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更新日:2010.12.31

アジコのつぶやき
2010年12月31日:よい新年をお迎えください。

 読者の皆様、2010年もご愛顧をありがとうございました。今年は中華電影データブックに始まり、中旬以降は引越しその他でバタバタして、いつものペースを取り戻すのに時間がかかってしまいました。記事を溜め込んでしまうため更新も遅れ気味で、申し訳ありませんでした。年内にアップしてしまいたかった記事がまだ3本ありますが、やむを得ず年越します。ご了承ください。来年はなるべくオンタイムでの更新を心がけようと思います。さて、2011年はジェイ・チョウの来日に始まり、映画も韓国、中華圏、タイ…などなど、話題作も含めてたくさんの作品を観ることができそう。さらに、コンサート面でも期待できそうです。新年の更新は4日からとなります。北から南まで雪模様のお正月になりそうですが、風邪には十分気をつけて、また初詣で滑って転んだりしないようお気をつけください。2011年が皆様にとって、実り多い1年となりますように。来年もよろしくお願いいたします。(アジコ)


2010年12月23日:涙目が似合うチュ・ジンモ(『男たちの挽歌』)

 昨日やっと試写会へ行くことができました、韓国版『男たちの挽歌』。映画祭でご覧になった方はすでにご存じと思いますが、いやあ、なるほど、そうきたか…というほど、リメイク(リウェイク?)ながらしっかり韓国映画になっていました。舞台は釜山ですしね。台湾がタイという設定。そして、なにより違うのは主演3人が脱北者で、兄弟の物語にもそのことが深く関わってくる。弟に嫁はおらず、女優さんといえば、兄弟の面倒をみてくれる食堂のおばさん(キム・ジヨン)だけ。男の映画になっております。そして、結末も違います。でも、そっくり再現してくれている場面も多くて、そういう面でも楽しめます。ホーとマーク…ではなくてヒョクとヨンチュンが二人で話す場面では、懐かしいメロディも。そのヒョク役のチュ・ジンモの涙目もティ・ロンに負けていません。というか…2枚目なだけに、ときどき『霜花店』を思い出してしまい(腐女子ですみません!)。ジョン・ウー監督がリメイクをOKしたのも、この友情と兄弟愛をしっかり描いた情の物語になっていたからとのこと。『男たちの挽歌』は来年2月19日より全国公開です。


2010年12月20日:「アジアン・スマイル」(NHK)のジージャー特集

 このところNHKで何度か放送されている「アジアンスマイル/闘え!ジージャー〜タイのアクション女優」。地上派での放送をやっと観たのですが、ジージャー、相変わらず小さな身体で頑張っていました。日本人アイドル顔でタイ人にはちっとも見えないジージャーですが、幼い頃のご両親との家族写真なども紹介されました。かわいらしさは幼い頃から変わらず。そんなジージャーが見事なアクションで屈強な男どもを倒して行く小気味よさは、デビュー作『チョコレート・ファイター』で実証済みですが、番組では気になる新作の撮影現場を紹介。監督としてテロップが出たのは見たような顔のおっさん。マム・ジョクモム監督? 人気喜劇俳優としても有名? 先の名前の由来は不明ですが、これは間違いなくペットターイ・ウォンカムラオ!…ということで、ネットであちこち調べました。本作は韓国・タイ合作の『The KiCK』(韓国系メディアでは『もっとキック』という邦題もあり)。監督(もしくは製作?)は『チョコレート・ファイター』のブラッチャヤー・ピンゲーオ。撮影当時だったせいか、番組ではあえて伏せていたようですが、11月末にタイで完成披露記者会見が開かれているので、ここで書いちゃっても大丈夫でしょう。ジージャーと共演するのは、韓国の個性派俳優チョ・ジェヒョン(「ニューハート」『執行者』)やイェ・ジウォン(『結婚式の後で』)ら。アクション・コメディということでしたが、一体どんな作品に仕上がっているのか楽しみです。タイでの公開は来春。ジージャーの新作というと、今年は大阪アジアン映画祭で『ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく/Raging Phoenix』(監督:ラシェーン・リムトラクーン)が上映されましたが、この2作目も含めて、どちらも日本で公開されるといいですね。


2010年12月19日:ほほえみプロジェクト「Message! to Asia」オークション開催中!

Message! to Asia
左より小室哲哉/キム・ヒョンジュン/VANNESS/ペ・ヨンジュン/GACKT/ジョセフ・チェン/ファニ

 先週14日に東京ドームで開催されたDATVチャリティ番組「Message! to Asia」公開収録。ヨン様ことペ・ヨンジュンを筆頭に、韓国から台湾から日本から、豪華人気スターが夢の共演を果たし、子どもたちの未来を救うメッセージを発信しました。(イベントレポートはcoming soon!)当日は、サッカーを通じたチャリティ活動を行っている中田英寿さんもサプライズ・ゲスト出演。それぞれのゲストたちが私物を提供し、15日より楽天オークションにて、チャリティ・オークションが始まっています。入札期限は22日。興味のある方はこちらをご覧ください。
▼ほほえみプロジェクト・オークション紹介(それぞれの写真入り)
▼楽天オークションDATV専用サイト

●オークションに出品されているもの
・「Message! to Asia」出演者全員サイン入りオブジェ
・ペ・ヨンジュン:
 「冬のソナタ」着用コート/「韓国の美」ラベル&サイン入りワイン/「Message! to Asia」着用ネクタイ
・GACKT:オリジナルカスタム ファイヤーバード トランザム 限定モデル MS6
・VANNESS:ペプシのCM衣装
・キム・ヒョンジュン:ステージ衣装
・ジョセフ・チェン:ミニアルバム衣装
・ファニ:韓国TV出演衣装
・SHU-I:メンバー全員のサイン入りシングルパッケージ&オリジナルTシャツ
・大国男児:プライベートライブ
・中田英寿:08年チャリティ・マッチのサイン入りユニフォーム/最新公式サッカーボール

 すでに、かなり高額になっているものもありますが、まだ間に合います。オークションには手が出ないけど、チャリティには興味があるという方には寄付、または公式グッズの購入という方法もあります。ラバーブレスレット(白と黒の2個組・500円)、カイロケース(ミニカイロ付・1000円)などお手頃価格なものも揃っています。こちらはほほえみプロジェクト公式サイトでどうぞ。


2010年12月6日:『私の愛、私のそばに』と『カンフーサイボーグ』

 先週は同じ日に対照的な作品2本の試写を観賞しました。まずは『ハーモニー』と並んでハンカチ必携の『私の愛、私のそばに』。いわゆる難病もので、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に犯された男性が結婚して、短くも愛に包まれた生涯を送るという物語。主演は「ベートーベン・ウィルス」で一躍人気スターとなったキム・ミョンミンと、最新ドラマ「シークレット・ガーデン」が楽しみなハ・ジウォン。どんな時でも明るくふるまうハ・ジウォンに観客も救われますが、病気が進行してからの闘病生活にはやはりつらいものがありました。げっそりと痩せていくキム・ミョンミンの姿にも驚かされますが、実際に減量をし過ぎて入院中だったため、主演男優賞の授賞式に出席できなかったというエピソードも。こちらは新春2月5日から公開なので、ハンカチを握りしめてご覧ください。

『カンフーサイボーグ』

2011年1月22日(土)より日本公開(公式サイト
配給:竹書房
(c)2010 Natinal Arts Films Production Limited.
 その後に続けて観たのが、昨年の東京国際映画祭で初上映された『カンフーサイボーグ』。こちらは香港のジェフ・ラウ監督が大陸スターも交えて、中国大陸で撮った近未来SF作品。田舎町の公安に勤務する警官が、極秘に開発された優秀なサイボーグを任され、予想外の騒動に巻き込まれます。ジェフ・ラウといえば、かつてウォン・カーウァイと共に1週間で撮りあげたオールスター総出演の『大英雄』に代表されるおバカ映画の達人。本作もSFアクション部分はすごいのですが、ドラマ部分はこてこてのコメディでローカルネタが満載なので、香港映画大好きな方にはと〜っても面白いのですが、そうでない方には?かもしれません。冒頭にちらっとカメオ出演している、髪の毛ふさふさのロー・ガーインを見てクスっと笑えるアナタならストライクでしょう。主演はフー・ジュン(広東語吹替はチン・カーロッ)。『レッドクリフ』でファンになった方はずっこけるかもしれませんが、こんな役は滅多にできませんから、後に合体するウー・ジンともども楽しんで演じていたかも。サイボーグを演じる飛魚王子(という呼称も今や懐かしい。元水泳の香港代表選手)ことアレックス・フォン(方力申)はなかなかのハマリ役。スン・リーとのせつないラブストーリーも見所です。アレックス&スン・リー、そして共演のロナルド・チェンは、歌声も聴くことができます。笑いどころ満載で最後に思わず泣かされる本作の公開は来年1月22日から。こちらもお楽しみに。

 最後に、『ボディガード・アンド・アサシン』(十月圍城)は邦題が『孫文の義士団』に決定しました。内容そのまんまでわかりやすいけど、なんだか日本の時代劇みたいなタイトルですね。


2010年11月27日:東京フィルメックス『愛が訪れる時』

チャン・ツォーチ監督

上:会場入口でサインをするチャン・ツォーチ監督
右:難役に挑戦した主演女優リー・イージェは18歳!

