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更新日:2012.12.31

アジコのつぶやき
2012年12月31日:よい新年をお迎えください!

 なんだか慌ただしいまま、2012年も終わりを迎えました。今年は毎日つぶやこうと思っていたのに…無理でした。だから、ツイッターとかフェイスブックとかできないのよねえ…。来年こそは、新たな動きに向けて精進していこうと思っております。さて、巻頭で香港映画特集をやっておりますが、来年は韓国映画も注目作が目白押しです。イ・ビョンホンの二役が見物の『王になった男』、兵役から戻ったヒョンビンの『愛してる、愛してない』、キム・ジェジュン(JYJ)主演の『コードネーム:ジャッカル』などなど、こちらも年明けにまとめてご紹介したいと思います。では、今年もおつき合いくださった読者の皆様、どうもありがとうございました。2013年、よい新年をお迎えください。


2012年12月7日:東京フィルメックス5日〜6日目

 フィルメックス・レポートの続きです。まずは30日。この日は中国映画『記憶が私を見る』を観賞。若手女性監督ソン・ファンの長編デビュー作で、実家に帰った時の監督自身と家族との対話を通して、両親世代や兄夫婦、その娘との日常での出来事をドキュメンタリータッチで綴った作品です。ホウ・シャオシェンの『レッド・バルーン』(07)に出演経験のある監督。本作は「80年代台湾ニューウェーブを想起させる親密さ」と評されていますが、脚本や演技を感じさせない自然な場面ばかりで印象的でした。そして見事、審査員特別賞を受賞しました。

サイの季節
上:『サイの季節』
過去と現在が交錯している場面。運転しているのは出所した詩人。実際は後ろに座っている男が運転手で、妻に横恋慕していた。

右:Q&Aの後、ロビーで談笑するソン・ファン監督。まだ若いです。

ソン・ファン監督
 そして12月2日の最終日は、前日観られなかったクロージング作品『サイの季節』をじっくりと観賞。バフマン・ゴバディ監督の新作です。30年ぶりに牢獄から解放されたクルド系イラン人の詩人が、夫は獄中で死んだと聞かされまま行方不明になっている美しい妻を探しにイスタンブールへ。協力者たちのおかげで妻の所在はすぐわかるのですが、妻が一緒に拘束されていた頃に獄中で起こった忌わしい出来事により、夫婦の関係は変容していたのでした。果たして、詩人は妻に名乗りをあげられるのか…?

 ストーリーが進むに連れ、詩人の回想による過去の映像が挟み込まれ、全貌が明らかになっていくという複雑な構成。水や光の撮り方など、カメラワークが美しいアートフィルムになっていますが、それでいて難解になり過ぎず、謎解きのスリルもあり、とても見応えがありました。詩人を演じるのは、本作でカムバックしたイラン映画の大スター、ベヘルーズ・ヴォスギー。美しい妻をイタリア女優のモニカ・ベルッチが妖艶に演じています。アジア大平洋映画賞で撮影賞を受賞した本作は、『ペルシャ猫を誰も知らない』に続いて、一般公開が期待できるかもしれません。

 最後の観賞になったのは『チョンジュ・プロジェクト2012』の3作品。これは毎年、韓国のチョンジュ映画祭が3人の映画作家を世界から選び、40分程度のデジタル短編(デジタル3人3色シリーズ)を低予算でオファーするというもの。今年はスリランカのヴィクティム・ジャヤスンダラ監督による『黄色い最後の光』、フィリピンのラヤ・マーティン監督による『グレート・シネマ・パーティ』、そして中国のイン・リャン監督による『私には言いたいことがある』が上映されました。『黄色い最後の光』は『ブンミおじさんの森』にも似た森と死生観のお話。死期を迎えた父が息子を連れて森に入り、最後の時を一緒に迎えることで生命の輪廻を伝えています。『グレート・シネマ・パーティ』はモノクロ作品。ホーム・ムービー風の作風で知られる監督とのことでしたが、どうも個性が強過ぎるようで、観客を置いてけぼりにする映像が掟破りの70分も続き、閉口してしまいました。同じ70分でも、最後の『私には言いたいことがある』はタイトル通りの骨太作品で見応えがあり、不透明な裁判で息子が死刑になった事件の真相を知りたいと思う母親の叫びを伝えていました。こちらはイン・リャン監督によるQ&Aもありました。

 ということで、今年のアジコのフィルメックスは終了。昨年は体調不良で、キム・ギドク監督の記者会見と『奪命金』を観ただけで終わってしまったので、今年はいろんな作品が観られてよかったです。観客賞を受賞した『ピエタ』が公開前までおあずけになったのが少々口惜しいけど…。ジョニー・トー監督の『奪命金』は、来年2月9日より新宿シネマカリテ、他全国順次公開予定。その他、注目の公開情報が集ってきておりますので、近く特集いたします。お楽しみに!


2012年12月4日:東京フィルメックス3日〜4日目

 2日に無事閉幕した東京フィルメックス。(受賞結果はこちら)その他に観た作品を、駆け足でご紹介しておきます。まず3日目の26日は中国映画『愛の身替わり』と韓国映画『グレープ・キャンディ』を観賞。『愛の身替わり』は作品ラインナップ発表の時にいただいた資料に香港とクレジットされていたので香港映画としていますが、監督のエミリー・タン(『完美生活』)は四川出身の中国人。作品も広西省を舞台にした物語でした。ストーリーはというと、まさにタイトルの通り、一人息子を事故で失った父親が、近所に住む事故を起した男の妻に子どもを産ませるというもの。しかし、その結果は…という、2組の夫婦の悲劇を描いています。実話が元になっていたようですが、なんともいえない結末でした。『グレープ・キャンディ』も女性監督キム・ヒジョンの作品。結婚を控えた女性が少女時代の友人と偶然再会し、当時、仲良3人組だった彼女たちに起こった出来事と、その真相が明らかになることで、主人公が心の重荷を解き放っていく物語です。こちらはQ&Aにも参加。監督が連れて来たゲスト俳優は主演のパク・チニではなく、恋人役のチェ・ウォニョン氏。「きれいな女優さんたちがたくさん出てくるのに、僕で申し訳ない」と舞台挨拶でおっしゃってました(笑)。

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督

Q&Aでのウィーラセタクン監督
 その日は、『メコンホテル』のQ&Aも取材。ひさびさにアピチャッポン・ウィーラセタクン監督のお顔を拝見。『メコンホテル』は、リハーサル風景と劇中劇(撮影中)がはっきりとした境界を持たずに進行するので、突然、人食いゴーストが現れたり、恋人同士や母と娘の会話になったり、男性の名前がいつの間にかトンからマサトになっていたり…と時空も飛翔してしまいます。Q&Aで「マサトは青年が輪廻転生して日本人に生まれ変わった姿」という説明があり、なるほどと思ったのでした。ストーリーを追う作品ではありませんが、全編がメコン川の流れと生ギターの心地よい音楽に包まれているので、よくわからなくても不快感はありません。様々なイメージやシークエンスのコラージュと思って観るといい感じ。ほら、監督はアーティストですから。

