオムニバス作品『それでも生きる子供たちへ』。たくさんの方に観ていただきたいので、最初の完成披露試写を観た時の感想を再掲載しておきます。(2月10日だったので。その間、『赤壁』のキャスティングも決定したので修正加筆しました。)7本ともよい作品ですが、特にラストのジョン・ウー作品は、ファンには作品としても充分に堪能できますし、どなたが観てもわかりやすく大変味わい深い感動作となっています。(ハンカチ必携!)ぜひ、お見逃しなく!(以下、再掲載)
昨夜、イタリア文化会館へ初めて行きまして、『それでも生きる子供たちへ』の完成披露試写を観て来ました。タイトルが示すように、世界中に存在する様々な困難(戦争、貧困、エイズ、家庭問題など)を背負っているのに忘れられている「インビジブル・チルドレン」が逞しく生きる姿を描いたオムニバス作品で、ユニセフとWFPによる製作。監督したのは(上映順に)アフリカのメディ・カレフ、セルビア・モンテネグロのエミール・クストリッツァ、アメリカのスパイク・リー、ブラジルのカティア・ルンド、イギリスからはリドリー・スコットの娘ジョーダン・スコットが父との共同監督で、イタリアからはステファノ・ヴィネルッソ、そして中国からジョン・ウーと豪華な顔ぶれ。作品はドキュメンタリーではなく、短編映画として撮影されているので、それぞれに国柄や監督の個性がにじみ出ており、7色の味わいがあります。
しかし、こうして見比べてみると、欧米作品はやはりドライというかクールというか、テーマは伝わって来るのだけれど、妙に観念的だったりシニカルだったりするんですね。それが最後のジョン・ウー作品(これを観に行った訳ですが)で、おおっ!と眼が釘付けに。北京を舞台にした二人の少女の物語なんですが、短いながらもちゃんとドラマになっており、映像も素晴らしく、10分か15分(くらいだったと思う)の短編なのに観応えのある作品となっていました。ちょっとしたミステリーもはらみつつ、ドラマチックな展開で観る者を引き込みます。そしてラストの少女の笑顔には、このプロジェクトのテーマが見事に集約されており、もう眼がうるうる状態。他の作品もそれぞれに素晴らしいのですが、やはり最後のこれ「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」が一番、胸にぐっときました。しかも、これを撮ったのがチャン・イーモウやチェン・カイコーではなく、ジョン・ウーというのに感動。やはりジョン・ウーは「情」の人だったんですね。これが初めて中国で撮影した作品ということですが、これから撮影予定の大作「赤壁」*(出演:トニー・レオン、金城武、チャン・チェン、リン・チーリン、ヴィッキー・チャオ、チャン・フォンイー他)への期待がさらに膨らみました。
『それでも生きる子供たちへ』は初夏、渋谷シネマライズ他で公開予定。もちろん、収益は子供たちのために使用されます。ぜひ、ご覧ください!