リー・イージェ
 先日の台湾金馬奨で作品賞・撮影賞・美術デザイン賞・観客賞の4冠に輝いたチャン・ツォーチ(張作驥)監督の『愛が訪れる時』(當愛來的時候)を朝日ホールにて観賞しました。家族の物語という前情報しか知らずに観たのですが、出産シーンに始まり出産シーンに終るという女性の生き様と逞しさを、世代を越えて感じさせる群像劇になっておりました。主人公ライチュンの家族構成は独特で複雑。それゆえに悩み葛藤もするけれど、家族を愛しているという心情は終始一貫してモノローグで語られ、様々な出来事を経て成長していく姿が台湾独特の風土の中で描かれます。それぞれが支え合って生きている家族の大切さ、特に女性の力強さが感じられる秀作でした。

 そして、この回はゲストも多数登壇。上映前に監督が出て来てちょこっとご挨拶をし、上映後のQ&Aでは監督と共に主演のライチュンを演じたリー・イージェ(李亦捷)、その妹役を演じたリー・ピンイー(李品儀)、自閉症でありながら素晴らしい絵の才能を発揮する叔父さん役のガオ・モンジェ(高盟傑)が登場しました。女優2人はまだ10代でプレッシャーが大きかった模様。特に主演のリー・イージェは撮影当時17歳で、これが映画デビュー作。これまでに経験したことのないことばかりを演じなければならず、大きな挑戦となったそうです。エンディングでは、彼女が歌う主題歌「彼岸」も聴けます。撮影後、役柄からなかなか抜けられなかったというガオ・モンジェは、映画に登場する絵を実際に自分で描いたそうで、ご覧になるとわかりますがなかなかの才能です。監督はたくさんの質問に答えたいのか、短い回答ばかりでしたが、配給が決まってどこかでロングインタビューが読めることを期待します。

 帰り道、ホールの外がサイン会になっていたので写メでパチリ。こういう触れ合いが映画祭のいいところ。リー・イージェとツーショットを撮ってもらっているおじいさんもいて、微笑ましかったです。余談ですが、日比谷駅改札からマリオンへ抜ける地下道ギャラリーで障害者の方々による絵画展が行われていて、その作品群も素晴らしいものでした。まだ展示中ですので、興味のある方はぜひ!


2010年11月24日:小さな声を無視するとトンデモナイことになる(@@)

 昨夜は今年の韓国映画賞で話題作と並んで多数の賞を受賞している『ビー・デビル』を観賞。公開タイトルが英語題になってますが、韓国タイトルは『キム・ボンナム殺人事件の顛末』です。タイトルだけ見ると韓国映画お得意の血なまぐさい残酷映画と思うかもしれませんが、そうでもありそうでもない、不思議な作品です。主人公は2人の女性。幼い頃、島で仲良しだったヘウォンとボンナム。育ちのよいヘウォンはソウルへ出て働いているけど、ギスギスしていて気持ちに余裕がなくなっています。島に残って結婚したボンナムはヘウォンに憧れていて、手紙をたくさん出しているけど彼女は読みもしない。ある日、会社でトラブルを起して休暇を命じられたヘウォンは、気分転換に島へ帰ることにします。そこで目にしたものとは…!!! 来年公開されるので詳しくは書きませんが、観客は皆ボンナムに同情すると思うので、どんな悲惨なことが起こっても、むしろ仕置き人を見るような気分で観てしまうでしょう。たった9人しかいない島の暮しがどんなものなのか、それは劇場で確かめてください。ヘウォンを演じるのは「イ・サン」のチ・ソンウォン。そして、数々の賞を受賞しているボンナム役はソ・ヨンヒ。あの『チェイサー』でも悲惨な目にあっていた女優さんです。いや、すごいですよ。すごいけど、なぜか小気味いい気分になっている自分もbedeviled なのかとゾッとしてしまいますが、元を正せば彼女の周りが皆、bedeviled な人間。では、どうすればこんなことにならなかったのか、を考える時、その答えがヘウォンと共に自分の心に響いてくる、そんな物語になっています。

 上映後にQ&Aがあり、チャン・チョルス監督だけでなくプロデューサーと村人の一人(パジュおばさん)を演じていた女優のキム・ギョンエさんが登場しました。いくつかの実話を元に作ったストーリーだそうですが、チャン・チョルス監督は本作がなんと長編デビュー作です。韓国って次々と優秀な監督が輩出してきますね。それもスゴイ!


2010年11月23日:3時間睡眠でアート映画を観てはいけない(T.T)

 東京フィルメックス初日は、今年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『ブンミおじさんの森』(という邦題で来年公開予定!)で幕を開け、その後に上映されたジャ・ジャンクー監督の『海上伝奇』と続けて2作品を観賞。どちらも素晴らしい作品だった(というのはわかる)のですが、睡眠不足のせいでたまに意識朦朧となっており、眼は画面を観てても字幕を追いきれず、たまに画面が飛んだりして…とっても残念でした。どちらも刺激的にドラマチックとか感情移入バリバリ(たとえば『男たちの挽歌』みたいな)というタイプの作品ではなく(『ブンミおじさんの森』は眼の光る猿人とか話すナマズなど出て来て、ある意味、ラストまで刺激的なんですが)淡々と映像が流れていくので、しっかり観る力がないといけません。ブラックコーヒーも持参してたんですが…でも、残念と思えるほどいい作品だったので、公開時に再度観たいと思います。ぜひ、皆さんもご覧ください。

 翌日21日の『密告者』は大丈夫でしたが、これ『証人』の続編ではなくて変奏版でした。ニック・チョンとニコラス・ツェー、その他登場人物が似ていますが、調べてみると設定が真逆になっている感じ? 実は『証人』を観ていないので詳しくはわかりませんが、ストーリーをみるかぎり、やはりニックがW影帝となった『証人』を観てみたい!と思ってしまったアジコでした。昨日は3本観る予定だったのですが、都合により変更。また今日から参観です。

 話は変わって、このところ月曜になるとグンとアクセス数があがる人気ページがあります。それは、ユィ・シャオチュン(余少群)のインタビュー。昨年『花の生涯/梅蘭芳』で来日した時のものですが、おそらく日曜の夜にドラマ「蒼穹の昴」があるからでしょう。春児、人気があるんですね。実はNHK総合での放送前に、監督と出演者がPRで来日したのですが、シャオチュンも来日予定だったのでインタビューを予定していました。ところが、直前に来られなくなったということで、まだドラマを観ていなかったので、その他のキャストの方々にインタビューすることも難しく断念しました。今思うともったいなかったのですが、まあ、し方ないですね。そのシャオチュンは大陸初のサイコ・サスペンス(?)『守望者』という作品で、サイモン・ヤムやチェン・スーチョン(『スプリング・フィーバー』)と共演しているようです。これも気になるな〜。


2010年11月20日:『男たちの挽歌』の試写状が届いた!