 4日目は29日で、イラン映画『111人の少女』のみ。バフマン・ゴバディ監督の姉、ナヒード・ゴバディ監督がビジャン・ザマンビラ監督と共同で作ったデビュー作。ストーリーはなかなか衝撃的で、クルド人の111人の少女が、結婚適齢期になっても相手となる男性がいないと大統領に訴え、2日以内にどうにかしてくれないと集団自殺するというもの。大統領は直属の役人を派遣。運転手代わりの助手と車でクルディスタンに入り、合流した地元の少年の道案内で少女たちを探しにでかけます。途中でさまざまな村を巡ったり、トルコから派遣されたという111人の花婿(!)に会ったり、車が壊れて少年のおじさんに助けられたり…。しかし、事件はTwitterやfacebookで世界中に広まり、役人たちはなんとか彼女たちを助けたいと必死で探しまわるのですが…結末はどうなったかというと、はっきりとは示されません。観る人によって、様々な解釈が成り立つでしょう。物語も面白かったですが、映像も凝っており、見応えがありました。一方的なアート作品ではなく、物語として見せる力があり、そして訴えたいことはきちんと盛り込んだ作品になっていました。終映後に監督たちによるQ&Aが予定されていたのですが、都合で来日キャンセルとなり残念でした。


2012年11月28日:東京フィルメックス2日目

 仕事が詰まっていてちょいと遅くなりましたが、2日目の24日に観た重要作品『三姉妹〜雲南の子』をご紹介したいと思います。超大作ドキュメント『鉄西区』や昨年公開されて話題となった『無言歌』のワン・ビン監督の新作です。

三姉妹1

長女インイン(左)と次女のチェンチェン

三姉妹2

お父さんから買ってもらった新しい服を着ているチェンチェンと末っ子フェンフェン(右)
 舞台となるのは、中国の雲南地方、標高3200メートルにある洗羊塘(シーヤンタン)村。雲南といえば、美しい民族衣装や田園風景が出てくる素朴な美少女のラブストーリーというイメージがありますが、この村はまさに寒村。荒れた高地に老人と子どもが住む80件ほどの貧しい村。ジャガイモとわずかな牧畜で暮らす自給自足の人々です。そんな村で暮らす幼い三姉妹を追ったドキュメンタリー。2時間半と長尺ですが、姉妹の様子がかわいらしくてユーモラス。あまりに貧しく過酷な暮しぶりには驚かされ、胸が痛くなりますが、幼い妹たちはそれがまだよくわかっていないし、長女がしっかりしているので救われます。けっして、暗い映像ではありません。

 3人の母親は過酷な生活環境を嫌って逃げ出し、父親は出稼ぎに出ています。残されたのは、長女インイン(10歳)と次女チェンチェン(6歳)、3女のフェンフェン(4歳)。叔母の家族と暮らしているけど、長靴は毎朝たき火で乾かさなくちゃならないほど湿っているし、衣服も顔も泥だらけ。食べ物は主にジャガイモという毎日。学校に通っている長女は、羊の世話や畑仕事など労働量もかなりのものです。途中、久しぶりに出稼ぎから帰って来た父親が、町は学費が高いからと長女だけを祖父の元に残して、妹たちを町へ連れていきます。カメラは残された長女の姿を追っていきます。そんな長女が気になっている同級生の少年も登場。(「あんたの家に遊びに行っていい?」「なんでだよ」がおかしい)彼も親が出稼ぎで弟と2人村に残され、馬糞集めの日々。カメラはこの少年たちの家にも寄り道します。そして、村長の家での収穫祝い。最後には、出稼ぎを諦めた父親が子連れの子守り女を連れて戻り、一家は6人に。生活は相変わらず苦しいけれども、家族という形を取り戻した姉妹はちょっぴり幸せそう…そんな風景で終わっています。

 この作品は、たまたま三姉妹と知り合ったワン・ビン監督が、2010年から2011年にかけてときどき雲南に通い、正味20日あまりで撮りためた映像を編集したもの。昔のお話ではなく、現代の姿です。昨日の新聞に、大型ゴミ箱に入って暖をとり一酸化炭素中毒で死んでしまった貴州省の5人の男児の記事が出ていましたが、彼らもまた親が出稼ぎでいない子どもたちでした。今や日本をも凌ぐ勢いで高度成長中の中国ですが、まだまだこんな生活を強いられている子どもたちがいるのですね。今年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門でグランプリを受賞した『三姉妹〜雲南の子』は、来年初夏、全国ロードショー予定です。(監督も来日するそうです!)


2012年11月24日:東京フィルメックス1日目

 初日の本日は夜からの参戦。まずはホン・サンス監督のQ&Aから。ただし『3人のアンヌ』は来年初夏公開予定につき今回の上映はパスしたので、作品に関するお話は来年公開の頃にとっておこうと思います。そこで、本日のホン・サンス監督の印象をご紹介。それが、なぜかやたらと監督の視線を感じまして、なにせホン・サンス監督ですからこれはもしや危険な視線では?と余計な心配をしてしまうほどお茶目な監督さんでした。「映画監督と女たち」という同じテーマをこれほど多様に様々なスタイルで描き続ける監督というのも珍しいし、それゆえに好き嫌いの分かれる作風でもありますが、監督のほわんとした風貌と憎めないマイペースぶりを見ると、そういうのも許せてしまう気がしました。

 ちなみに、『3人のアンヌ』は今シネマート新宿にて上映中の「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」の1本、『教授と私、そして映画』(原題『オッキの映画』)とリンクしているとか。「映画のタイトルロールが手描きの文字になっているのは?」という質問がありましたが、答えは「その方がかわいいから」。狙ってたんですね、監督(笑)。

 続けて、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の新作『メコンホテル』を観賞。61分という中編です。冒頭、まだ暗いスクリーンから『ブンミおじさんの森』を彷佛とさせる自然音が流れてきます。ここはメコン川流域のホテル。監督が「スパニッシュ風にして」と友人のギタリストさんに頼んで、映画の音楽を作っているところでしょうか。そのまま、このギターの調べとともに、映画やリハーサルの風景がランダムに流れて行くというスタイル。動物の内臓を食らうポーンゴーストの母娘の物語、娘と青年のラブストーリーが挟まっていますが、洪水やラオス難民の話も出て来ます。本作については、26日の監督Q&Aを取材予定なので、そのときにまた改めてご紹介します。

ティエダンのラブソング

手前が旅回り中のティエダン。奥は女形の役者さん。二人はカップルではありません。
 その後、9時半からの上映を9時15分からと間違え、地下のフードコートにて10分でお弁当を平らげ、TOHOシネマズ日劇のレイトショー上映で『ティエダンのラブソング』を観賞。こちらは山西省一帯に伝わる伝統芸能「二人台(アルレンタイ)」のお話。京劇のように洗練された芸術とは対照的な庶民のための民族歌謡で、そのほとんどがおおらかな隈歌です。

 6歳のかわいい少年ティエダンが、父とコンビを組む歌姫メイ(原題は『美姐』)に恋をしますが、メイには夫と娘たちがいて文革の影響で離れ離れに。ティエダンが20歳の青年になった頃、メイの一家が戻ってきますが、メイは当然のごとくおばさんになっており、3人の娘たちが美しく成長していました。初恋のメイにそっくりな長女に一目惚れしたティエダンは、父の真似で覚えた歌で愛を告白。二人は結ばれるものの、結婚はできず引き離されて精神崩壊。お告げによって、次女と結婚したティエダンでしたが、伝統芸能の一座と共に旅に出て、様々な思いを歌にぶつけて才能を開花させていきます。そこへ、またしてもメイとそっくりに成長した三女が入団してきて…。

 時代の移り変わりも反映されており、時はテレサ・テンの時代へ。庶民相手の民族芸能は何でも貪欲に取り込んでいくのだなと思いました。このような芸能を映像に残しておきたい、というのが監督の意図なのでしょう。主演のティエダンを演じたフォン・スーさん、どう若く見ても40前後で、20歳で登場した時は「ウソだろ〜」と思ってしまいましたが、謎はすぐに解けました。この方は本物の歌い手さんなのです。(エンドロールの最後の方に、フォン・スー団長とあったので、有名な一座を率いておられるのかも)若者の情熱的な恋を演じるには少々無理があったものの、時を経て副団長になるまでの舞台はさすがでした。そして、ティエダンを翻弄した3人の女性、メイとその長女、そして三女の3役を演じたのは、監督の前作『独身男』にも出演したイェ・ランさんです。終映後、客席からは拍手が湧きました。『ティエダンのラブソング』は25日、13時からも上映予定。この日は、ハオ・ジェ監督と主演女優イェ・ランさんも登壇し、Q&Aが予定されています。ぜひ、おでかけください。


2012年11月23日:今日から東京フィルメックス開幕!

