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2024年11月6日:第37回東京国際映画祭 各賞受賞作品・受賞者
左より橋本愛、エニェディ・イルディコー、トニー・レオン、都知事代行、東京グランプリ『敵』の吉田大八監督と主演の長塚京三、 ジョニー・トー、キアラ・マストロヤンニ
第37回東京国際映画祭は11月6日にクロージングセレモニーが開催され、授賞式とクロージング作品『マルチェロ・ミオ』の上映で幕を閉じました。コンペティション部門で日本映画がグランプリを獲得したのは2005年の『雪に願うこと』以来となります。
■コンペティション部門
・東京グランプリ/東京都知事賞:『敵』監督:吉田大八(日本)
・審査員特別賞:『アディオス・アミーゴ』監督:イバン・D・ガオナ(コロンビア)
・最優秀監督賞:吉田大八(『敵』日本)
・最優秀女優賞:アナマリア・ヴァルトロメイ(『トラフィック』ルーマニア・ベルギー・オランダ)
・最優秀男優賞:長塚京三(『敵』監督:吉田大八(日本))
・最優秀芸術貢献賞:『わが友アンドレ』監督:ドン・ズージェン(中国)
・観客賞:『小さな私』監督:ヤン・リーナー(中国)
■受アジアの未来部門
・作品賞:『昼のアポロン 夜のアテネ』監督:エミネ・ユルドゥルム(トルコ)
■その他
・エシカル・フィルム賞:『ダホメ』監督:マティ・ディオップ(ベナン/セネガル/フランス)
・黒澤明賞:三宅唱、フー・ティエンユー
・特別功労賞:タル・ベーラ
2024年11月4日:クロージングまであと2日
東京国際映画祭も残すところ後2日。本日4日は『小さな私』『陽光倶楽部』のプレス上映を観賞。その後は、シーズン2くらいから欠かさず見ている食いしん坊ドラマ「孤独のグルメ」が映画になった『劇映画 孤独のグルメ』のQ&Aを取材してまいりました。人気シリーズもシーズン10を迎える2年前に、このまま続けるかやめるか…その前に節目として集大成の映画を作ろうという話になり、なんと監督をポン・ジュノに依頼してみたという大胆発想。忙しいからと断られたものの「完成を楽しみにしている」とメッセージをもらい、やめるわけにもいかず松重さんが自分で監督することに。本編はまだ見ていないのですが、予告編では韓国ロケもあり、ユ・ジェミョンが出ていたのでアジクロ作品認定です。
今年は来日ゲストも多く、取材の比率が多くなってしまい、観た作品数は昨年より少ないかも。『チャオ・イェンの想い』『赦されぬ罪』『娘の娘』『雨の中の欲情』『春が来るまで』『わが友アンドレ』『お父さん』『昼のアポロン、夜のアテネ』『黒の牛』『オラン・イカン』『小さな私』『陽光倶楽部』と12本。『ラスト・ダンス』が観られず残念でした。特別上映の『対外秘』で主演のチョ・ジヌンとキム・ムヨルも来日していたのですが、舞台挨拶と他作品の上映が重なり取材できず。そのほかにも、取材できなかったゲストがたくさんいます。香港映画祭へも行けなかったし。取材イベントはすべて、東京国際映画祭の公式サイトに順次アップされますので、そちらもご覧ください。
東京国際映画祭の前、先月26日と27日に東京・中国映画週間で4作品を観たのですが、こちらも面白く興味深い作品ばかりでしたので、後で追記いたします。さて、新作映画のご紹介がすっかり止まってしまいました。申し訳ありません。『国境ナイトクルージング』など、これから劇場で観る作品もありますので、今しばらく、お待ちくださいませ。
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『劇映画 孤独のグルメ』監督・脚本・主演の松重豊
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2024年11月3日: アジアの未来『黒の牛』舞台挨拶・Q&A