2007年5月29日:RainとMayday ジャパンライブ
先週25日は雨降る中を、東京ドームへ。アメリカ進出をめざすRain の「Rain!s Coming」東京公演を観てまいりました。スタンド席は半分くらいの入りでしたが、なにせアリーナが広いので、もの凄い人の数。その数、43000人と報道されています。ステージは映像+1曲のパターンが続き、その都度衣装を替えて登場するので、様々なRain を楽しめる贅沢な趣向。ただ、間が途切れる分、前回のコンサートに比べると、ややストーリー性には欠けていたかも。それでも明らかにパワーアップしたRainのステージは、まさにエンターテインメントという感じで見応え十分でした。そして28日の昨夜は、渋谷のライブハウス「O-WEST」にて、台湾の人気ロックバンド五月天(Mayday)のライブを観賞。こちらはぐっとコンパクトでしたが、2階席でも顔がわかるほどの至近距離なので、一体感は抜群。中国大陸では2万人とか8万人レベルの体育館を満席にしてしまう彼らですが、小さなライブハウスで観客の反応を確かめながら演る面白さを、本人たちも楽しんでいたかもしれません。五月天は10月にもZepp Tokyo でライブが決まっていますので、今回参加できなかった方はお楽しみに。(*コンサートレポートは後ほどボチボチとアップいたします)
2007年5月24日:チョウ・ユンファとヴァネス・ウー旋風
21日に来日して、22日には「笑っていいとも」にも出演したヴァネス・ウー。今日は都内某所で、記者会見を兼ねたショーケースライブを行いました。あちこちで新譜PR中のヴァネス。ちょっと前には香港の新聞に出ていたと思ったら、もう東京へ。こんな調子でいつも旅をしているので、なかなか台湾で落ち着いて過ごす時間はなさそう。この仕事が終ったら、大陸へ行って映画(アンディ・ラウ主演の時代劇)の撮影にも入るようです。会場には事前に抽選で選ばれたラッキーなファンの皆さんの姿も。記者席の後方に設けられたスペースで、礼儀正しく(とヴァネスには映った模様)応援していました。この皆さん、なんと1万人の中から選ばれた50人!ということで、200分の1という難関を突破した方たちでした。横浜での追加公演(16日)も発表されて、よかったですね。この模様は、原稿チェック後にアップしますので、お楽しみに。さて、時を同じくして、22日に来日したチョウ・ユンファを含むパイレーツ御一行も、都内某所にて記者会見の後、武道館でのプレミア上映に参加。取材するマスコミにとっても、多忙な1日となったようです。こちらは取材できなかったのですが、記者会見の模様が届いているので、写真がアップされたらご紹介しますね。
2007年5月16日:待たされる…
昨日更新予定だった巻頭特集、原稿はとっくにできているのですが、まだ事務所によるチェック待ちで公開できません。続く2本もチェックが入りますので、ご了承ください。それと、アジクロシネマの『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』、こちらも一部素材待ちで完全アップできてません。なにせ、全世界同時公開ということで、秘密も秘密。今回はマスコミ試写も取材申請者だけに限定された模様。チョウ・ユンファが来るというので、アジコも会見取材を申込んでみたのですが、やはり今回はNGでした。ま、その日はヴァネスもあるからいいか。(おいおい)…ということで、もうしばらくお待ちくださいね。
2007年5月9日:連休は明けたけれど…
暑いですね! 全国的にはどうかわかりませんが、東京はなんだか暑いです。昨日は外出先で汗をかいてしまいました。さてさて、ここのところ更新がまた停滞してますが、本日も取材です。「雪の女王」ヒョンビンに行ってまいります。実は『傷だらけの男たち』アンドリュー・ラウ監督も来日中で、取材をオファーしていたのですが、超短期滞在の過密スケジュールゆえ媒体を絞られ、今回は断念しました。フォン・シャオガン監督の取材と一緒にご紹介したかったのですが、残念。でも7月の公開直前にキャスト(トニー・レオン、金城武)の来日もありそうなので、お楽しみに。ということで、次回の特集テーマはドラマになりそう。「イタキス」、「極道学園」の藤岡くん、「雪の女王」と、順にご紹介したいと思いますので、しばしお待ちを。それからもう一つ、便利な新コーナーを準備中です。こちらもお楽しみに。