 あっという間にフィルメックスになってしまいました。なかなか、じっくり更新ができておらず、すみません。先月の東京国際映画祭では『兵士、その愛』『動物園からのポストカード』『パンのココロ』『恋の紫煙2』『人類滅亡報告書』『老人ホームを飛び出して』『光にふれる』(当日券を無事ゲット!)『沈黙の夜』の8本を観賞。東京中国映画週間では『愛』『女の心を知っている』『独身の行方』『ファッションの達人』の4本を観賞しました。いくつかご紹介したい作品がありますが、本日よりフィルメックスに突入なので、終わってからまとめてご紹介したいと思います。

 さて、東京フィルメックスのゲスト情報ですが、残念ながら『三姉妹〜雲南の子』のワン・ビン監督が来日できなくなりました。理由は「パスポートの「査証欄」不足から新たな発行を申請しておりましたが、その手続きの遅れにより、日本ビザの申請手続きが間に合わなくなり、来日が不可能となりました」とのこと。代わりにビデオメッセージが紹介される予定です。では、有楽町でお会いましょう!


2012年10月25日:映画祭に通っております

 映画祭でたくさん映画を観る時には、なるべく睡眠時間をとっていこうと早寝(自分にしては)してまして、なかなか感想をご紹介できてません。毎日レポートするつもりだったのに…。とりあえず、今日〜明日でアジコのTIFFは終わりますので、詳しくは後でまとめてご紹介します。25日までに観た作品の中で、特に面白かった&よかったのは、台湾映画『愛』『パンのココロ』、香港映画『恋の紫煙2』『独身の行方』(単身男女)、スリランカ映画『兵士、その後』です。台湾映画では『光にふれる』も一番気になっている作品ですが、残念ながらスケジュールの都合でまだ未見。明日の当日券がゲットできればいいのだけど…。


2012年10月18日:よいではないか!西島ヤン!

 「ダブルフェイス〜潜入捜査編」はご覧になりましたか? 映画に思い入れがあるので、なるべくフラットな気持ちで見たのですが、いや〜かなりオリジナルをリスペクトした作りで好感が持てました。名シーンや名セリフはほとんど踏襲されていましたね。香港と日本ということで、文化も背景も違いますので、無理がある部分はアレンジされたりスパッと割愛されてましたが、横浜は港湾都市で香港に似てるし高層ビルもあるし、中華街もあれば黒社会もいるということで、舞台としては最適。見終わってすぐ、オリジナルもちょこっと観たのですが、本筋に入る最初のシーン(街の風景)も似ていて驚きました。今回はヤンの物語なので、西島秀俊とキョン役の伊藤淳史との絡みが膨らませてありましたが、キョンが死ぬ時のセリフまで同じ! 不精ヒゲの西島さんは、もうヤンになり切っていたし、精神科医の和久井映見もよかった。いい人役が多い小日向さんが、結構こわいボスになってて、こちらもさすがでした。(見た目のイメージでは、エリック・ツァンとも通じるかも)香川ラウについては、書類をパタパタして歩くクセとか映画館のシーンなどありましたが、演技的には「偽装警察編」の後半が見どころでしょう。実は、同じ物語が2バージョンで描かれるのかと思っていたのですが、「潜入捜査編」はキョンが死ぬところまでだったので、やはり前・後編な展開のようです。「偽装警察編」はWOWOWでの放送なので、未加入の方にはつらいところですが、TBSでも12月か1月に放送予定のようなので楽しみにお待ちください。

 最後に残念なお知らせが。東京国際映画祭で特別感謝賞を授与する予定だったレイモンド・チョウ氏の来日がキャンセルとなりました。「右耳の中耳炎の悪化により飛行機による移動を医師から許可されず」ということだそうです。よって、舞台挨拶は中止となりますが、授賞式は予定通り行われるそうです。


2012年10月14日:『インファナル・アフェア』日本版ドラマ「ダブルフェイス」明日放送!

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 すでにご存じの方も多いと思いますが、あの香港映画の傑作『インファナル・アフェア』の日本版リメイクドラマ「ダブルフェイス」が、いよいよ明日の夜21時(TBS)と翌週土曜日の27日夜20時(WOWOW)の2回に渡って放送されます。2つの放送局によるコラボレーション・スペシャル企画という点でも注目されていますが、内容も本作にふさわしく、まずTBSで放送されるのは、トニー・レオンが演じた潜入捜査官ヤンの物語「潜入捜査編」。日本版のヤンを演じるのは、はキム・テヒとの共演や映画『CUT』でも話題の西島秀俊です。そして、WOWOWで放送されるのは、アンディ・ラウが演じたエリート警察官でありながら内通者のラウの物語「偽装警察編」。日本版のラウを演じるのは、歌舞伎役者としての活躍も始めた香川照之。共に演技派の2人がカチンコ対決をし、それぞれの人生を追った2つの物語が独立して描かれるという、興味深い構成となっています。

 監督は『海猿』シリーズの羽住英一郎。脚本は『パッチギ!』や『フラガール』の羽原大介。音楽は『SP』シリーズを担当した菅野祐悟。注目のキャストは西島秀俊、香川照之の他、ケリー・チャンが演じた精神科医を和久井映見、サミー・チェンが演じたラウの妻にあたる役を蒼井優(WOWOW版のみ出演・設定は少し変わっています)、エリック・ツァンが演じたヤクザの親分を小日向文世、アンソニー・ウォンが演じた警察の上司を角野卓造(TBS版のみ出演)が演じています。そして、TBS版ではチャップマン・トウが演じたキョン役と思しき人物を伊藤淳史が演じています。そして、ラム・カートンが演じたあの役を誰が演じるのか…気になるところです。

 06年にはハリウッドでも、レオナルド・ディカプリオ&マット・デイモン主演の『ディパーテッド』としてリメイクされ、名匠マーチン・スコセッシにアカデミー賞をもたらした『インファナル・アフェア』。気合の入った布陣で、あの屋上での名シーンが再現されている日本版にも、おおいに期待しましょう。

「ダブルフェイス・潜入捜査編」公式サイト(TBS)
「ダブルフェイス・偽装警察編」公式サイト(WOWOW・視聴には加入が必要です)


2012年9月27日:東京フィルメックスのラインナップ発表!