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上:Q&Aは監督とリー・カンションで行われました。
左:舞台挨拶。
左から須森隆文、ケイタケイ、リー・カンション(李康生)、蔦哲一朗監督
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製作発表があってから随分経ち、いつ完成するのだろうと心配していた『黒の牛』がついに完成。めでたくプレミア上映となりました。主演のシャオカンことリー・カンションは、春夏秋冬を描くのに2度来日しての撮影。日本映画の主演に選ばれたことを喜び、彼ならではの自然体かつ存在感ある演技を披露しておりました。タイトルの墨字は書家でもあるリー・カンションの自筆。音楽は坂本龍一です。禅の境地を描く「十牛図」に沿って10のエピソードが、フィルム撮影とモノクロ映像(一部カラーあり)で描かれ、静謐に流れていきます。共演した牛のフクヨは農耕牛で大人しいと思っていたら、闘牛の牛みたいに凶暴だったとシャオカン。2度目の来日で、覚えてくれていると思ったら忘れていて、蹴飛ばされたこともあるとか。セリフはなくとも演技だけで描かれる本作。完成版を観たのはこの日が初めてだそうです。台湾では11月8日から21館で公開予定。日本では来年の公開に向けて調整中です。
2024年11月2日: コンペティション部門『小さな私』Q&A
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上:一際、大歓声が飛び交ったのは主演を演じたイー・ヤンチェンシー
左:左からプロデューサーのイン・ルー、ヤン・リーナー監督、イー・ヤンチェンシー、ダイアナ・リン、ジャン・チンチン、ジョウ・ユートン、、脚本家のヨウ・シャオイン
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『小さな私』は障害を持ちながらも力強く生きる若者とその家族を描く物語。実はまだ未見なのですが、とっても気になる作品です。そして、主演は市山PDもまったくわからなかったという人気俳優のイー・ヤンチェンシー(『少年の君』)。Q&Aには監督・俳優・スタッフを含めて総勢7人での登壇。Q&Aは難しいので、トークイベントとなりました。それにしても、イー・ヤンチェンシーの人気ぶりにはビックリ。もの凄い歓声があがり、終わったあとの出待ちは雨にもかかわらず相当なものでした。ジアン・チンチンさんは昨年の『西湖畔に生きる』に続く2年連続登壇になりました。
2024年11月1日:サモ・ハン マスタークラス
香港アクション映画界の重鎮サモ・ハン
昨年はトニー・レオンが登壇したマスタークラス。今年は香港アクション映画界の歴史を作ってきたサモ・ハンの登場です。今年で72歳になるサモ・ハンの子役時代から、アクションとコメディを融合させた作風や詠春拳のこと、80-90年代の黄金時代、ドニー・イエンとの共演などなど盛り沢山に語ってくれました。俳優、アクション監督、監督、脚本、プロデューサーと多彩に活躍するサモ・ハン。すっかりキュートなおじいちゃんになりましたが、まだまだ現役で活躍していただきたいです。
2024年11月1日:ガラ・セレクション『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』Q&A
左からプロデューサーのアンガス・チャン、谷垣健治アクション監督、俳優のフィリップ・ン
来年公開予定の本作。香港映画祭とも重なったため、ゲスト未定で不安だったのですが、プロデューサーのアンガス・チャン、アクション監督の谷垣健治、出演俳優のフィリップ・ンが登壇してくれました。谷垣さんは広東語通訳も。今はなき九龍城砦のセットは、なんと日本に残っていた資料写真をもとに作ったのだそうです。こういうポーズをしてくれるのが嬉しい。