 昨日、韓国版『男たちの挽歌』のマスコミ向け試写状が届きました。TIFFではスケジュールが合わず、ID上映も観られなかったので楽しみにしていた作品です。韓国報道では『無敵者たち』というタイトルだったし、リメイクとはいっても設定だけを借りた別の作品というイメージだったのですが、なんと本家本元のジョン・ウー監督が製作総指揮をしているんですねえ。しかも監督は『力道山』『私たちの幸せな時間』の硬派、ソン・ヘソン監督ですよ。試写状に載っていた簡単なあら筋を見るかぎり、内容もほとんどリメイク!(リウェイク=再覚醒とありますが…) ロングコートにグラサンのソン・スンホンはまさにチョウ・ユンファ演じるマーク、涙目の似合うチュ・ジンモはまさにティ・ロン、銃をかまえているキム・ガンウは若き日のレスリー・チョン!とすると、裏切者役のレイ・チーホンにあたるのはチョ・ハンソンですね。う〜む…なかなかのキャスティングかも。

 アジコは正直、このオリジナル『男たちの挽歌』を観るまではチョウ・ユンファの魅力がさっぱりわからなかったのですが、かつてレスリー目当てでこの作品を観て目からウロコが落ちました。チョウ・ユンファ、超!(シャレでない)カッコイイのです! そして、怒濤の展開にド肝を抜かれ、あの名シーンで息が停まり、涙し、スタイリッシュな映像に酔ったのでした。音楽もカッコよかった。この作品が一体どんな風に仕上がっているのか、早く観たいものです。ソン・ヘソン監督も刑事役で出て来るのかな…。『男たちの挽歌』韓国版は2011年2月19日より全国ロードショー予定です。オリジナル『男たちの挽歌』を未見の方は、ぜひそちらもご覧ください。

 さて、試写会プレゼントですが、『イップ・マン 葉問』トークイベント付特別試写会本日24時が締切りですので、気になる方はぜひご応募くださいませ。そうそう、『イップ・マン序章』について朗報が! 入場者数が5000人を越えたらこの『1』も公開されるそうです(公式キャンペーン)。ファンの皆さん、頑張りましょう! 『モンガに散る』試写会も来週木曜、25日24時締切りですのでお早めに。そして、いよいよ本日から東京フィルメックスが開幕します。またしばらく、有楽町通いが続きますが、なるべく合間に更新したいと思いますので、よろしく。


2010年11月13日:イップ・マンとドニー・イエン

『イップ・マン』

2011年1月22日(土)より日本公開(公式サイト
配給:フェイス・トゥ・フェイス
(c)2010 Mandarin Films
 11月11日のピーナッツの日(ポッキーの日とも言う)にアップした『イップ・マン 葉問』のトークイベント付試写会。香港では序章にあたる『葉問』が公開された頃から物議(ウォン・カーウァイが同じ題材で新作を撮ることになっていたため)と共に大ヒットを記録して話題になっておりましたが、その続編の『葉問2』がブルース・リー生誕70周年記念の今年に公開されてまたまた大ヒットしたおかげで、日本でも晴れて『イップ・マン 葉問』公開となりました。『1』はどうなるの?という声も聞こえそうですが、こちらがヒットすれば『1』も公開されるかもしれませんので、ファンの皆様は頑張ってください。アジコは先日のTIFFにて『2』のみ観ましたが、正統派の伝記映画になっており、初めて知る武道家イップ・マンも新鮮でしたし、ドニー・イエンの爽やかな師匠ぶりはジェット・リーがまだリー・リンチェイだった頃のウォン・フェイフォンを観るような清々しさでした。そういや、フェイフォン・シリーズ2(『天地大乱』)でのドニー・イエンは凄かった。机を積み上げた上での闘いは見物でしたが、『イップ・マン 葉問』でも机を使った対戦シーンが出てまいります。

 このイップ・マン、ウォン・カーウァイ版もやっとベールを脱ぎつつあり、『一代宗師』と題したこちらは主演がトニー・レオンです。当然、詠春拳の修行を積み身体も鍛え、怪我もしながら役作りに励んだトニーですが、このドニーと同じ役をどう演じるのか興味津々。まあ、ウォン・カーウァイ作品ですからまったく違ったテイストのものになっているでしょう。でも実際のイップ・マンは、どちらかというとトニーに風貌が似ております(中国版Wikiにて確認)。さてドニー・イエンですが、来年はこの『イップ・マン』をはじめ『ボディガード・アンド・アサシンズ』(十月圍城)も公開予定。今年公開されそうだった『錦衣衛』『導火線』がどうなったかはわかりませんが、これでぐっと人気が定着するのではないでしょうか。現在はピーター・チャン監督の新作『武侠』で金城武、タン・ウェイとも共演しており、こちらも公開が期待できそう。これからが楽しみなドニーさんです。


2010年11月7日:ひさびさに具合がわるくなり…(@@)

 映画祭も終って、溜まっている原稿をどんどんアップせねばとダッシュしていたのですが、一昨日の晩に寝冷えしたのか頭痛がひどくなり、さらに昨日は胃の具合までおかしくなってどうにも苦しく、ほとんど寝ておりました。(そんな風邪が流行ってる?)胃腸は強いはずなんですが…。今もまだ胃のあたりは変だけど、かなり回復。まずは、昨日より公開中の『スプリング・フィーバー』の作品詳細ページをアップしましたのでご覧ください。(これ、レスリー・ファンは必見)続いて、カン・ドンウォンの来日会見、チン・ハオ&チェン・スーチョンのインタビューと続きます。ジョセフ・ファンの皆様は、もうしばらくお待ちください。


2010年10月28日:自然と対話できる人−撮影監督リー・ピンビン

 昨日までに、取材をはさんで9本ほど作品を観ていますが、今のところ一番素晴らしかったのが、今や世界で活躍する撮影監督リー・ピンビンの貴重なドキュメンタリー作品でした。同じくカメラマンとして活躍する香港の監督2人による映像で、リー・ピンビンの繊細かつ美しい映像世界と人間リー・ピンビンをよくとらえています。思えば昨年の今頃はデータブックのために人物写真を集めていましたが、リー・ピンビン、名前は有名でも写真を見たのは初めてで、大柄で長髪にひげ面なので「うわっ!ごつい人だな…」と、映像とは裏腹に無骨でどう猛な印象を受けていたのでした。ところが、本作で観た本人は見た目は同じですが、繊細でやさしい人でした。仕事が忙しく世界を飛び回っているので、家族と過ごす時間がなくてさびしい…というようなモノローグから始まるのですが、そんな彼が撮影監督になっていったいきさつから、香港時代を経て自分の世界を確立し、世界へと羽ばたいて行く様子、家族や仲間思いの人柄、サンフランシスコにいる家族(なんと奥様はアメリカ人!)などなどが、貴重な作品映像と共に紹介されていきます。中でも一番印象に残っているのが、「木が会話している」と茶目気たっぷりにプライベートに撮影している様子。樹木の中で1枚だけ、木の葉が揺れているんですね。たまたまそこに風があたっているだけなのかもしれないけれど、まるでほんとうに会話しているようにも思える。そんな風に常に自然を眺め、自然を感じ、雨や風やかすかな光を活かしながら絵作りをし、見事な映像を生み出しているのです。この『風に吹かれて〜キャメラマンリー・ピンビンの肖像』は、本日19:45からシネマート六本木で上映されます。仕事帰りでも行けます。貴重な機会をお見逃しなく!