東京フィルメックス会見

左より林加奈子D、審査員の秦早穂子さん、園子温監督
大森立嗣監督、イスラエル大使、市山尚三PD

 先週の東京国際映画祭ラインナップ記者会見に続いて、昨日は東京フィルメックスのラインナップ発表記者会見が開かれました。今年も常連から新鋭まで、様々な新作が上映される予定です。オープニングを飾るのはホン・サンス監督の『3人のアンヌ』(主演はイザベル・ユベール)、クロージングはバフマン・ゴバディ監督の『サイの季節』(イタリア女優モニカ・ベルッチも登場!)、さらにキム・ギドク監督の『ピエタ』も上映されます。以下、ラインナップをどうぞ。

●コンペティション
『514号室』
(Room 514/イスラエル/シャロン・バルズィヴ)
『エピローグ』
(Epilogue/イスラエル/アミール・マノール)
『111人の少女 』(111 Girls/イラク/ナヒード・ゴバディ&ビジャン・ザマンピラ)
『愛の身替わり』(All Apologies/香港/エミリー・タン)
『ティエダンのラブソング』(The Love Songs Of Tiedan/中国/ハオ・ジェ)
『記憶が私を見る』(Memories Look At Me/中国/ソン・ファン)
『グレープ・キャンディ』(Grape Candy/韓国/キム・ヒジョン)
『おだやかな日常』(Odayaka/日本/内田伸輝)
『あたしは世界なんかじゃないから』(I am not the world you want to change/日本/高橋泉)

●特別招待作品
『3人のアンヌ』(In Another Country/韓国/ホン・サンス)
『サイの季節』(Rhino Season/イラク、トルコ/バフマン・ゴバディ)
『ギマランイス歴史地区』(Historic Center/ポルトガル)
 バーテンダー(アキ・カウリスマキ)/命の嘆き(ペドロ・コスタ)/割れたガラス(ビクトル・エリセ)
 /征服者、制服さる(マノエル・ド・オリヴェイラ)
『チョンジュプロジェクト2012』(Jeonju Digital Project 2012/韓・スリランカ・フィリピン・中)
 黄色い最期の光(ヴィムクティ・ジャヤスンダラ)グレート・シネマ・パーティー(ラヤ・マーティン)
 私には言いたいことがある(イン・リャン)
『父へのララバイ』(Lullaby to My Father/イスラエル、仏、スイス/アモス・ギタイ)
『カルメル』(Carmel/イスラエル、仏、伊/アモス・ギタイ)
『庭師』(The Gardener/イラン/モフセン・マフマルバフ)
『メコンホテル』(Mekong Hotel/タイ、イギリス、フランス/アピチャッポン・ウィーラセタクン)
『ピエタ(原題)』(Pieta/韓国/キム・ギドク)
『三姉妹(原題)』(Three Sisters/香港、フランス/ワン・ビン)
ジャパンフォーカス
『ぼっちゃん』(BOZO/日本/大森立嗣)
『BAD FILM』(BAD FILM/日本/園子温)
『Things Left Behind(原題)』(Things Left Behind/日本/リンダ・ホーグランド)
サミュエル・フラー生誕百年記念上映
『東京暗黒街・竹の家』(House of Bamboo/アメリカ/サミュエル・フラー)

●イスラエル映画傑作選
『エルドラド』(El Dorado/1963/メナヘム・ゴーラン)
『サラー・シャバティ氏』(Salachi Shabati/1964/エフライム・キション)
『子どもとの3日間』(Three Days and a Child/1967/ウリ・ゾハル)
『アバンチ・ポポロ』(Avanti Popolo/1986/ラフィ・ブカイー)

この他、「木下恵介生誕100年祭」と題して、ニュープリントやデジタルリマスターを含む19作品(英語字幕付)が上映予定です。チケット発売は11/3より、チケットぴあにて。公式サイトはこちら


2012年9月20日:なんだか悲しい…

 映画とドラマのプロモーションで来日予定だったワン・チュアンイー(『ペンギン夫婦の作りかた』「シュガーケーキガーデン〜翻糖花園〜」)と、新譜PRを兼ねたソロライブを予定していたショウ・ルオが立て続けにに来日できなくなり、中止・延期となりました。どちらも取材を予定していたので、とても残念です。時期がわるかったとしか言いようがありません。今月初めの「絶対彼氏〜My Perfect Darling〜」PRで来日できなかったク・ヘソンも似たような状況でした。昨年は大震災の影響で、来日PRがすっかり減ってしまいましたが、今年はたくさんのスターたちが来日し、また日・中・韓とも合作の企画が増えているようで、交流が活発化していただけに残念です。本日は午後に、東京国際映画祭のラインナップ発表会見があるのですが、毎年同時開催の東京・中国映画週間(今年も興味深いラインナップを上映予定)も含めて、各方面での影響が少ないことを祈ります。


2012年9月12日:トニー・レオンが日本映画に出演!

 9月になっても、まだまだ暑い日々ですが、皆さんお元気でしょうか? 蝉の鳴き声より庭の虫の鳴き声が多くなり、そこだけ秋の風情が近づいているようです。そして秋といえば、映画祭シーズンの到来ですね。最近のニュースでは、閉幕したばかりのベネチア映画祭(8日)で、キム・ギドク監督の『ピエタ』が金獅子賞を受賞! 昨年のフィルメックスで来日された時のお話や、今年公開された隠遁時代のセルフ・ドキュメンタリー『アリラン』などで、監督の苦労や心情がわかっていただけに感慨深いものがありました。監督、おめでとうございます! 韓国でもヒットしているようなので、早く日本でも観られるといいですね。

 そして、もう1つビッグなニュースが! 先に香港の新聞チェックで知ったのですが、日本でもすでにオープンになっていますね。トニー・レオンが黒沢清監督の新作『一九○五』で主演に抜擢されました! 1905年を背景にしたガン・アクション映画とのこと。セリフは中国語メインで、日本と台湾でロケが組まれるようです。共演は松田翔太と前田敦子。敦子ちゃんとは、年齢を越えたラブストーリーもあるとか。撮影は11月から。これは楽しみですねえ。今現在、社会的な問題でせっかくの交流に暗雲が垂れ込めているだけに、明るいニュースでうれしくなりました。順調な撮影と映画の成功を祈ります。公式サイトはこちら

 『ハーバー・クライシス』をご覧になった方、プレゼント(ジェイソンのサントラCD付!)にどしどしご応募くださいね! 一言感想でもかまいませんので。


2012年8月24日:おヒゲのマーク・チャオにクラクラ(@@)

微熱山丘のパイナップルケーキ
 22日はお昼から夜まで『ハーバー・クライシス』の取材をしてまいりました。まずは、ツァイ・ユエシュン監督の単独インタビュー。取材前にドラマ「ブラック&ホワイト」完全版を観終わったばかりのアジコ。気になるドラマの続編についても質問しておりますので、お楽しみに。続いては、主演のマーク・チャオの合同インタビュー。映画ではドラマの3年前という設定で若々しい坊主頭になってますが、目の前に現れたマークはなんと!セクシーな口ひげルック。(フレディ・マーキュリーみたい!)2年前の東京国際映画祭『モンガに散る』で来日した時は、まだ初々しい青年でしたが、今やスターオーラも身に付けて、とても魅力的な男性となっていました。このおヒゲは、来年公開予定の『狄仁傑前傅』(ツイ・ハーク監督)を撮影中だから。そう、アンディが演じた判事ディーの若き日を演じているのです。こちらも完成が楽しみですね。おっと…今は『ハーバー・クライシス』のお話。で、夜はジャパンプレミアの舞台挨拶を取材。こちらは、共演したディーン藤岡(お久しぶり!)も登壇。さらに、吹替版でホァン・ボーが演じる相棒シュー・ダーフーの声を演じた寺脇康文も登場して賑わいました。これらの模様は、台湾ドラマ特集第2弾として「ブラック&ホワイト」と共にご紹介予定です。