2007年5月1日:ボーダーレス時代にふさわしい男・Dean
GW前半終了ですね。連休中はあまり更新物がなかったのですが、お仕事はしています。昨日の夕方は、ディーン藤岡こと藤岡竜雄くんを単独取材しました。昨年秋、東京国際映画祭で上映されたヤンヤン・マク監督の『八月的故事』の主演男優です。日本では、俳優デビュー作となった本作が初お目見えでしたが、そのイケメンぶりからあっという間に注目され、今年の2月から文化放送の地上波デジタルラジオでレギュラー番組を担当。現在住んでいる台湾のアジトから、毎週独自の選曲によるDJ番組「TATSUNAMI RADIO」を発信しています。モデル、俳優、DJ、そして写真や詩もてがけ、ビデオ編集や音楽制作も始めた藤岡くんはマルチアーチスト・タイプ。高校を卒業してアメリカへ留学し、大学卒業後、たまたま遊びにいった香港に縁を感じて住み着きモデルに。それがきっかけで映画にも出演し、今は台湾のドラマや映画撮影のため、昨年5月から台湾に住んでいます。そんな彼の次なるターゲットは?…と興味は尽きないのですが、この世界を股にかけ、アジアで活躍する日本男児・ディーン藤岡くんのインタビューは、連休明けくらいにご紹介しますので、お楽しみに。ちなみに、アンジー・チャイさんによる華流ドラマ「極道学園」「轉角遇到愛/corner with love」にも出演しているので、華流ドラマファンはチェックしてみてくださいね。
2007年4月27日:エンドウマメの春
急に暑くなったり、寒くなったり…と気温の一定しない今年の春ですが、雨がいつもより多いような? そのせいか、昨年末に蒔いておいたエンドウマメがすくすく育っています。蒔くといっても種を買ったわけではなく、昨年末に実家から送って来たさや付きグリンピースをむいていた時、発芽していたマメを試しに土中に埋めておいただけ。結構、寒い時期も長かったのに、これが意外と簡単に芽が出て来て、あっという間に1メートルを越しました。白い花がついたので、これからがマメの季節。食べられるかどうかは別として、育つのを眺めるのも春を感じて楽しいものです。
相変わらず、宣言してから更新するまで1日かかってしまうのですが、早く更新したいという気持ちの現れですので、気長に見守ってやってください。これから、Rainのコンサート情報、監督特集などが続く予定です。ジョセフの「いたキス」会見や藤岡くんなども予定しています。昨日は『傷城』もとい『傷だらけの男たち』を試写で観ましたが、なかなか面白かったです。金城くんもディカプリオと同じく、いい意味で歳をとったなあと思いました。そうそう、この作品もディカプリオでリメイクが決まっております。日本公開は七夕の7月7日。公開前に来日もありそうなので、ファンの皆様はお楽しみに。プレゼントもまだまだ続行中ですので、ふるってご応募くださいね。
2007年4月6日:便利は不便の元だった(?) 『ア・ボン 小さな家』と『ルオマの初恋』
携帯電話が普及し始めた頃、トイレの中まで電話に追われるのは嫌だなあ…と思ったものですが、今や携帯がないと落ち着かないほど頼ってしまっている…ということはありませんか? しかも最近の携帯は、単なる電話を通り越して高機能なアミューズメントツールになってきたので、ますます手離せなくなる傾向に。歩きながら遊べる時代になった訳です。そんな加速する便利さと過剰な機能に囲まれていると、いつの間にかそれがあたり前になって、ないと困る、ないと不便な気持ちになってしまいますよね。携帯がない時代には感じなかった不便さ。べつに携帯にかぎったことではないんですが、世の中が進歩して便利なものが増えれば増えるほど、不便が増えているのでは?…なんてことを考えたのは、2日続けて『ア・ボン 小さな家』と『ルオマの初恋』という映画を観たからです。