2024年10月31日:交流ラウンジ「ジョニー・トー × 入江悠 対談」
左からジョニー・トー監督、入江 悠監督
今年は2度目の公式来日となるトー監督。さすがに映画界にもファンが多く、入江監督も市山PDもすっかりファンモードで質問攻め。懐かしい『ミッション』や『エグザイル』などの話で半分くらい過ぎ、一度に何本も進行させているという映画作りのお話まで。最新作はいつ、どんな内容なのか知りたかったのですが、1時間では時間が足りませんでした。
2024年10月30日:ワールド・フォーカス『ラスト・ダンス』ジャパン・プレミアQ&A
左からアンセルム・チャン監督、客席にいたチュウ・パクホン、ダヨ・ウォン(ウォン・ジーワー)、マイケル・ホイ、ミシェール・ワイ
香港映画ファンにはウォン・ジーワー(黄子華)でお馴染みのダヨ・ウォンが納棺師、マイケル・ホイが葬儀を行う道士を演じた香港版『おくりびと』ということで、とっても観たいのですが、今回はスケジュールが合わず観られません(泣)。せひ、公開してください。それにしても、ウォン・ジーワーもマイケルさんもお変わりなく若々しくて素敵でした。
2024年10月30日:ガラ・セレクション『オラン・イカン』ワールド・プレミアQ&A
左からマイク・ウィルアン監督と主演のディーン・フジオカ
太平洋戦争時代のインドネシアを舞台にしたモンスター映画。とはいえ、単なるエンタメパニック映画ではなくちゃんと人間やドラマが描かれているそうで、こちらもまだ未見ですが楽しみ。監督とディーンは久々の再会のようで、Q&A中も英語でおしゃべりを続けるなど、とっても仲が良さそうで微笑ましかったです。
2024年10月29日:コンペティション部門『娘の娘』Q&A
左からホアン・シー監督、シルヴィア・チャン、カリーナ・ラム、ユージェニー・リウ
シルヴィア・チャンが主演とエグゼクティブプロデューサーも兼ねた本作、カリーナ・ラムとユージェニー・リウが演じる二人の娘との関係に女性の生き様が重なっていく女性映画であり、さまざまな問題も折り込まれています。ウィンストン・チャオも出演。
2024年10月29日:ワールド・フォーカス『陽光倶楽部』Q&A
左からウェイ・シュージュン(監督/脚本)、ホアン・シャオミン(俳優)、チェンマージーユェン(撮影監督)、ワン・ツァイタオ(プロデューサー)
市山尚三PDが上海国際映画祭で観てぜひ紹介したいと思った本作。まだ未見なのですが、15キロも太ったというホアン・シャオミンの演技が見どころの模様。映画を観るのが楽しみです。今はすっかり元にもどり、イケメンオーラ全開のホアン・シャオミンでした。
2024年10月29日:コンペティション部門国際審査委員記者会見
左からキアラ・マストロヤンニ、エニェディ・イルディコー、トニー・レオン、ジョニー・トー、橋本愛
俳優トニー・レオンを国際審査委員長に迎え、同じく香港からジョンー・トー監督も参加。日本食大好きなトー監督は早速、トニーからお店情報をもらって美味しいものを食べまわっているそう。二人のリラックスした笑顔が印象的な会見でした。
2024年10月28日:コンペティション部門『わが友アンドレ』ワールド・プレミア
左からドン・ズージェン、少年時代を演じた2人に挟まれたイン・タオ、リウ・ハオラン
今年の東京国際映画祭は夜のQ&A取材からスタート。若手人気俳優でもあるドン・ズージェンが監督・脚本を担当した長編デビュー作『わが友アンドレ』。主演は大親友でもあるリウ・ハオラン。彼の母親役をイン・タオが演じています。幼い頃の友情と別れ、記憶の中の二人が今と過去を交差しながら描かれる本作。最後にはっとさせられる秀作です。公開期待!
2024年10月11日:『破墓/パミョ』ジャパンプレミアでチェ・ミンシクらが来日!