 取材中、テーブルの上に置かれていたのが、ツァイ監督からのおみやげ。台湾名物のパイナップルケーキ(鳳梨酥)です。こちらは「Sunny Hills」という人気店のケーキ。とても美味しかったので、台湾へ行かれたらぜひお試しを。
微熱山丘 Sunny Hills 公式サイト(台湾)


2012年8月20日:ケンちゃんの「He He He!」笑い

 がとても印象に残った、昨夜の「Ken Chu 2012 Concert -Wonderful Summer-」@ラフォーレミュージアム六本木でございました。参加された皆さんは、久しぶりのケンちゃんライブを堪能されたことと思います。自分の人生を物語る、当時よく聴いていた古い英語曲からの選曲ということで、ケンちゃんより上の世代と思いますが、ある年齢層には懐かしい曲ばかりでした。ドラマ撮影の合間の強行軍とあって、かなりお疲れモードでもあったようですが、今日にはもう現場に戻って明日から撮影再開とのこと。ファンの皆さんからパワーを貰ったと思うので、また元気に頑張ってくれるでしょう。それからライブ中に「また、コンサートをやりたい!」と宣言していたので、ファンの皆さんは楽しみですね。昼の部の後に簡単な囲み取材があり、夜の部を取材してきましたので、写真が届いたらあらためてご紹介しますね。


2012年8月13日:ロンドン・オリンピック盛り上がりましたね!

 暑中お見舞い申し上げます!…というより、もうお盆なので、残暑お見舞いになるでしょうか。なんとな〜く、秋の気配も感じております。それはさておき、当初の目標より2週間近く遅れて、やっとこさ台湾ドラマ特集をまとめてド〜ンとアップいたしました。お待たせして、申し訳ありません。途中、オリンピックも始まって、今年は大変盛り上がっていたのでチラチラ観ながら進めておりました。(目が離せない試合もありましたが…)しかし、最初は少なかった金メダルですが、最後の最後が金メダルラッシュ(レスリングとボクシングの皆さん!)で終わってよかったですね\(^o^)/ぱちぱちぱちぱち。あのイントロ2回(?)の不思議な「君が代」も、すっかり聴き慣れました。(あまり荘厳感が出ないように、さらっと演奏してあるところも面白かった)そして、終わってみれば、今年は女子の活躍が目立っておりました。さらに、若い選手が多かったのも、未来に希望を繋げていてよかったです。4年後のリオも楽しみですねえ。

 さて、台湾ドラマ特集はこの後、マーク来日で『ハーバー・クライシス』&「ブラック&ホワイト」特集、ジロー来日で「絶対彼氏」特集と続きますので、こちらもお楽しみに!


2012年7月20日:この夏、注目!2つの未公開香港映画特集

盗聴犯1

盗聴犯/死のインサイダー取引(09)
監督&脚本:アラン・マック&フェリックス・チョン
出演:ラウ・チンワン、ルイス・クー、ダニエル・ウー
容疑者の盗聴を続ける刑事3人が不正の誘惑に負け…。
*8/18よりシネマート六本木にて公開


強奪のトライアングル

強奪のトライアングル(07)
監督:ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム、ルイス・クー、スン・ホンレイ
3人の巨匠が挑んだ予測不能の強奪事件の顛末。(写真は3人が謎の古代金貨を眺めているところ!)
*8/11より新宿武蔵野館で3作品同時公開

 酷暑続きで熱中症の被害も出ているこの頃ですが、今日はうってかわって涼しい東京です。窓をあければエアコン要らず。曇り空ですが、25度くらいなのかな? 湿度も低いので過ごしやすい1日となりそう。

 しかし、そろそろ梅雨も明け(てますよね?)暑い盛夏がやってまいります。そんな夏の暑さを吹き飛ばす、未公開香港映画の特集上映を2つご紹介。1つはすでに『白蛇伝説/ホワイトスネーク』の上映が始まっている「2012 夏の香港傑作映画まつり」。こちらは3作品それぞれが単独上映で、この後、イー・トンシン(デレク・イー)監督が製作し、アラン・マック&フェリックス・チョンの名コンビが監督&脚本を手がけた『盗聴犯』(OVERHEARD)のシリーズ2作品が登場します。アジコは09年版の『盗聴犯1』しか観ていませんが、盗聴や監視を専門にする刑事の話も珍しく、そこから始まる刑事たちの葛藤や悲哀などドラマチックな展開も印象的な作品でした。

●2012 夏の香港傑作映画まつり(シネマート六本木)
・白蛇伝説(11) 7/14より上映中
・盗聴犯/狙われたブローカー(11) 7/28より公開
・盗聴犯/死のインサイダー取引(09) 8/18より公開
*シネマート心斎橋でも近日公開予定(*公式サイト

 もう1つは「3つの刺激・感 ニュー香港ノワール・フェス」。こちらは8/11より新宿武蔵野館にて3作品一挙同時公開予定。上映されるのは、07年の香港映画祭で日本初披露され、監督3人がゲスト来日した話題作『強奪のトライアングル』(原題:鐵三角)と、今や香港ノワールの一角を担うダンテ・ラム監督の『コンシェンス/裏切りの炎』(10)、ジョニー・トーが製作しトー組のロー・ウィンチョンが監督した『やがて哀しき復讐者』(11)の3本。

 アジコは昨日、『コンシェンス/裏切りの炎』の試写を観てまいりましたが、こんなレオン・ライ見たことない!ってくらい傷だらけで汚れた熱血刑事を、男臭さプンプンで演じていました。共演は香港ノワールの常連リッチー・レン。こちらはスマートなエリート刑事役なのですが、この龍年生れの対照的な刑事2人の心の闇が描かれるストーリー。ダンテ・ラム監督だけあって、ドラマ要素もたっぷり盛り込んでいます。ラスト、エンドロールをバックに、歌手でもあるレオン・ライとリッチー・レンの珍しいデュエット曲「煙火」が聴けるのもポイント。歌手としても成功している二人だけに、懐かしい思いもよぎりつつ堪能していたのですが、声があまりに2枚目なので、映像とのギャップもチラリと感じたアジコでした(笑)。(*公式サイト


2012年6月26日:久々のジョセフは「ワイルドだぜえ〜」

お花2お花2

イベント会場に飾られたファンからのお花たち
 早いもので、梅雨入りして台風も来て、もうすぐ6月もおしまい。相変わらず仕事を溜め込んでいるアジコですが、取材が続いているのでこれからどんどんいきます。

 写真のお花たちは、24日に開催された台湾ドラマ「国民英雄-X」イベントの会場にあったもの。久々にジョセフ・チェンと会ってきました。相変わらず飄々としていてユーモラスなジョセフ。今回のイベントではファンサービスもたっぷりで、ジョセフの「ワイルドだぜえ〜」というキメゼリフがつぼで笑えました。また、主題歌を歌っている注目の新鋭歌手、アンソニー・ニーリー(倪安東)も一緒に来日。ミニライブで4曲ほど歌ってくれまして、初めて生歌を聴きましたが、噂に違わず抜群の歌唱力に圧倒されました。この様子は後日、ドラマ特集でご紹介いたします。

 その前に、まずは今週末より公開の『ただ君だけ』特集。PR来日した主演のソ・ジソブ&ハン・ヒョジュの記者会見と舞台挨拶をご紹介予定(近日)。今日は7/21より公開予定の『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』PRで来日する、主演のミシェル・ヨーとリュック・ベッソン監督の舞台挨拶も取材してまいりますので、こちらもお楽しみに。


2012年5月10日:『ロボット』とインド映画特集を完全更新しました!