『ア・ボン 小さな家』に出て来るフィリピンのルソン島北部山岳地帯にある村は、電気は通ってないけど、豊穣な自然に囲まれているので、人々はたいした不自由もなく伸び伸びと暮らしています。労働は食べる分の畑仕事をするだけ。自生の果物は食べ放題。『ルオマの初恋』は、世界遺産にもなった中国は雲南省の棚田地帯に住むハニ族のお話。ここで暮らす人々も、文明の利器とは無縁だけれど、大自然に抱かれてとても豊かな暮らしをしているように見えます。今風に言うと、理想的なスローライフ。人工物のない天然な暮らし。どちらにも共通しているのは、自然を畏れ敬っていることで、常に自然に語りかけ「恩を借りますよ」という気持ちで共生してるんですね。状況が違うと言ってしまえばそれまでですが、便利に慣れきった生活をしていても、食べ物や身の回りの自然(人間も含めて)には常に感謝しなくてはと思ったのでした。『ア・ボン 小さな家』は4/21、『ルオマの初恋』は初夏に公開予定です。
2007年3月27日:大人の魅力−キム・ミンジュン
ソン・スンホン、チュ・ジフン…と取材するつもりだったのに、バタバタしていてうっかりミスっていたアジコですが、昨日のキム・ミンジュン氏は楽しみにしていたのでミスりませんでした(笑)。ドラマ「チェオクの剣」(BSで放映された頃)のチャン・ソンベク役で「おっ!」と気になっていたのですが、その他のドラマは見ることもなく過ぎ、来月14日から上映される初主演映画『おまえを逮捕する』を試写で観て、渋く悩める姿だけでなくキュートな魅力も発見。そして、実物もまさに映画通りの気さくで笑顔が素敵なイイ男でした。黒いスーツをばっちりきめたスマートさは、さすがモデル出身。キレ長の鋭い眼が柔らかな微笑みで包まれると、クラッとくる女性は多いことでしょう。という訳で、会見の模様はお楽しみに。
そのミンジュン氏関係も含めて、いろいろと3周年プレゼントを集めております。F4関係もあります。恒例のプレス大放出もあります。もうしばらく、お待ちくださいね。
2007年3月13日:「SMAP×SMAP」放送は来月のようですね。
スマスマ放送に合わせてF4会見をアップせねば!と頑張りましたが、放送日が延期になったようですね。でも、予告編が流れたので、より多くの人たちに興味を持って観てもらえるかもしれませんね。その代わりになれたかどうか、わかりませんが、10時以降にアクセスが集中しておりました(笑)。内容そのものは他媒体にも出ていますので、なるべく細かいところを拾いつつ、臨場感が出るように書いてみました。お楽しみいただけてたら幸いです。ほんとに、彼らは面白いです。
さて、今月10日でアジクロも3周年を迎え、4年目に突入です。まだまだ問題が山積していますが、なるべくご期待に添えるよう、頑張っていきたいと思います。プレゼントの方は、今あちこち物色中ですので、揃うまで今しばらくお待ちくださいね。おっと、その前に「流星カレンダー」を当選者の方に発送しなくては。(すみません…遅れてました)応募した方は、これから届きますのでお楽しみに。
2007年3月8日:4人並ぶと壮観ですね!(会見レポ・プロローグ)
ついに、4人揃っての再来日を果たしたF4。今回、ウェブ媒体はオフィシャル写真のみ掲載可ということで、写真が届くまで2-3日かかる(通常はあちこちでチェックがあるため)と読んでいたのですが、本人たちがいたせいか、すぐに画像が届いてしまいました。が、「なるべく完全にお伝えしたい原稿」がまだですので(週明け更新予定)、待ち切れないよっ!という方のために、ちょっとだけ様子をお伝えします。
すでに来日時の画像は新聞などに出ていますが、成田に押し寄せたファンの数は3500〜5000人と言われ、華流熱もいよいよ本格化?という勢いで、「SMAP×SMAP」などの人気テレビ番組にも出演予定。台湾観光&F4の存在をばっちりアピールできたようです。昨日も『バベル』の記者会見とバッティングという状況の中、多数の報道陣が詰めかけていました。(そして、多数のファンの皆さんがホテルの車寄せ付近で出待ちしておられるのも、帰りに目撃いたしました)