10月10日に新宿ピカデリーにて18日から公開予定の『破墓/パミョ』ジャパンプレミアが開催され、主演のチェ・ミンシクとキム・ゴウン、チャン・ジュヒョン監督がプロモーションで来日しました。詳細は後ほどアップしますが、先に公式レポートが届きましたのでここでご紹介しておきます。
左からチェ・ミンシク(62)、キム・ゴウン(33)、チャン・ジェヒョン監督(43)
墓地を見る風水師サンドクを演じたミンシクにとって約18年ぶりの来日。満席の会場に向けて「ミナサンコンニチワ!久しぶりに皆さんの前で『破墓/パミョ』を引っ提げてご挨拶出来ることにエキサイトしております。俳優としてこのような瞬間はとても幸せな時間です」と日本語を交えてニッコリと挨拶した。一方、お祓いを行なう巫堂(ムーダン)ファリム役のゴウンは初来日で「日本で本作をご紹介できるチャンスに恵まれて光栄に思っています」と初々しい笑顔を弾けさせた。
風水師サンドクを演じるにあたりミンシクは「子供のころから風水は見慣れない分野ではなく、いつも生活の中に風水は自然と溶け込んでいました。サンドクは一生をかけて自然と人間の調和について考えてきた人物だと思うので、山や川や見る時は平凡な人よりも視線が深いはず。深みを持ってそれを見つめて真実を持って心で感じることを意識して演じました」と述べた。
巫堂ファリムを演じるにあたりゴウンは「歳は若いけれどプロフェッションな巫堂の姿を見せたかったので、大きなお祓いの儀式はもちろん大切ですが、所作やディテールから出るオーラにも気を配りました」と回想。ちなみにジェヒョン監督曰く、ゴウンのとあるシーンの撮影時にはスタッフが何人か体調を崩し、本物の巫堂がお祓いをしたという。これに司会から「本当に霊を降臨させたのですか?」と聞かれたゴウンは「…はい!」と日本語で可愛らしく認めていた。
一方、ジェヒョン監督は魅力的なキャスティングについて「風水師などはプロフェッショナルな職業ですから、演じてもらうには韓国を代表する世代の俳優にお願いしたかった。そんな私の祈りが通じました!」とベストキャスティングだと胸を張っていた。
ミンシクは初来日時を回想して「私の初来日は『シュリ』のPRのためでした。その時の感動は今も忘れません。映画館で涙を流している人、鑑賞後に感想を聞かせてくれた人もいて、私たちが意図したものを感じてくれたと…。皆さんが言葉にしてくださったその瞬間は嬉しいもので、言葉では言い表せない喜びがありました。あの時に感じた感動を『破墓/パミョ』でもう一度共有出来たら嬉しいです」と呼び掛けていた。
ゴウンは初来日に触れて「私は韓国の観客の前だけで挨拶をしてきましたが、この映画を日本の皆さんに紹介できるのは私の人生にとっても大きな経験で光栄です。皆さんがどんな風に見ていただけるのか、感想が気になってワクワクしています」と声を弾ませて、日本で楽しみにしていることは「いい反応と温かい応援。そして興行的な成功です!」とユーモアまじりに大ヒットを祈願した。
最後に主演のミンシクは「この映画のみならず、韓国映画、日本映画を通して皆さんと様々なものを共有し、これからも意味のある時間を持ち続けたいです」としみじみ。ゴウンも「これからも沢山の作品を通して皆さんにご挨拶をしたいです」と飛躍を誓った。ジェヒョン監督は「映画学校に通っている時代、私は日本映画を師匠と見立てて勉強していました。今回の映画を作るときもそうで、日本の漫画も私の血肉になっています。そんな日本に自分の監督作を持って来日してご挨拶が出来るとは…。感慨無量です。これからも応援してください」と喜びを爆発させていた。
第74回ベルリン国際映画祭正式出品/第60回百想芸術大賞4冠受賞 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『パラサイト 半地下の家族』を超えて韓国で約1200万人を動員、『犯罪都市 PUNISHMENT』『インサイド・ヘッド2』を抑えて7週連続で第1位を記録し、2024年No.1大ヒット! 第74回ベルリン国際映画祭でワールドプレミアとして上映、世界133か国で公開が決定し、第60回百想芸術大賞で監督賞/主演女優賞/新人男優賞/芸術賞を受賞するなど、海外で熱狂と快挙が報じられた超話題作『破墓/パミョ』は10/18(金)より新宿ピカデリー他にて全国ロードショー!
2024年10月10日:第25回東京フィルメックス(11/19−26)ラインナップ発表!