2010年10月25日:ビビアンの涙

ビビアン・スー
 映画祭2日目の昨日は夜遅くまで台湾組の取材が続きまして、帰宅したのが夜中の1時頃。映画は2本観たのですが、日頃の疲れがたたってしまい、ついウトウトと…もったいないことをしました。そんな訳で本日分の写真アップは明日にしますが、台湾電影ルネッサンス2010開幕式の時のビビアンだけ載せておきますね。グリーンカーペットの模様は観ていなかったので、こんなことが起こっていたなんて取材するまでちっとも知りませんでした。ほんとうに残念です。一番悔しい思いをしたのは、本人たち。『ジュリエット』のプロデューサー、リー・ガン氏が「結婚式を前に花嫁が念入りにお化粧して待っていたら、式ができなかったような心境」と、彼らの思いを代弁していました。その時の涙でした。そのビビアンは、ドレスアップしてスタンバイしていた皆の様子を撮影していたそう。「明日(今日)がんばってブログにアップするね!」と宣言していたので、ビビアンのブログを楽しみにお待ちください。


2010年10月24日:ついに開幕!東京国際映画祭

「ハーモニー」グリーンカーペット 「ハーモニー」舞台挨拶 キム・ユンジン(左)とカン・テギュ監督

 東京国際映画祭が開幕しました。最初に飛び込んで来た画像は、コリアンシネマウィークのオープニング作品ゲストとして来日したキム・ユンジンとカン・テギュ監督。『ハーモニー』(1月公開予定)上映後の舞台挨拶と、華やかなグリーンカーペットに登場した時の様子(左)です。アジコの取材参戦は本日からですが、今年はなるべく、このコーナーでたくさんの画像をご紹介していこうと思っております。

 さて、『ハーモニー』は女子刑務所に実在する合唱団の物語。脚本も手がけたカン・テギュ監督の長編デビュー作にして、300万人を動員と話題になった作品です。「困難な状況にあっても、ひたむきに生きる姿を心に受けとめて、暖かい気持ちになってもらえたら嬉しいです」(キム・ユンジン)


2010年10月7日:寝ぼけながらパソコン作業をやると危ない…

 更新作業の最中、うっかり作業途中のファイルをアップしてしまっていました…『冬の小鳥』作品紹介ページ、正式にアップしておりますので、なんじゃこりゃ?と思われた方はあらためてご覧くださいませ。現在韓国で大ヒット中『おじさん』に主演のキム・セロンちゃんの名演技が光る素晴らしい作品です。

 さて、あっという間に涼しくなり秋模様になった日本列島。いよいよ秋の映画祭シーズン到来です。今年は台湾映画特集を初め、中華圏も韓国もその他アジア地域も注目の作品がたくさん上映予定で忙しくなりそう。取材も増えそうなので、どれだけの作品が観られるか心配ですが、工夫してなるべくさくさくレポートしていこうと思っております。その前にハ・ジョンウのインタビューとカン・ドンウォンの舞台挨拶、『ぴー夏がいっぱい』イベント「THE☆ナッツコレ 2010」などをアップ予定。寝ぼけながらも、がんばりまっす!


2010年9月9日:続々決定!東京国際映画祭のアジア圏作品情報

 今年の東京国際映画祭は10月末(10/23-31)に開催予定。例年はラインナップが決まってからドンとまとめて記者会見があるのですが、今年は上映作品や特集が決まるごとに、ちょこちょこと発表されています。公式サイトにも順次掲載されていますが、これまでにアナウンスされているアジア圏の作品や特集をまとめてご紹介しておきます。

コンペティション部門
的琴/The Piano in a Factory(10/中国)監督:チャン・メン
ZEFiR/Zephyr(10/トルコ)監督:ベルマ・バシュ

アジアの風部門

●特集上映「生誕70年記念−ブルース・リーから未来へ」
出演作品:燃えよドラゴン(73/米)・ブルース・リー 死亡遊戯(78/米)監督:ロバート・クローズ
オマージュ作品:ギャランツ〜シニアドラゴン龍虎激闘(10/香港)監督:デレク・クォック、クレメント・チェン
伝説の男(08/ベトナム)監督:リュー・フイン・リュー
他、数作品を予定

●特集上映「台湾電影ルネッサンス2010〜美麗新世代」
4枚目の似顔絵(第四張畫/The Fourth Portrait/10)
監督:チョン・モンホン(鍾孟宏) 出演:ビー・シャオハイ、ハオ・レイ、レオン・ダイ
ジュリエット(茱麗葉/Juliets/10)*オムニバス作品
第1話/監督:ホウ・チーラン(候季然) 出演:ビビアン・スー、ワン・ポーチエ
第2話/監督:シェン・コーシャン(沈可尚) 出演:リー・チエンナー、ホワン・ホー
第3話/監督:チェン・ユーシュン(陳玉勳) 出演:カンカン、リャン・ハーチュン
風に吹かれて〜キャメラマン李屏賓(リー・ピンビン)の肖像(乘著光影旅行/Let the Wind Carry Me/09)
監督:クワン・プンリョン(關本良)、チアン・シウチョン(姜秀瓊) 出演:リー・ピンビン(李屏賓)
台北カフェ・ストーリー(第36個故事/Taipei Exchanges/2010年)
監督:シアオ・ヤーチュアン(蕭雅全) 出演:グイ・ルンメイ、チャン・ハン、リン・チェンシー
ズーム・ハンティング(獵?/Zoom Hunting/10)
監督: チュオ・リー(卓立) 出演: チャン・チュンニン、チュウ・チーイン、ウェン・シェンハオ

『台北カフェ・ストーリー』については、中国映画の字幕監修や通訳として活躍しておられる水野衛子さんのブログに感想が出ていましたので、こちらもご参照ください。
*いずれも前売チケットの発売開始日は10月9日です。


2010年9月6日:9月3日はジョン・ウーの日!(他、トピックスあれこれ)

 すっかりご無沙汰しているうちに、うだるような8月が過ぎてしまいました。とはいえ、まだまだ暑いですね(@@) さて、現在開催中のヴェネチア映画祭(9/1-12)であのジョン・ウー監督が生涯功労賞を贈られ、9月3日は「ジョン・ウーの日」と定められました。授賞式ではジョン・ウー監督の大ファンであるクェンティン・タランティーノ(今年の審査委員長)からトロフィーが贈られ、コンペ部門で参加中(『狄仁杰之通天帝国』)の盟友ツイ・ハーク監督もお祝いに駆けつけました。ヴェネチアといえば、日本からも三池崇史監督の『十三人の刺客』とトラン・アン・ユン監督による話題作『ノルウェイの森』も参加中。さて、結果はどうなるでしょうか?

 その他、いろいろお知らせをいただいたり、ちょこっと取材したり、取材するつもりで没になったりと…あれこれありますので、まとめてご紹介しましょう。

思い出を語るRyu

韓フェス前夜祭でのRyu
 まずは取材関係。日本でも活躍する歌手のRyuがパク・ヨンハ氏の思い出を語るというので、韓流シネマフェスティバルの前夜祭イベント(8/19)に行ってまいりました。以前は深夜映画館によく通ったというRyuさん。最近は「冷麺、とろろ蕎麦にカボチャのお新香をつまみながら夜、家でDVDを観る」というのが定番の模様。キムチより京都のお新香が好きなんだとか。何かを感じさせてくれそうな映画が好きというRyuさんの韓フェスおすすめ作品は、なんと実家付近がロケ地になってて驚いたという『亀、走る』と、人気シリーズ第3弾の『カン・チョルジン』。「正義が必ず勝つ」のでスカッとするそうです。パク・ヨンハ氏との思い出では「(「冬ソナ」の)撮影現場で初めて会ったけど、弟みたいな感じでかわいく、純真な人だと思った。以前はメッセージをよく交換していたが、日本へ来てからはお互いに忙しくなりあまり連絡をとっていなかった」と残念そう。その流れを汲んで、最後のメッセージも「人間は誰かに頼ることができないと辛い時がある。音楽や映画はメンタルなご飯なので、いい映画を観て感動し、涙を流し、心も身体も元気でいきましょう」と、「おとぐすり」のRyuらしく締めました。

 30日はドラマがらみで2つの取材がバッティング。1つはピーター・ホーも出演している中国歴史大作ドラマ「三国志」。10/27よりシリーズのレンタル開始ということで、そのピーター(呂布役)とチェン・ハオ(貂蝉役)が来日。上映会が開かれ、舞台挨拶を行いました。

ピーター・ホーとチェン・ハオ

右よりチェン・ハオ、ピーター・ホー、
花束ゲストは「上海タイフーン」で共演した林丹丹

 最強の武将と言われる呂布役を演じたピーターは「最高レベルの武将なので、ファンを失望させないよう体をマッチョにしようと一生懸命に努力しました。でも、撮影時は鎧を着ているので、その筋骨隆々ぶりが、なかなか伝わらないのです」また、激しい馬上シーンに備え「重要部位に保険を賭けた」とも。そんなピーターと共演したチェン・ハオは「外見はたくましい肉食系、内面は女性に優しい草食系で恋人にぴったり」。会場にはピーターファンが集り、かなり盛り上がったようです。

 もう1つは、BSハイビジョンで放送されて好評だったドラマ「蒼穹の昴」。9/26よりNHK総合で放映されることになり、監督と主演の3人が来日するというので、主演の1人であるユィ・シャオチュン(余少群)を久しぶりに取材する予定だったのですが、残念ながら彼だけ来日キャンセルとなり取材も断念。今回、来日したのは汪俊監督と、梁文秀を演じた周一囲、光緒帝を演じた張博の3人。31日には西太后役を演じた田中裕子、原作者の浅田次郎氏も迎えての記者会見がNHKで開かれています。こちらは公式サイトでご覧ください。