4人が登場して並ぶと、背丈もきれいに揃って、長身のイケメン4人というだけでも眼福なのですが、昨年の単独来日ラッシュでそれぞれの個性を見せつけた後だけに、貫禄や自信も加わり、ぐっと落ち着いたスターオーラを発散しておりました。最初の方は、ジェリーとヴァネスが比較的緊張気味の風情。ケンはソロコンサートのすぐ後のせいか、リラックスした笑顔。最初から弾けていたのは、大胆なショートカットで皆をびっくりさせたヴィック。一番よくしゃべり、一番よく笑いを取っていました。なかなかグッドなムードメーカーかも。もちろん、ジェリーもヴァネスもすぐに笑顔になりました。怪我をしたばかりのヴァネスは、黒い杖をついているのが痛々しかったですが、「すぐに病院へ行ったのでもう大丈夫」と気遣っていました。会見中は、ジェリー&ヴァネス、ケン&ヴィックという並びで順に答えるのですが、誰かが答えている最中に二人でしゃべったり、回答をからかったり上げ足取ったり…と楽しそう。ひさびさの4人を楽しんでいる様子も垣間見え、ちょっと安心。日程ぎっしりのPR活動でしょうが、韓国でも仕事を楽しんで帰ってもらいたいものです。…というところで、ロングバージョンはもう少しお待ちくださいね。
photo: Ryoji Fukuoka/写真提供:ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル
2007年3月7日:訂正とお詫び>F4と四大天王
2月20日のつぶやきで、血液型によるF4と四大天王を比較してみましたが、データに誤りがありました。アンディ・ラウはO型ではなくAB型でした。読者の方からご指摘いただきました。真面目だけど実業家タイプだし、普段の雰囲気からしてもヨン様と同じく典型的O型!と思っていたのですが、思い込みだったようです。申し訳ありません。ついでにきちんと調べ直そう、ともう一人不安だったレオン・ライについても調べてみたのですが、こちらはBとABが混在状態。B型と表記してある場合が多いのですが、ツテをあたってきちんと調べ直すとします。ということで、やっぱり血液型がすべてじゃないってことですね。それはさておき、今日はF4の会見がありますので、続報をお楽しみに。
2007年2月27日:アカデミー賞はアメリカの賞なのね
世界で最も注目を集めるアカデミー賞が、いよいよ発表されました。下馬評通り『ディパーテッド』で、スコセッシ監督が念願の監督賞を受賞したのはまことに目出たいのですが、作品賞まで取ってしまったのはちょっと意外?と思った方も多いでしょう。アメリカ映画としてはよくできた作品でしたが、リメイクということもあるし、他のノミネート作品にも力のあるものが多く、作品性という点でいえば、『硫黄島からの手紙』とか先日試写を観て感銘を受けた『バベル』なんかの方が上とも思えました。なので、昨年のように(作品賞は『クラッシュ』、監督賞は『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー)作品賞と監督賞が分かれるのではないか、と予想していました。が、それは昨年が例外だった訳で、監督賞と作品賞は並ぶのが通例のアカデミー賞。それに、ならっての作品賞なのかもしれません。
それなら『インファナル・アフェア』にアカデミー賞3つあげたい!と憤ったオリジナル・ファンもいるかもしれません(笑)。が、よくよく考えてみれば、『ディパーテッド』はアメリカ映画。だから、アメリカ人に受け、アカデミー賞を受賞した訳で、文化や宗教感も異なるアメリカ人に『インファナル・アフェア』の深遠な世界が理解できるかというと、それも疑問です。オスカーをもらったのは『ディパーテッド』でしたが、『インファナル・アフェア』も03年の香港、台湾で共にアカデミー作品賞(監督賞や主演・助演男優賞も)を受賞していますし、日本のブルーリボン賞でも外国語映画賞を受賞しました。アジアではちゃんと評価されています。という訳で、今回の受賞を見て、アカデミー賞とはアメリカ・ローカルの映画賞なんだなあとつくづく思ったのでした。個人的にはディカプリオにも賞をあげたかったなー。
2007年2月20日:F4と四大天王 (*3/7にお詫びあり)
ジャッキー特集をまとめていた時に、ひさびさに「四大天王」という名前が出て来たので懐かしく思いつつ、そういやこちらも4人だから、グループじゃないけどF4の走りだったかも…などと、頭の中で並べてみたら意外な共通点が! それは血液型。四大天王もF4と同じく、皆バラバラなんですね。特集したジャッキーはジェリーと同じで、生真面目だけどマイペースで頑固者、だけど根はとってもいい人のB型。瞬発力の人でもあります。アンディ・ラウは、俳優と歌手をマルチにこなし、実業家という側面も持ち、さらに皆から愛される明るいO型。こちらはヴィックと同じ。無邪気なところも似てるかも。そして、4人の中ではダントツにダンス上手のアーロン・クォックは、ヴァネスと同じA型。秘めた情熱を持つ努力家さんです。レオン・ライは、独自の価値観でマイペースを貫くこだわり屋のAB型。クールでミステリアスな面のある所も、ケンちゃんに似てるような。もちろん、全部が全部同じではないし、血液型がすべてでもないし、見た目もぜんぜん違いますが、なんとなく、個性の傾向がはっきりしてるなあと思ったのでした。まずは24日のケンちゃんのステージ。どんなこだわりを見せてくれるか楽しみです。