今年で25周年を迎える東京フィルメックスのラインナップ発表記者会見が9日にオンラインで開催されました。今年のコンペティション審査委員長はロウ・イエ監督です。また、メイン会場がこれまでの有楽町朝日ホールから丸の内TOEIに変更されました。まずは速報でお知らせします。
■上映作品ラインナップ:コンペティション
四月(24年/仏・伊・ジョージア)監督:デア・クルムベガスヴィリ
ハッピーホリデー(24年/パレスチナ・独・仏・伊・カタール)監督:スカンダル・コプティ
サントーシュ(24年/インド・英・独・仏)監督:サンディヤ・スリ
女の子は女の子(24年/インド・仏・米・ノルウェー)監督:シュチ・タラティ
ベトとナム(24年/ベトナム・フィリピン・シンガポール・仏・蘭・伊・独・米)監督:チューン・ミン・クイ
黙視録(24年/シンガポール・台・仏・米)監督:ヨー・シュウホァ
白衣蒼狗(24年/台・シンガポール・仏)監督:チャン・ウェイリャン、イン・ヨウチャオ
空室の女(24年/中・米・仏・シンガポール)監督:チウ・ヤン
家族の略歴(24年/中・仏・デンマーク・カタール)監督:リン・ジェンジエ
ソクチョの冬(24年/仏・韓)監督:コウヤ・カムラ
■上映作品ラインナップ:特別招待作品
Caught by the Tides(24年/中国)監督:ジャ・ジャンクー *オープニング作品
スユチョン(24年/韓国)監督:ホン・サンス *クロージング作品
ブルー・サン・パレス(24年/アメリカ)監督:コンスタンス・ツァン
愛の名の下に(24年/中・米)監督:エリザベス・ロー
ポル・ポトとの会合(24年/仏・カンボジア・台・カタール・トルコ)監督:リティ・パン
無所住(24年/台・米)監督:ツァイ・ミンリャン
何処(22年/台湾)監督:ツァイ・ミンリャン *『無所住』と姉妹作
未完成の映画(24年/シンガポール・独)監督:ロウ・イエ
スホ(24年/メキシコ・米・仏)監督:アストリッド・ロンデロ、フェルナンダ・バラデス
地獄に落ちた者たち(24年/伊・ベルギー・米・カナダ)監督:ロベルト・ミネルヴィーニ
ザ・ゲスイドウズ(24年/日本)監督:宇賀那健一
■上映作品ラインナップ:メイド・イン・ジャパン
ユリシーズ(24年/日・スペイン)監督:宇和川輝
雪解けのあと(24年/台・日)監督:ルオ・イーシャン
椰子の高さ(24年/日本)監督:ドゥ・ジエ 日本 *撮影監督ドゥ・ジエの監督デビュー作
DIAMONDS IN THE SAND(24年/日・マレーシア・フィリピン)監督:ジャヌス・ビクトリア
■プレイベント上映:東京フィルメックス25周年の軌跡
世界で一番悲しい音楽(03年/カナダ)監督:ガイ・マディン
スリ(08年/香港)監督:ジョニー・トー
無用(07年/中国)監督:ジャ・ジャンクー
天使の眼、野獣の街(07年/香港)監督:ヤウ・ナイホイ
私の少女(14年/韓国)監督:チョン・ジュリ
コンプリシティ/優しい共犯(18年/日・中)監督:近浦啓
2024年10月7日:2024 東京・中国映画週間(10/22−29)ラインナップ!