 パソコン不調で一時、こちらへ臨時アップしていた巻頭特集を通常ページへ移行して完全更新しました。(こちらからは削除)『ロボット』の気になる画像も満載ですので、ぜひご覧くださいませ! 昨年、映画祭で完全版を観てつぶやきにも書きましたが、『ロボット』はいわゆるインド映画というよりはハリウッド映画に近い印象。ドメスティックなインド映画を期待すると裏切られますが、普通にエンターテインメントを楽しみたい人、斬新な特撮やアクションを楽しみたい人、ロボットが主人公のSFファンタジーを楽しみたい人…などなど、誰にでも楽しめる作品となっています。カップルで観てもマルです。日本編集版で時間も短くなっているので、まずは、とにかくご覧あれ。特集はこちら▼


2012年5月7日:パソコン復活!(^o^)/

 壊れた!と思って、そのまま触らず修理に出すつもりでいたパソコンが、なんと自然に回復していました。(なんでやねん???)原因不明ですが、こわいのでこのまま更新作業を進めることに。バックアップを取って様子をみてから、おかしかったら点検に出そうと思います。ということで、下記の特集やら「パフェちっく!」イベントやら…アップ予定ですので、お楽しみに。

 連休明けの月曜日、ということでずっと気になっていることを1つ。今季は珍しく、日本のドラマを見ているのですが(「鍵のかかった部屋」と「リーガル・ハイ」)、嵐の大野くん主演で人気の「鍵のかかった部屋」で流れる音楽(007風のテーマ曲ではなく口笛調のメロディ)を聞いて、『マッド探偵/7人の容疑者』を思い浮かべるのは私だけでしょうか?


2012年5月3日:またしてもパソコン壊れる(T.T)

 ご無沙汰しておりました。GW真最中ですが、皆様楽しんでおられますか? さて、『ロボット』公開を記念してアップ予定だったインド映画特集。松岡環先生からの原稿も届き、急いで準備をすすめていたのですが、ここへきてナント!またしてもパソコンの具合がおかしくなりました。もう寿命なのを、無理して酷使しているせいかも…。再び、修理に出す予定ですが、パソコンが復活するまでの間、特集のテキスト部分だけでも先にここにアップすることにしました。興味深い内容ですので、ぜひご覧ください。


2012年4月24日:『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』でツイ・ハーク復活!

王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件

(C)2010 Huayi Brothers Media Corporation Huayi Brothers International Ltd.
 いよいよ5月5日よりシネマート新宿他で公開予定の『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』。香港のスピルバーグとも呼ばれ、数々の名作・傑作をプロデュース&監督してきたツイ・ハーク監督の完全復活作(!)として、ファンのみならず映画関係者からも熱い支持を受けております。現在公開中の『捜査官X』と並ぶ武侠ミステリー。ではありますが、ピーター・チャン監督が人間ドラマとアクションを厚く描いているとすれば、ツイ・ハーク監督はお得意のSFXでイマジネーションを自在に駆使したファンタジーアクション仕立て。「そう、ツイ・ハークはこうでなくっちゃ!」と香港映画ファンなら拍手喝采を送りたくなる快作となっています。

 そこで「祝・香港のスピルバーグ完全復活!ツイ・ハーク決定版はこれだ!」と題し、数々の代表作の中から「これぞツイ・ハーク!」と思う作品をひとつ選ぶ投票イベントがスタート。支持率No.1に選ばれた作品はなんと、『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』の上映最終日にスクリーンで上映されることになりました!(パチパチ)
投票ランイナップは下記の通り:(*製作・監督作を含む&今回上映可能な作品のみ)

・男たちの挽歌(製作)監督:ジョン・ウー
・男たちの挽歌II(製作)監督:ジョン・ウー
・男たちの挽歌III アゲイン/明日への誓い(監督)
・チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(製作)監督:チン・シウトン
・チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2(製作)監督:チン・シウトン
・チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3(製作)監督:チン・シウトン
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明(監督)
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱(監督)
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇(監督)
・ブラックマスク(製作)監督:ダニエル・リー
・上海グランド(製作)監督:プーン・マンキッ
・王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(監督)

●投票方法:1.シネマート新宿で投票用紙をもらい投票箱に投函する。
      2.公式HP投票ページから投票する。
●投票締切:5/20(*No.1作品&上映日時は5/23に公式HPおよびシネマート新宿にて発表予定)
      *ちなみに本作が1位になった場合は2位の作品を上映するそうです。

 ツイ・ハーク監督の作品は、今夏にもリンゴ・ラム&ジョニー・トー監督とのオムニバス監督作『鐵三角』が邦題『強奪のトライアングル』となって公開予定。さらに、初の3D武侠映画『龍門飛甲/The Flying Swords of Dragon Gate』(出演:ジェット・リー、ジョウ・シュン、チェン・クン)も公開されそう。その前にまず、米タイム誌が選ぶ2011年ベストムービーのベスト3(1位は『アーティスト』、2位は『ヒューゴの不思議な発明』)にも選ばれた本作『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』で、ツイ・ハーク監督の完全復活をお楽しみください。そして、投票してね!


2012年4月4日:時の人、アウンサンスーチーさんの家族愛の物語が公開に!

The Lady ひき裂かれた愛

(C)2011 EuropaCorp, Left Bank Pictures, France 2 Cinema
 今月1日のミャンマー議会補欠選挙で圧倒的勝利に輝いたのが、アウンサンスーチーさん率いるNLD(国民民主連盟)。スーチーさんといえば、長い間、軍事政権によって自宅に軟禁生活を余儀なくされながらも、世界的に支持を受けている平和的女性革命家というイメージが強いですが、そんなスーチーさんにイギリス人の夫と息子2人がいることはあまり知られていません。スーチーさんの活動を長い間、イギリスとミャンマーに離れ離れになりながら支えてきた大学教授の夫と息子たち。その家族愛と絆にスポットをあて、妻として、母としてのスーチーさんの苦悩を描いたのが『The Lady ひき裂かれた愛』です。

 スーチーさんを演じているのは、女性アクションスターとして国際的に活躍するミシェル・ヨー。本作はそのミシェルがレベッカ・フレインの脚本と出会い、友人でもあるリュック・ベッソンに映画製作を持ちかけたことから映画化が実現しました。しかも、最近は監督業から離れ、プロデューサーに徹していたリュック・ベッソン自らが監督をかって出たという力作。その流麗な映像は、さすが『グランブルー』『レオン』の監督。音楽も相棒のエリック・セラが担当し、これまでにない題材でありながら、リュック・ベッソンらしい映画として仕上がっています。

 さらに特筆すべきは、スーチーさんとは似てないんじゃない?と思われたミシェルが、メイクから仕種から話し方まで、すっかりスーチーさんになり切っていること! いや、驚きました。これはまるで、ホンモノのスーチーさんと思えるほどの熱演です。夫のマイケル・アリスを演じるデヴィッド・シューリスも素晴らしく、また2人の息子たちも印象的。この家族の献身的な愛があればこそ、スーチーさんは凛としていられたのでしょう。最愛の夫の最期を看取れず、息子たちともひき裂かれたままだと思うと胸が傷みますが、これからの活躍で状況が好転することを祈らずにはいられません。

 本作は今年2月にベルリンで開催されたCinema For Peace Award で、国際人権賞(リュック・ベッソン)を受賞。ミシェル・ヨーも多数の女優賞にノミネート。惜しくも受賞は逃しましたが、3月にレジョン・ドヌール勲章を受けています。ベルリンではアンジェリーナ・ジョリーも感激したという本作。日本公開は7月21日から、角川シネマ有楽町他で全国ロードショー予定です。ぜひ、ご覧ください!( ▼公式サイト


2012年3月6日:今週末公開『超能力者』で衣装展も開催!