 さて、これからも来日予定が続きます。まず9/13からは『義兄弟』のPRで主演のカン・ドンウォンが久々に来日。9/17には第3回したまちコメディ映画祭 in 台東(9/16-20)のオープニングで『国家代表!?』のハ・ジョンウとキム・ヨンファ監督。したコメ映画祭では、『水も滴るお姫様』(10/香港・9/18上映)、『3バカに乾杯!』(09/インド・9/20上映)と注目作品も上映されますので、こちらもチェックを。華流ドラマ関係では、8月のジロー&レイニーに行けませんでしたので、9/20の『ぴー夏がいっぱい』イベント「THE☆ナッツコレ 2010」で久々にジョセフ・チェンとタン・ユージャを取材予定です。そういえば、2人は10月のAsia Music Summitへの出演も控えていますね。

 そして、最後のお知らせは、今アジクロでも試写会プレゼント中の『TSUNAMI』。アジコはすでに試写を拝見しましたが、ハリウッドのSFX技術を駆使した「メガ津波」映像もさることながら、そこで展開するいくつかの人間ドラマ部分が楽しめました。『シルミド』や『力道山』でないソル・ギョングとハ・ジウォンのじれったい恋模様、素朴でさわやかな救助隊員イ・ミンギに強引アタックする都会の女子大生、地震学者パク・チュンフンと別れたエリート妻オム・ジョンファとの夫婦愛などなど…わかっていても泣ける展開に、試写室ではすすり泣きの声がたくさん聞こえました。プレゼントの方、まだ若干余裕がありますので、どんどんご応募ください。締切は9月9日24時着まで。今回は吹替版での上映ですが、都市部では字幕版も上映予定なので、吹替版はぜひ試写会でどうぞ。


2010年7月23日:暑中お見舞い&日韓・花沢類対談をちょっぴり紹介

 いつまでもよく雨が降るなあ…と思っていたら、一気に酷暑の夏になってしまいました。やっと毎日お洗濯できるのは有難いけど、こうも暑いとまいりますね。熱中症が流行っているようなので、読者の皆さんも気をつけて、日傘・扇子・団扇などで日照りを防御し、しっかり水分を補給してください。汗が出てるうちは新陳代謝がよいということですから。冷房温度、以前は27度でしたが、この夏は部屋の密閉性が高いようで28度で過ごしています。冷やし過ぎにもご注意を。

 さて、俳優の小栗旬が初監督した『シュアリー・サムデイ』のプロモで、宣伝会社さんから「日韓・花沢類対談」の画像をいただきましたのでご紹介します。第14回プチョン国際ファンタスティック映画祭に正式招待された『シュアリー・サムデイ』。もちろん小栗旬監督は韓国へ駆けつけ、空港では1200人のファンに迎えられたとか。映画は7月19日に上映され、700人収容の会場は満席に。映画への反応もよく「こんなに笑ってくれると思わなかった」と小栗監督。この日、舞台挨拶の司会をつとめたのは『息もできない』のヤン・イクチェン監督で、韓国映画界のエネルギッシュさに触れ、小栗監督は「日本も負けないようにがんばる」と決意を新たにしたそうです。

キム・ヒョンジュンと小栗旬

対談にて。(ヴィックも並べてみたかった…)
 そして翌日、20日にはソウル市内某所にて、韓国版「花より男子」花沢類役のキム・ヒョンジュンと日韓の花沢類対談が実現! キム・ヒョンジュンといえば韓国版「イタズラなKISS」の主演も決まり、台湾に続いて韓国でも日本の少女コミックドラマブームが起こりそうな気配。それはともかく、『シュアリー・サムデイ』については「展開が早く、スピード感満載で観ていて楽しかった。ドラマも、主人公5人のキャラクターが際立っていて、映画として素晴らしいできだと思う」と大絶賛。一方、もしキム・ヒョンジュンを起用するとしたらどんな役?の質問に小栗監督は「彼のファンが期待するのと逆の、男らしい役柄をお願いしたい」と答えたそうです。この企画対談、取材が入っていたようなので、どんなメディアに登場するのか楽しみですね。

『シュアリー・サムデイ』(7/17より全国公開中)
監督:小栗旬(初監督作品)
出演:小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美
製作:『シュアリー・サムデイ』製作委員会/配給:松竹
公式サイト:http://www.surely-someday.jp/


2010年7月2日:いろいろなことが…

 またまたご無沙汰している間にいろいろなことが起こりました。よいこと。それはもちろん、ワールドカップ・サッカーの岡田ジャパン快進撃。全試合を応援しながら観ていましたが、ほんとうに今回の代表チームはチームワークがよく連携が取れていて、守りはもとより攻めにも安定感があったと思います。昔の代表チームも個性的でよかったけれど、今度のチームはなんていうかいい意味で大人な感じ? 体力と頭脳のバランスが取れて来たというか、それもこれも、過去の選手たちが積み上げた経験と努力、反省の元に成り立っているので、やはり皆が成長したという証しでしょう。しかも、今回のチームは若い。4年後が楽しみですね。

 よくないこと。またまた、ネット接続が怪しくなっております。このところ更新できていなかったのは、一重にそのせい。移転して1ヶ月以上が経つのですが、ここ数日ADSL回線が不安定になっており、落ちたまま復帰しなくなっていました。昨日、今日と2度も工事のお兄さんたちに来ていただき、何時間もかけて丁寧に調べてくれましたが、どうもこの部屋の屋内配線に問題があるらしい(ガ〜ン!)。となると家主さんとの交渉になるのですが、いずれにしても光回線に変える予定にしているので、そちらの工事を早めてもらおうと思っております。今はかろうじて接続できていますが、また落ちる可能性もありますので、しばらく更新されなかった場合はまたトラブっているのだとご了承ください。読者の皆様&各方面の皆様、ご迷惑をおかけしてほんとうに申し訳ありません。今月中には光回線で安定するようがんばります。

パク・ヨンハ

ヨンハクルーズにて
 そして最後に哀しかったこと。それは、日本での歌手デビューより応援していたパク・ヨンハさんの思いがけない訃報。上記の理由でネット接続できなかったため、当日はワイドショーやニュース番組でしか情報が入らず焦りました。あの太陽のような明るい笑顔の彼が一体どうして?と今でも納得できないでいるのですが(多くの方がそうでしょう)それは本人にしかわからないこと。今年は『作戦』のPRで監督と来日してくれて、ひさしぶりに取材をしましたが、この映画はとても面白かったし、TVドラマ「オンエアー」をDVDで最初から見直したり、『作戦』のエンディングテーマを聴いてやっぱりいい声!とほれ直し、コンサートにも行きたいなと思っていたところでした。さらに、ユン・ウネとの共演で、香港映画の名作『ラブソング』のリメイク・ドラマに主演というニュースもあり、とても楽しみにしていました。それがジャパンツアーの真最中に、こんなことになるなんて…。

 今となってはドラマ「オンエアー」でソン・ユナと来日した時の記事をアップし損ねたのが悔やまれます。よい思い出になったのは日本デビュー2周年だったか、横浜ランドマークで行われたイベントを取材したときのこと。取材陣はヨンハクルーズに乗せていただいて、船の上で取材したのですが、この頃の彼はほんとうに輝いていました。この時のレポートはアジクロクリップ1号に掲載しています。人間、生きているといろいろつらいこともありますが、日頃悩みを表に出さない人ほど、背負うものが大きくなってしまうのかもしれません。弱音を吐かない人がふと漏らす信号、そのときはかなり追いつめられているのだと肝に銘じ、周りの家族や友人は充分に気をつけなくてはならないのだとあらためて思いました。パク・ヨンハさんのご冥福を心からお祈りいたします。


2010年6月16日:復活はしたものの…遠い道のり(しくしく)

 なかなか片づきません。これまで忙しいのにかまけて大量の紙資料やらプレスなどもろもろをツンドク状態にしてしまったツケがあまりに大きく、自業自得とはいえ、それをそっくりそのまま持参して以前よりコンパクトな部屋に越してしまったため、荷物1つ移動させたり整理したりするのに一苦労。たとえばAを整理するためにはBを片付けてCを整理するとAが片づくといった具合。スペースがないというのがこんなにもつらいものだったとは…。コンパクトになった分、片づいたら快適にはなりそうですが、次は絶対広い所に越してやる!と決意をあらたに格闘しているところです。諸々、遅れてしまっており申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。


2010年6月6日:長らくご無沙汰いたしました!やっと復活です!