東京国際映画祭の前後にも様々な映画祭が開催されます。まずは今夜(0時より発売開始)からチケット購入ができる「2024 東京・中国映画週間(10/22−29)」をご紹介します。上映日時などのスケジュールは公式サイトをご確認ください。(ゲスト情報もあり)
■上映作品ラインナップ
スケッチ~彼女と描いた光~(燦爛的她/116分)監督:シュー・ウェイ 主演:カラ・ワイ、リウ・ハオツン
雲の上の売店(雲邊有個小賣部/131分)監督:チャン・ジアジア 主演:ポン・ユーチャン、チョウ・イェー。アイ・リーヤー *クロージング作品
新紅楼夢 ~天運良縁~(紅楼夢 /116分) 監督:フー・メイ 主演:ベン・チェン、チャン・ミャオイー
アップストリーム ~逆転人生~(逆行人生/121分)監督:シュー・チェン 主演:シュー・チェン、シン・ジーレイ
A LEGEND/伝説(伝説/129分)監督:スタンリー・トン 主演:ジャッキー・チェン、チャン・イーシン、アーリフ・リー
*『THE MYTH/神話』シリーズ続編。公開予定
デクリプト(解密/156分)監督:チェン・スーチェン 主演:リウ・ハオラン、ジョン・キューザック、チェン・ダオミン、ダニエル・ウー
FPU~若き勇者たち~(維和防暴隊/101分)監督:リー・タッチウ 主演:ホアン・ジンユー、ワン・イーボー *公開予定
校内探偵~隠された発明品~(校園神探/92分)監督:ユイ・フェイ 主演:リン・ズーイェ、グオ・ホシュアン
志願軍 ~雄兵出撃~(志願軍/140分)監督:チェン・カイコー 主演:タン・グオチャン、ワン・イエンフイ
黙殺~沈黙が始まったあの日~(黙殺/119分)監督:サム・クワー 主演:エリック・ワン、チャン・チュンニン、フランシス・ン
最高でも、最低でもない俺のグッドライフ(走走停停/103分)監督:ロン・フェイ 主演:フー・ゴー、カオ・ユアンユアン
抓娃娃(じゅあわわ)ー後継者養成計画ー(抓娃娃/133分)監督:イェン・フェイ、ポン・ダーモー 主演:シェン・トン、マー・リー
京劇映画 捉放曹(捉放曹/108分)監督:テン・ジュンジエ 主演:ワン・ペイユィ、ワン・ユエ
■チケット情報
一般上映チケット:TOHOシネマズ日本橋 10/8 0時より発売開始 TOHOシネマズ日本オンライン/劇場窓口
ゴールドクレイン賞授賞式&クロージング作品『雲の上の売店』上映 有楽町朝日ホール:10/8 10時より チケットぴあ
*残席がある場合のみ当日発売あり
2024年9月26日:第37回東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見(9/25)
左から大九明子監督、吉田大八監督、ナビゲーターの菊地凛子、片山慎三監督、入江悠監督
今年も東京国際映画祭(10/28-11/6)の季節がやってまいりました。コロナ禍が明けて2年目となる今年も、世界各地からの多種多様なゲストを招いて映画を通じた交流を促進。また、女性プログラマーが選んだ女性監督の作品や女性に関わる作品を紹介していく「ウィメンズ・エンパワーメント部門」を新設。「世界との交流」「未来の人材育成」「女性への視座」を3本柱に掲げて開催されます。映画祭ナビゲーターは女優の菊池凛子さん。コンペティション部門の国際審査委員長には俳優のトニー・レオンが選ばれ、昨年に続く来日となります。また国際審査委員にはジョニー・トー監督も選ばれており、交流ラウンジでのトークイベントに登壇予定。香港映画ファンには楽しみな映画祭になりそうです。
アジア関連の上映作品は以下の通り:
■オープニング作品
十一人の賊軍(24年/日本)監督:白石和彌 出演:仲野太賀、山田孝之
*クロージング作品はカンヌ映画祭で上映されたクリストフ・オノレ監督の『マルチェル・ミオ』(24年/イタリア)。主演のキアラ・マストロヤンニは国際審査委員としても来日します。
■コンペティション
小さな私(24年/中国)監督:ヤン・リーナー 出演:イー・ヤンチェンシー、ダイアナ・リン
わが友アンドレ(24年/中国)監督:ドン・ズージェン 出演:リウ・ハオラン、ドン・ズージェン、チー・シンカイ
チャオ・イェンの思い出(24年/中国)監督:ミディ・ジー 出演:チャオ・リーイン、シン・ジーレイ
お父さん(24年/香港)監督:フィリップ・ユン 出演:ラウ・チンワン、ジョー・コク、ディラン・ソウ