カン・ドンウォンコ・ス

(C)2010 United Pictures & ZIP CINEMA.
人形

 つぶやきに写真がなくてさびしいので、今週末公開予定の2大イケメン話題作『超能力者』の衣装展をご紹介します。今回展示されるのは、カン・ドンウォンとコ・スが映画で着用した衣装たち。スラリとしたモデル出身のカン・ドンウォンは役柄上目立たない服装ということで、シンプルなコーディネート。また、ダビデのようなコ・スも地味な労働者風の衣装となっていますが、この2人が着るとやっぱりカッコイイですね! 展示は公開に合わせて、3/10からシネマート新宿、3/17よりシネマート心斎橋にて。さらに、映画で孤独なチョインが作って遊んでいたフィギュア人形がホテル日航大阪で限定展示されます。


2012年3月5日:ジェリーはボケがうまくなっていた!

 バレンタインも過ぎ、ホワイトデーが迫っている(?)3月4日、日曜日の午後。「ジェリー・イェン ファン・ミーティング2012」に行ってまいりました。ジェリーのファンミといえば、2009年8月以来の約2年半ぶり。(前回のファンミ&イベントの模様はこちらをどうぞ!)今回の会場は東京 Dome City Hall で、司会は前回と同じ赤平大さん、通訳もお馴じみのサミュエル周さんと懐かしい顔ぶれが揃い、とてもアットホームな雰囲気でした。赤平さん曰く「ゆるゆる進行でいきましょう!」でも無問題。ステージは様々なハートマークで飾られていたのですが、これはバレンタインにファンからたくさんのプレゼントをもらったジェリーからのホワイトデー・プレゼントという趣向。久しぶりにファンの前に登場したジェリーは、いつもの人なつこい笑顔はそのまま、今撮影中の映画(『花漾』監督:ゼロ・チョウ)で海賊役を演じているため、お口の周りにうっすらとおヒゲが生えていました。

 ちょうど2時間のファンミーティングの中味は主にトークで進行。ファンからの質問コーナーあり。ジェリーからファンへの質問コーナーあり。さらに、ジェリーの貴重な私物やお手製クッキー(作る様子も上映!)プレゼント争奪戦ありと、まさにファンミらしいファンとの交流にポイントを置いた内容でした。赤平さんとの掛け合いにもすっかり慣れてきた様子で、「今日は秘密のプレゼントがあります…でも、忘れてきた」と赤平さんのツッコミにボケてみたり、ファンとのトークで自分のことを「仔仔です」と言ってみたりと、ボケやジョークがうまくなっていました。また、今まで演じた役で一番自分に近いのは「道明寺」とファンにはうれしいお答えも。ドラマ「君には絶対恋してない!」で Ella と共演して以来、明るくなった印象のジェリー。6月からDATVで放送予定の「華麗なる遺産〜燦爛人生〜」(*6/6より毎週水曜21:00-)でも、コミカルな役柄を楽しんだとのこと。この2年間での成長ぶりが今撮影中の映画での演技に現れているそうなので、映画の完成が楽しみです。

 そして最後には歌を1曲披露。「あり余るほどの自由」を歌ってくれました。(ちなみに、自分の歌で一番好きなのは「一公尺」とか)1曲では物足らないので、早くコンサートをしたいとも。さらに、ジェリーからファンへ日本語での長いメッセージ朗読があり、ファンミは終了しました。残念ながら、今回は撮影NGだったので写真がありませんが、公式フォトが入手できたら追加アップいたしますね。今回のファンミの様子は5/11の22時から、さらに来日密着ドキュメント特番が5/17の22時半から2回に分けてDATVで放映予定となっていますので、ファンの皆さんはお楽しみに!

*公式フォトが届いたので特集ページに更新アップしました。こちらをどうぞ!(3/8)


2012年2月29日:あと少しです!

 今年は注目の新作が目白押し&香港映画祭もある!ということで、気合を入れて「第7回大阪アジアン映画祭」をご紹介しようとしておりますが、作品数があまりに多くて手間取っております(@@)。TIFF並にご紹介しようと思っているのですが…。なんとか今夜には半分でもアップしたいと思っております。その後で、音楽関係の特集もご紹介予定です。今年は健康第一、ということで焦らずやります。今、雨が降ってる夜中なんですが、朝には雪になるんだろうか…ぶるぶる。4年に1度のうるう29日。


2012年2月17日:パソコンは復活したけれど…

 更新宣言しておきながら、遅れてすみません。パソコンは無事、バレンタインの14日に納品されて、ちゃんと動作するようになったのですが、実は荷物整理が大変で時間が取れませんでした。今もまだ、溜め込んだ書類やら資料、本、MDや円盤類、写真などの山に埋もれています。実は床に問題があってリフォームをしてもらったため、そのための搬出&搬入でバタバタしておりました。壊れたのは身体とパソコンだけではなかったのです(T.T)。まあ、そのせいで具合がわるくなっていたのですが。とにかく、床も直り模様替えもして、前よりいい感じになりそうです。なにより、作業中は爆音を放っていたパソコンが静かになったので、仕事もサクサクできそう。

 ということで、今日はパソコン修理でお世話になったルキテックさんをご紹介します。アジコのパソコンはマックユーザーの中では悪名高い、Power Mac G4 MDD という機種。壊れたといっても起動しないだけだったので、スイッチのとこを修理するか交換すればいいんでないの?と思っていたのですが、なにせ古い機種なのでメーカーサポートはすでに終了。パーツもないので、やむなく最新の Mac mini を買おうかと迷ったのですが、本体はともかくソフトがバカ高いので仕事にならない。

 そこでiPadを駆使して検索しまくった結果、MDDの電源ユニット交換修理に強〜い味方を発見したのでした。しかも、親切丁寧で安い! さらに、大阪の会社なんですが送料は片道負担だし、修理が終わったら中味をきれいにお掃除して返送してくれます。なんとスバラシイ! さすが、浪花の商人ですわ。結果、長年まるで掃除機のようにうるさい音を我慢して使っていたパソコンが、嘘のように静かになったのでした。騒音の元であるファンにグリースを塗っていただいたようなのですが、それだけでこんなに静かになるとは!(夏も静かでありますように)

 そんなわけで、パソコン修理で困っている方にはルキテックさんを強力推薦したいと思います。ホームページからもその誠実さがわかりますので、興味のある方はぜひ訪問してみてください。もちろん、MacモWindowsもOKです。日本全国対応、分割払いもできます。 *ルキテック公式サイト http://www.rukitech.net


2012年2月6日:もう少しです!