2007年2月10日:アジア映画は「情」の世界 (*訂正あり)
昨夜、イタリア文化会館へ初めて行きまして、『それでも生きる子供たちへ』の完成披露試写を観て来ました。タイトルが示すように、世界中に存在する様々な困難(戦争、貧困、エイズ、家庭問題など)を背負っているのに忘れられている「インビジブル・チルドレン」が逞しく生きる姿を描いたオムニバス作品で、ユニセフとWFPによる製作。監督したのは(上映順に)アフリカのメディ・カレフ、セルビア・モンテネグロのエミール・クストリッツァ、アメリカのスパイク・リー、ブラジルのカティア・ルンド、イギリスからはリドリー・スコットの娘ジョーダン・スコットが父との共同監督で、イタリアからはステファノ・ヴィネルッソ、そして中国からジョン・ウーと豪華な顔ぶれ。作品はドキュメンタリーではなく、短編映画として撮影されているので、それぞれに国柄や監督の個性がにじみ出ており、7色の味わいがあります。
しかし、こうして見比べてみると、欧米作品はやはりドライというかクールというか、テーマは伝わって来るのだけれど、妙に観念的だったりシニカルだったりするんですね。それが最後のジョン・ウー作品(これを観に行った訳ですが)で、おおっ!と眼が釘付けに。北京を舞台にした二人の少女の物語なんですが、短いながらもちゃんとドラマになっており、映像も素晴らしく、10分か15分(くらいだったと思う)の短編なのに観応えのある作品となっていました。ちょっとしたミステリーもはらみつつ、ドラマチックな展開で観る者を引き込みます。そしてラストの少女の笑顔には、このプロジェクトのテーマが見事に集約されており、もう眼がうるうる状態。他の作品もそれぞれに素晴らしいのですが、やはり最後のこれ「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」が一番、胸にぐっときました。しかも、これを撮ったのがチャン・イーモウやチェン・カイコーではなく、ジョン・ウーというのに感動。やはりジョン・ウーは「情」の人だったんですね。これが初めて中国で撮影した作品ということですが、これから撮影予定の大作「赤壁」(出演:チョウ・ユンファ、トニー・レオン*…は出演を辞退して金城武、チョン・ウソン他)への期待がさらに膨らみました。
『それでも生きる子供たちへ』は初夏、渋谷シネマライズ他で公開予定。もちろん、収益は子供たちのために使用されます。ぜひ、ご覧ください!
2007年1月7日:今年もよろしくお願いします。
今日は七草ですが、もうお正月気分は抜けましたか? 8日までが休日という方もいらっしゃると思いますが、そろそろ2007年のスタートに向けてエンジンを駆けて行かなくてはなりませんね。皆様のおかげで、アジクロは昨年もアクセス数をぐんと伸ばすことができました。ありがとうございます。が、一方で力及ばず、なかなか思うように事が運ばないことも多々ありました。クリップに関しては、現在休刊状態となっておりますが、これはいずれ時が来た時に、違う形で出すことができたらと思います。残念ながら、4号用の記事はお蔵入りとなってしまいましたので、折を見て一部はアジクロでご紹介するつもりです。今年はもっとしっかりとした運営ができるように、体制作りから見直していこうと思っています。復活させたい部分もたくさんありますし、せっかくここまで育ったアジクロなので、もっともっといろいろなことにチャレンジしていきたいですから。という訳で、どうぞ長い目で、今年もアジクロを応援よろしくお願いいたします。ご意見・ご要望などもどんどんお寄せくださいね。2007年も皆様が素敵なアジアに出会えますように。
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