 読者の皆さま、すっかりご無沙汰してしまい申し訳ありません。なにせ、すっごく久しぶりの引越し、しかもあれこれと忙しい中の合間をぬっての引越しな上に、思いがけないアクシデントが続きまして(壁の電話回線が逆さまについていたとか…)ネットに接続する環境が整ったのが3日のこと。とはいえ、荷解きは済んだものの、入り切れない荷物が部屋の中に散乱している状態で、まだまだ落ち着いてさくさく更新できる状態ではありません。ネットがつながるまで溜まってる原稿の準備をしておこうと目論んでいた野望はもろくもくずれ、パソコンなどのセットアップが終了したのが31日という有様でした(涙目)。というわけで、更新の方はまたぼちぼちとなりますが、とりあえず復活のご報告です。

 さて『殺人犯』が始まってしまいました。鬼気迫るアーロンの演技がたっぷり堪能できる意欲作です。なかなかこわい作品ですが、ヒッチコックを思わせるどんでん返しもあり、最後まで目が離せません。アジクロシネマでのご紹介が遅れてしまっておりますが、ぜひ劇場へ足をお運びください。同じく特集予定をしていた日本の脚本家と韓国ドラマスタッフによるテレシネマ7。こちらも興味深い作品ばかりです。特にドラマ「素直になれなくて」でお茶の間での人気も上昇中と思われるジェジュン主演の「天国への郵便配達人」は素敵なラブ・ファンタジー。「アイリス」の若き殺し屋役で注目のT.O.P(BIGBANG)とV.I(BIGBANG)が主演した『19』も印象的な作品。その他全7作品とも見逃せないキャストとなっています。(あー!早くご紹介したい!)

 それにしても…パソコンに向かってこうしてつぶやいていると、やっと家に帰って来たような気分でほっとしています。「つながる」って大事なことなんだなとつくづく感じるこの頃です。


2010年5月23日:重要:移転のためしばらく更新をお休みします。

 ばたばたと引越準備をしている最中のアジコです(大汗)。といっても隣り町へ越す程度の引越なのですが、急遽決まったため充分な準備時間がとれず、一番大切な電話回線の開通が6/1となってしまいました。その間、電話はもとよりネットに接続することができません。よって、大変申し訳ありませんが、しばし更新をお休みさせていただきます。その間に溜まっている原稿をたくさん準備しておこうと思います。

(以下は関係者様へのご連絡:6/1まではメールも読めませんので、ご連絡は携帯までお願いいたします。)


2010年4月25日:日本ならではの贅沢ライブ!阿密特(アーメイ)&羅志祥(ショウ・ルオ)

 日本ならではの贅沢な至近距離体感ライブを2つ取材しました。18日の阿密特/張惠妹(アーメイ)は赤坂Blitz、そして昨夜24日はショウ・ルオがSHIBUYA AXにて初のジャパンライブを開催。いずれもオール・スタンディングのライブハウス型ホールで、2階も満席のスタンディング状態でした。2人ともアジア各地では大規模なコンサートホールで趣向を凝らしたライブを行っているアーチストなので、まさに目の前、手が届くほどの至近距離で生のステージを味わえるのは貴重な体験。まさに贅沢なライブと言えるでしょう。アーチストにとってもファン一人一人の顔が見える分、緊張感もあり、また一体感も感じられるステージだったことと思います。

 ショウ・ルオはまさに昨日、中華圏の各メディアで今月30日からの大規模3Dツアーの開催が報じられており、昨夜はおそらく普段のステージの一部を組み合せたショーケース的ライブだったと思いますが、それでもゴージャスな雰囲気や迫力のダンス、ファンとの楽しいかけあいなど、短いながらもショウ・ルオの魅力が充分に楽しめるステージ構成になっていました。マイケル・ジャクソンをトリビュートした「ビリージーン」や懐かしいアーロン・クォックのダンスナンバーなどはオールドファンにも嬉しく、ああ…彼ってダンスがほんとに好きなんだなあと伝わってきます。そしてほぼ日本語で通したMCもすごい! しかも、かなり発音が自然。日本とも縁の深いショウ・ルオですが、特に勉強したわけではなくTV番組などを見て覚えたというところもうれしいですよね。出だしを間違えちゃって「ヤベー!ウ〜ワッ!」と言いつつ、あらためて唱った日本語曲「ライオンハート」もなかなかでした。月末からの新しいコンサートツアーの準備期間中に行われたライブなので、うっかり歌詞を忘れてしまった…という場面もありましたが、その新しいコンサートをとっても観たくなりました。 日本にそっくりそのまま持って来るのは難しいかもしれませんが、次回はぜひさらに大きなステージで来日して欲しいと思います。このライブのレポートと終了後の囲み取材の模様は、後日写真と共にアップいたします。 その前に、3時間近くのライブを1度の衣装替えもせず、観客と一緒にずっとステージに立ったまま唱い切ったさすがの実力派シンガー・阿密特/張惠妹(アーメイ)のライブレポートをアップしますね。


2010年4月4日:『天国への郵便配達人』と東方神起

天国への郵便配達人

(c)Samhwa Networks
 2日の金曜夜、東宝さんで素敵な映画の試写を観たので、ここで一早くご紹介しようといろいろ調べていたら、とんでもないニュースを発見してしまいました。前から心配していたことが、ついに現実になってしまったわけで、残念なことではありますがし方ありません。公式報道についてはこちらをご覧ください。本国ではともかく、日本については大丈夫なんじゃないかと思っていたのですが、彼らも大人ですから彼らの決断を尊重し、今後の活躍を見守りたいものです。

 ということで、本題『天国への郵便配達人』です。これは日本の脚本家の方たちが提唱し、韓国ドラマを製作する監督や人気俳優たちを起用して作られた日韓合作プロジェクト「テレシネマ7」の作品。いずれも今を代表する人気脚本家7人の脚本を元に作られており、韓国ではすでに昨年11月に公開されて話題となっています。そして5月29日より、いよいよ日本でも公開が決まりました。中でも、一番注目されそうな作品がこれ。この春からフジテレビの新ドラマ「素直になれなくて」(4/15より毎木22時放送予定)にも出演する東方神起のジェジュンが初めて主演した作品とあって、韓国でも好評だったようです。

 脚本はドラマと同じ、北川悦吏子さん。共演は「春のワルツ」で注目され、新ドラマ「同伊」も楽しみなハン・ヒョジュ。その2人の透明な空気感そのものに、ちょっと不思議でちょっと切ない(ちょっとでもないな…)ラブストーリーが展開します。広々とした草原にポツンと佇む郵便ポスト。大切な誰かを亡くした人たちが思いを託した手紙が投函されたそのポストで出会う、天国への郵便配達人ジェジュン(ジェジュン)と亡くした恋人への悪口三昧を書いてしまった女性ハナ(ハン・ヒョジュ)との物語。香港映画の『星願』を彷佛とさせる場面もありますが、2人の結末はさあどうなるでしょうか…。サイドストーリーに登場する人々も味わい深く、バスの運転手さんなんかも要チェックです。この他、6本の作品も興味深いラインナップ。「テレシネマ7」の企画上映については、あらためてご紹介しますね。

 それにしても、ジェジュンくん。台湾のロイ・チウにも似たイケメンくんですが、ルックスの似た人は声も似ているんですねえ。新ドラマでの活躍にも注目したいと思います。


2010年4月1日:ジュディ・オングさんの20th×3 Birthday Party

ジュディ・オング

とても20th×3には見えません!
 やっと寒さがゆるんできた3月最後の31日。まずは渋谷のビターズエンドさんで『トロッコ』の川口監督をインタビュー。そして夜は、ジュディ・オングさんの事務所からお招きをいただき(中華電影データブックの関係で)、記念すべき20th×3 Birthday Party におジャマしてきました。