 いったん復活したパソコンでしたが、今度はディスクを入れるトレイが動かなくなりまして(もう寿命なんですね)再び交換修理に出すことにしました。なので、急ぎ映画紹介のトップページのみ更新いたしました。それぞれの作品紹介ページは後からぼちぼち…ということで、今後は新作を優先してご紹介していきます。ということで、パソコンは明日から入院。再度復活するのは14日頃の予定。またしばらくお休みしますが、緊急特ダネがあったらiPadから更新しますね。


2012年1月22日:音楽情報アレコレ

 ちょっとご無沙汰している内に、すっかり寒くなりましたね。東京はみぞれ混じりの雨模様ですが、皆様のところはいかがでしょう? さて、今日は音楽情報をいくつかご紹介。

 まずは台湾から。若手新ユニットJPMが25日の日本デビューに伴って、Shibuya AX にてお披露目ファンミ&ライブを開催。JPMとは、Jay、Prince、Modi の略称。と書くとおわかりのように、元 Lollipop の Jay こと小傑(ブライアン・リャオ)、Prince こと王子(プリンス・チウ)、そして Prince の実弟で元 Chok7 の Modi こと毛弟(モディ・チウ=『九月に降る風』の彼)の3人で結成された新ユニットです。台湾でのデビュー盤「MOONWALK」がソニーミュージックより今月25日に発売。そして、来月2月19日に来日ステージを披露してくれます。公式サイトはこちら

 お次は、飛輪海のアーロン。桃の節句の3月3日にラフォーレミュージアム六本木にてファンミーティングを開催。こちらは昼と夜の2回公演となっています。公式サイトはこちら。一般発売は29日から。そして、翌日はおひさしぶり〜のジェリー・イェン。3月4日に Tokyo Dome City Hall (旧JCB ホール)にてファンミーティングを開催。一般発売の予定はまだ未定ですが、公式ファンクラブにて先行発売があるので、こちらをチェックしてください。

 ジェリーといえば、ドラマ「我的燦爛人生」が好評でしたが、そのオリジナルの韓国ドラマ「華麗なる遺産」で主演したイ・スンギも実は歌手。来る29日に東京国際フォーラムにて、ソロコンサートが開催されます。チケットは早々に完売していましたが、追加席が発売になっていますので、興味のある方はチケットぴあなどをチェックしてください。

 最後に朗報でございます! アジコのパソコンが近々復活しそうです。そのお話はいずれ、また (^-^)/


2012年1月14日:帰って来まして初更新

 週末なので公開映画情報のところをちょびっと更新しました。このくらいなら、i-Padからでもできるかな?  後、新作映画のリンク情報も追加しています。昨日は3月公開予定の『青い塩』の試写を観たのですが、その時にいただいたチラシではコン・ユ主演の『トガニ』(実在の事件を告発した衝撃の問題作)も今夏公開が控えているようです。さて、『青い塩』ですが、主演はソン・ガンホと期待の新人女優シン・セギョン。引退してシェフを目指す黒社会の大ボスと、その彼を監視するために近づいた元射撃の名手という若い女性との1つの愛の形を描いた作品です。監督はあの『イルマーレ』のイ・ヒョンスン。11年ぶりの新作は料理に使う塩をスパイスに、ブルーを基調とした映像も美しく、血みどろの世界に思いがけず芽生えた男女の暖かい交流が綴られていきます。最後まで目が離せませんよ。非情なスナイパー役でキム・ミンジュンも共演。ガンちゃんの右腕役でチョン・ジョンミョンも活躍します。公開は3月17日より丸の内TOEI、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー予定です。


2012年1月7日:これからのオススメ新作映画 from アジコ@帰省中

 あっという間に七草粥の日になってしまいました。明日の夕方、東京に戻るので、その前に新春映画のご紹介です。まず、来週末の14日から公開されるのが昨年末にご紹介した「マイウェイ」と、ドニー・イエン主演の新作「三国志英傑伝 関羽」(原題:関雲長/The Lost Bladesman)。「マイウェイ」は昨年末のつぶやきをご覧いただくとして、帰省日の午後に試写を観た「関羽」もなかなか面白かったです。中華圏では商売の神様としても崇められ、あちこちに関帝廟のある関羽。日本では三国志ファン以外では「レッドクリフ」で初めて知った方もいると思いますが、その彼の後半生と、関羽の武力と人間性に惹かれ、なんとか部下にしようとした曹操との関係が興味深く描かれています。

 関羽を演じるのはもちろんドニー。曹操を演じるのは中国の名優チャン・ウェン。その他、スン・リー、ワン・ポーチェ、アンディ・オンなど若手俳優から香港映画ファンにはおなじみの味な脇役が勢ぞろい。アジコが一番印象に残ったのは、曹操の腹心を演じた中国のシャオ・ビンでした。監督は「インファナル・アフェア」の名脚本&監督コンビ、アラン・マックとフェリックス・チョン。彼らの手による時代劇というのも興味深いですが、脚本を読んだチャン・ウェンはこれまでにない曹操を演じられるとして即オファーを受けたそうです。というわけで、ドニーファンはもとより「三国志」ファン、中華圏映画ファンにも楽しめる内容になっております。ぜひ、劇場へお運びください。

 さて、とりあえずi-Padを入手したアジコですが、うまく更新できるかどうか…。パソコンから更新できるようになるまでしばらくご不便をおかけしますが、どうかご容赦ください。では、今年もよろしくお願いいたします!


2012年1月4日:新年あけましておめでとうございます! from アジコ@帰省中

 新年あけましておめでとうございます。イヤー・オブ・ザ・ドラゴンの年が明けましたね。お正月の三が日は過ぎましたが、皆さまいかがお過ごしでしょう? まだまだお屠蘇気分の方もおられることでしょう。アジコもまだ実家でうだうだしておりますが、東京に戻ったら今年もバリバリと!…いく前に、山積問題をかたづけてから、頑張るといたします。

 今日は入院中にお世話になった若きドクターの皆さんとのエピソードをご紹介。というのも、アジコの担当チーム(チーム制なんですね!)の主治医のS先生(女性)がなんと台湾と縁の深い方だったのです。お名前が中華圏に多い漢字だったので、かなり回復して精神的に余裕の出た頃にお話ししてみたら、なんとご両親が台湾出身! 今は帰化しておられるので日本姓で、ご本人はれっきとした日本人ですが、アジコはその時HANAKOの台湾特集を読んでいたこともあり、やっぱりアジアに縁があるのだなとつくづく感じたのでした。S先生、どうもありがとうございました。それから、ボールペンをたくさん白衣のポケットに入れていたH先生、毎朝背中の音を聴きに来てくれたF先生もお世話になりました。そして、チーム長にあたるK先生には、これからも外来でお世話になりますので、よろしくお願いしま〜す!

 さて、帰省中のアジコの初笑いは韓国の人気バラエティ「1泊2日」。イ・スンギファンの妹が録りためた番組をつまみ見したのですが、これがけっこう笑える。女優特集、味な脇役特集も面白かったけれど、レギュラー陣の個性的な面々の中でも特におかしいのがイ・スグン。香港のアクション監督にして俳優チン・ガーロッにちょっと似ているのですが、怪しい中国語をしゃべったり、なにかというと「レスリー・チャンみたい」とコメントするのが気になる人です。香港でも仕事したことがあるのかしら?とにかく、彼のダーティ・ダンシングには腹がよじれました。呼吸器をやられているアジコにはちょっと苦しかったかも?この番組、長寿人気番組ながら、諸事情によりもうすぐ終了するそうですが、日本ではDVDが3本出ていますので、興味のある方はぜひどうぞ。俳優オム・テウンの意外な素顔も見られますよ。


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