 ジュディさんといえばハートエイド。四川大地震後のチャリティコンサートが記憶に新しいところですが、女優、歌手、そして木版画家としての活動の傍ら、日本介助犬協会の介助犬サポート大使も務めておられます。何事にも精力的にチャレンジ精神で挑んでいるジュディさん。とても20th×3歳には見えない若々しさですが、若さの秘訣は健康と笑顔。「食事は腹七分目に控え、悪いことがあっても勉強と思ってくよくよせず、すぐに忘れること。笑うことは人生の一番の栄養」とおっしゃっていました。

歩く風船

アジコが一番気になったのが、この歩く風船!
(実際は歩かないけど、歩いてるように見えます…笑)

右:介助犬とジュディさん。
ジュディさんと介助犬
 人生で一番大切なものは友だちと語るジュディさん。親しい友人たちに囲まれたアットホームなパーティでは、歌のステージも披露。大ヒット曲「魅せられて」に続いて、現在BS日テレで放映中の主演ドラマ「花の恋」の主題歌「蓮花」も初お披露目されました。

 20th×3 は「人生の大きな2番目の第1歩」ということで、これからも心は25歳のまま、20th×4回目を目指して一生懸命生きていきたいとのこと。海外での活動も横のつながりができてきて、面白い時代になってきたそうです。これからも様々な活動にチャレンジしながら、いつまでも若々しく活躍されることでしょう。お誕生日、ほんとうにおめでとうございました!

 ジュディ・オングさんの公式サイトはこちら。様々な活動の様子の他、とってもかわいらしい愛犬パールちゃんの写真も見られます。


2010年3月25日:今年も飛輪海に任命! 台湾イメージキャラクター就任式記者会見

 行ってまいりました!渋谷での記者会見。今回はファンの方も入れたようなので、行かれた方もいるかもしれませんね。相変わらず元気、元気な飛輪海の4人に会うのはひさしぶり。メンバーが単独来日することも多い飛輪海ですが、こうして4人揃うとやはりいいですね。最初の頃はすごく緊張していた4人も、今ではもう日本語の挨拶がすらすら出て来るほど堂々としたもの。この日の司会進行役は、昔からタミー・チェンに似てるなあと思っていた女優の眞鍋かをりさんでした。会見では冒頭にテーマソング「Touch Your Heart」の新バージョンによる MVが流れたのですが、旅行者役で韓国のク・ヘソンが登場。今回もプレゼントや台北イベントの発表などがあり、盛り沢山な記者会見でした。詳しい様子はこちらをどうぞ。


2010年3月21日:惚れてまうやろ! マイク・ハー プレミアイベント開催

 3連休初日の土曜の午後、東京は銀座の某所にて「NTTコミュニケーションズ 国際電話10周年感謝 マイク・ハー プレミアイベント」が開催されました。イベント前には記者会見も行われ、早めに会場へ。ここでラッキーな出来事に遭遇。エレベーターでイベントフロアへ昇っていると、途中からマイク本人がスタッフと共に乗って来たのです。あまり広くないエレベーターだったので、まさに目の前にマイクの後ろ姿が! 1つ下のフロアで降りたマイクは、記者会見のためのお色直しか? 後ろ姿も美しい小美でした。

 この日、会場に集ったのは抽選で選ばれたラッキーな50人。写真撮影もOKということで、マイクが登場する時「大きな拍手でお迎えください!」と司会の方がお願いするものの、皆さん携帯やデジカメのスタンバイ状態なので、中くらいの拍手に(笑)。でも、マイクが晴れやかな笑顔で登場すると、大きな歓声が湧きました。

 まずは近況報告ということで、マイクの近況を映した未公開ショットと映像がスクリーンに流され、それを見ながらのトークショー。チャリティ活動や寒い北京での映画ロケの模様などが紹介されました。一番ヒットだったのは新製品の透明煙草。極寒の北京で、白い息を煙草の煙に見立てての演技がなかなかサマになってます。続いてはQ&Aコーナー。質問箱から当選者の皆さんが書いた質問を選び、本人にその質問を読んでいただいて、マイクが直接答えるという趣向。選ばれた5人には、マイクからのおみやげでディンタイフォンのお饅頭がプレゼントされました。

 お次は中国語のお勉強タイム。講師はもちろんマイク先生。数の数え方からマイクのお誕生日、名前の読み方などを勉強します。最後にマイクが言われてうれしい言葉「[イ尓]好帥!(とてもかっこいい)」「[イ尓]好壮!(いい身体してる)」を足して、皆で「賀軍翔、[イ尓]好壮!」。それを受けてマイクが放った言葉が「惚れてまうやろ!」(笑)。来日した後、どこかで使おうと覚えたそうです。(それにしても、なんで関西弁?)

 その後、マイクの鞄を開けての私物チェックコーナー、選ばれた人がマイクのジェスチャーを当てるマイクでジェスチャー・コーナー、超ウルトラ○×クイズ王決定戦と続きます。クイズ王に選ばれたファンの方には、マイクの指輪がプレゼントされました。そして休憩をはさみ、最後は全員とのツーショット大会。プロのカメラマンによる撮影で皆さん大満足。(この他、マイクから全員へ直筆サイン入りブロマイドのプレゼントもあり)終了後、今後の予定ということで4月から撮影が始まるドラマ(「幸福最晴天」*共演はチャン・チュンニン)について触れ、将来は金城武のように日本語がペラペラと話せるようになって、映画やドラマで活躍したいと抱負を語りました。

 尚、イベントの前に行われた記者会見の模様は、こちらをご覧ください。


2010年3月11日:ジョニー・トー監督、大阪アジアン映画祭オープニングセレモニーで舞台挨拶!

ジョニー・トー監督

笑顔がかわいいジョニー・トー監督
 いよいよ開幕した大阪アジアン映画祭の広報事務局より、オープニング作品として上映された『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(原題『Vengeance』)の舞台挨拶の模様が届きましたので、ここでご紹介しておきます。ゲストとして来日登壇したのはもちろん、ジョニー・トー監督。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に続く来日となりました。
(以下、事務局より)

 10日、大阪市福島区のABCホールで大阪アジアン映画祭「アジア映画最新作初上映!」のオープニングセレモニーが行われた。午後6時40分からはオープニング作品『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』の日本初上映に先立ち、香港映画の巨匠ジョニー・トー監督が舞台挨拶。監督の登場に満席の会場から熱い拍手が沸き起こった。

 カジュアルなジャケットスタイルで登場したジョニー・トー監督は、「銃を持ってないですよね?」との司会者のネタふりに「銃は忘れたよ」とジョークで応酬。「大阪のみなさんに見てもらうことを大変うれしく思う」と笑顔で挨拶した。今回フランス人の俳優、ジョニー・アリディ氏を主役に起用したことに対して「アリディさんは香港を全く知らなかったけれど、とても協力的で、彼からたくさん学んだよ」と答え、お気に入りのシーンは「森の中のガンアクション」と見所を披露。司会者の要望で客席に手を振ったジョニー・トー監督に大阪の観客から「かわいい!」との声が飛び、「“かわいい”ってどういう意味?」と通訳に問いかける一幕もあった。

 この後、監督は映画PRのため上京して各種取材を受ける模様です。


2010年3月10日:6周年となりました!

 あっという間にアジクロは6周年を迎えました。長くやっているわりに、これといって大きな変化はないのですが、こうして続けていられるのは一重に読者の皆様のおかげです。更新が滞っても諦めずに毎日来てくださる方々、応援の言葉をくださる方々、そして検索などで初めて来たという方々も、ほんとうにありがとうございます。昨年はバタバタと慌ただしいままに過ぎてしまい、とうとうリニューアルもできませんでしたが、今年こそ少しずつでも改革・改善していきたいと思っております。それから、昨年はとうとうできなかった5周年プレゼントですが、今年は2年分まとめてドン!と放出したいと思っております。今週までは確定申告など諸々の所用で準備ができませんが、今月中にはお知らせしたいと思いますので、しばしお待ちください。いざ、7年目に突入!(頑張りマス!)


2010年2月10日:『霜花店/運命、その愛』「タムナ」でイム・ジュファンが舞台挨拶!

 先週、今週と「真!韓国映画祭」の試写会でシネマート六本木へ通っていたのですが、昨日はたまたま試写が終わった後、イム・ジュファンの舞台挨拶に間に合うとわかり、急遽そのまま残って取材することに。イム・ジュファンといえば、最初に見たのはドラマ「雪の女王」のソ・ゴヌ役。その時は頭の大きな人だなあ(髪型のせい)という印象だったのですが、その後、韓国版「花より男子」のキム・ボム扮する西門総二郎ことソ・イジョンの兄役も好演し、ソフトでやさしい雰囲気のイケメンスターとして人気上昇中。「宮」や「花より男子」を手がけたグループエイトの最新作「タムナ 〜Love the Island」では初主演を務め、今現在は日韓合作スペシャルドラマを撮影中と、注目の若手新人俳優として活躍しています。今回の舞台挨拶は、まさにそのドラマのロケ地である福岡から駆けつけてくれたのでした。

イム・ジュファン

ファン代表から花束とチョコレートをプレゼントされたイム・ジュファン
 まずは『霜花店/運命、その愛』に関する質問から。身長180センチ以上の美男子という条件で、1000人規模のオーディションで選ばれたというイム・ジュファンは、王に仕える乾龍衛の近衛兵ハンベク役で出演。チョ・インソンの運命にも関わる重要な役柄を演じています。撮影中に苦労したことは「4〜5ヶ月間、剣術と馬術を訓練したので体力的に大変でした。また、有名なユ・ハ監督の作品ということや、チョ・インソンさんやチュ・ジンモさんなど大先輩たちと一緒だったので緊張しました。歴史物も初めての経験でした。乾龍衛は王を守るのだから、ただ美しいだけではなく、武士の立場をふまえていなくてはならないと監督から言われていたので、そこに気をつけて演じました」とのこと。
 また映画については「美術がとても素晴らしいです。それから男性2人と女性1人の少しずつ変わっていく感情の動きにも注目してください。あ、コートを着ている方は脱いだ方がいいですよ。映画を観ると熱くなってくると思うので。皆さん大丈夫かなあ。今夜は心配だなあ(笑)」と、ホットなシーンが多いだけに女性客への気配りも(笑)。

 続いて、ドラマ「タムナ」に関する質問へ。こちらもオーディションで選ばれたとのこと。「僕はまだ演技経験が浅いので、主役をやる器ではないと思っていました。きっとダメだろうと思ってリラックスして受けたんです。真面目な面やいたずらっぽい面など、いろんな姿を見せたのですが、それがかえってよかったようです」
 初主演については「当然うれしかったけれど、そんな気持ちは20〜30%くらいで、やはり経験が浅いので、後の70〜80%はプレッシャーを感じていました。初めての時代劇ドラマでもあり、いろいろと考えさせられました」とのこと。演じたキャラクターについても、感情を現すタイプの自分とは違うのでもどかしい思いをしたそうです。
 では見所はというと?「美しい済州島の風景ですね。ドラマが完成した後で観たのですが、自分でも驚きました。俳優同士のコミュニケーションもよくて家族のようだったので、いい雰囲気が出ていると思います」

 現在、福岡で撮影中の合作ドラマ(「玄界灘結婚戦争」2部作)は来月の放送予定。日本と韓国を繋ぐメッセージを込めたドラマということで、主演のイム・ジュファンは日本でもますます注目されるのではないでしょうか。さらに「4月からは新しいドラマ『What's Up』の撮影が始まります。これはミュージカル学科に通う学生のお話で、そのためにボーカルやダンスのトレーニングをやります。面白いドラマになりそうなので、どうぞご期待ください」
 客席からは「かわいい」との声も聞こえたスイートスマイルで魅了しつつ、通訳さんが通訳をした後に「ソウデス」と日本語で合の手を入れたり「ダイジョウブデショウカ?」とねぎらったり。写真撮影の後「これからも応援してください」というメッセージで舞台挨拶は終了しました。次々と話題作に出演し、人気急上昇中のフレッシュスター、イム・ジュファンのこれからに注目しましょう。

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2010年1月29日:ゴージャス・イベントにスターが続々来日!

 といっても、すでに終わったものばかりなのですが、今週はいろいろなスターたちが東京でのイベントにゲスト参加していたようです。まずは26日、この日は映画『作戦 The Scam』のプレミア上映会でイ・ホジェ監督と主演のパク・ヨンハが来日。記者会見が開かれたのですが(明日アップ予定)、都内某所では化粧品ブランド「SK-II」の30周年を記念したイベントが開催され、世界各地でイメージキャラクターを務めている女優やモデル10名が集合。ケイト・ブランシェットをはじめ、日本からはTV-CFでお馴染みの桃井かおりや小雪、韓国からは女優のキム・ヒエ、香港からは女優のカリーナ・ラウ(トニー・レオン夫人)とモデルのキキ(サイモン・ヤム夫人)、そしてマレーシア出身で香港やタイで活躍する女優のアンジェリカ・リーが台湾代表でやって来ていました。映画や音楽関係以外のリリースはなかなか届かないので、これらは香港の新聞を読んで初めてわかるのですが、早速日本の報道を探してみると、北京語読みで紹介されておりキキはチチ、アンジェリカ・リーはリー・シンジェ(李心潔)となっていて誰のことかわからず(苦笑)。翌27日には日本ジュエリーベストドレッサー賞の授賞式が国際宝飾展を開催している東京ビッグサイトで行われ、特別賞をもらったイ・ビョンホンが来日していました。

 もう1つ、こちらはブログで発見したのですが、福岡アジア文化賞のトークイベントで、25日にホウ・シャオシェン監督とアン・ホイ監督の対談が開催された模様。昨年のTIFFで特集上映があった時にも来日できなかったアン・ホイ監督だけに、これは見たかったなあ…。『生きていく日々』も上映されたそうです。映画関係では、これからゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010でジョニー・トー監督が来日。続く大阪アジアン映画祭2010でも、ゲスト発表はまだですが注目の作品が上映されます。これらはアジクロでも紹介していきたいと思います。


2010年1月12日:2010年もよろしくお願いいたします!

中華電影データブック完全保存版

中華電影データブック完全保存版
税込価格:3780円/キネマ旬報社
*2010年1月下旬より発売中
▼Amazonで購入する
 長らくご無沙汰いたしました。クリスマスもお正月も返上で、データブックの最後の追い込み作業に突入してしまい、年末年始のご挨拶もできぬまま行方不明状態になっておりましたが、やっと日常に戻ってまいりました。正確に言えば、明日から通常体制に復活できる予定です。そして、ついに正式リリース情報をお伝えできることになりました。「中華電影データブック 完全保存版」がキネマ旬報社より1月下旬に発売されます!

 1997年に最後の本が発売されて以来、実に12年ぶりの最新版。中華圏映画ファンの皆様は、おそらく首を長〜くして待っておられたと思います。そんな思いでアジコが最新版の企画を打診したのが08年末。キネ旬編集者のM女史の後押しもあり、その後、様々な方々の賛同・協力を得て本作りがスタートしたのが昨年の春頃。総合監修を暉峻創三氏にお願いし、中国は字幕や通訳でお馴染みの水野衛子氏、香港は字幕でも活躍されている水田菜穂氏、台湾は長きに渡って台湾映画を応援しておられる稲見公仁子氏に監修していただくことになりました。12年ぶりとあって、ほぼ完全に新規作り直しという気の遠くなるような作業量でしたが、監修者・執筆者・編集者など、関わった皆様の愛情がたっぷり詰まった読みごたえのある本になっております。

 アジコは主にデザイン面を担当しましたが、500ページ以上になる情報量のデータ本ですので、なるべく検索しやすいように工夫しました。ご紹介している俳優・監督スタッフ850人、ご紹介している映画作品600本以上、さらに日本に上陸した作品(一般公開の他、映画祭上映やDVDスルーも含む)全タイトルリストも巻末に付いています。その他、いろいろ10年は使える本となるよう仕上がっています。また巻頭には、監修者の皆様の興味深いコラムが最新映画情報と共に載っています。値段はちょっとお高いですが、それ以上の中味はあります。早いところでは25日ころから書店に並びますので、どうぞ、ぜひお手にとってご覧くださいませ。

 ということで、ご挨拶というより年頭から宣伝ぽくなってしまいましたが、今年もアジクロをよろしくお願いいたします。アップできないまま年越ししてしまった記事は、これからぼちぼちアップしていく予定です。では、最後の出張校正にいってまいります。


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