娘の娘(24年/台湾)監督:ホアン・シー 出演:シルヴィア・チャン、カリーナ・ラム
雨の中の慾情(24年/日・台)監督:片山慎三 出演:成田凌、中村映里子、森田剛
■アジアの未来
三匹の去勢された羊(24年/アメリカ)監督:イエ・シンユー 出演:フイ・ワンジュン、フー・ビンアイ
海で泳げない鯨(23年/アメリカ)監督:ワン・ディー 出演:ジュー・ツォンラン、イェ・ジャオユエ、ハン・サンミン
赦されぬ罪(24年/香港)監督:ジェフリー・ラム、アントニオ・タム 出演:アンソニー・ウォン、ルイーザ・ソー
黒の牛(24年/日・台・米)監督:蔦 哲一朗 音楽:坂本龍一 出演:リー・カンション、ふくよ(牛)、田中 泯
ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(24年/日本)監督:近藤亮太 出演:杉田雷麟
幼な子のためのバヴァーヌ(24年/マレーシア)監督:チャン・ジーアン 出演:フィッシュ・リウ、ナタリー・スー
冷たい風(24年/イラン)監督:モハッマド・エスマイリ 出演:メーラン・ナエル、メイサム・ダマンゼー
春が来るまで(24年/イラン)監督:アシュカン・アシュカニ 出演:サハル・ソテュデー、マヒン・サドリ
昼のアポロン 夜のアテネ(24年/トルコ)監督:エミネ・ユルドゥルム 出演:エズギ・チェリキ、バルシュ・ギョネネン
シマの唄(24年/スペイン・オランダ・仏・台・ギリシャ・アフガニスタン)監督:ロヤ・サダト 出演:モジュデー・ジャマルザダー
■ガラ・セレクション
ブラックドッグ(24年/中国)監督:グァン・フー 出演:エディ・ポン、ジャ・ジャンクー、トン・リーヤー
トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(24年/香港)監督:ソイ・チェン 出演:ルイス・クー、サモ・ハン、レイモンド・ラム
オラン・イカン(24年/シンガポール・インドネシア・日・英)監督:マイク・ウィルアン 出演:ディーン・フジオカ、カラム・ウッドハウス
Spirit World(原題)(24年/日・シンガポール・仏)監督:エリック・クー 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、竹野内 豊、堺 正章
■ワールド・フォーカス
陽光倶楽部(24年/中国)監督:ウェイ・シュージュン 出演:ホァン・シャオミン、ルー・シャオフェン、ズー・フォン
怒りの河(24年/中国)監督:リウ・ジュエン 出演:ワン・イェンフイ、ダン・エンシー、ヤン・ハオユー
ラスト・ダンス(24年/香港)監督:アンセルム・チャン 出演:ダヨ・ウォン、マイケル・ホイ、ミシェール・ワイ
ファントスミア(24年/フィリピン)監督:ラヴ・ディアス 出演:ロニー・ラザロ、ジャニーン・グティエレス
■ウィメンズ・エンパワーメント
母性のモンタージュ(24年/香港)監督:オリヴァー・チャン 出演:ヘドウィグ・タム、ロー・ジャンイップ
10セカンズ(24年/トルコ)監督:ジェイラン・オズギュン・オズチェリキ 出演:ベルギュザル・コレル、ビゲ・オナル
マイデゴル(24年/イラン・独・仏)監督:サルヴェナズ・アラムベイギ
私の好きなケーキ(24年/イラン・仏・スウェーデン・独)監督:マリヤム・モガッダム、ベタシュ・サナイハ 出演:リリ・ファルハドプール
■アニメーション
ギル(24年/韓国)監督:アン・ジェフン 声の出演:ユ・セヒ、ジン・ヤンウク、キム・ソンス
■ユース:TIFFティーンズ
スタータービストル(24年/中国)監督:チュー・ヨウジャ 出演:ジャン・タイウェン、ミャオ・ジージュン
■黒澤明賞:黒澤明の愛した映画
童年往時 時の流れ(85年/台湾)監督:ホウ・シャオシェン
■特別上映
対外秘(23年/韓国)監督:イ・ウォンテ 出演:チョ・ジヌン、イ・ソンミン、キム・ムヨル
千里江山図(24年/中国)監督:チョウ・リーヤー、ハン・チェン 出演:チャン・ハン、モン・チンヤン
*チケット発売:東京国際映画祭公式サイトにて10/19より部門別で販売開始予定。
*先行抽選販売作品:(受付期間)9/25-29 (購入期間)10/5-7 東京国際映画祭公式サイト:先行抽選販
対象作品:『十一人の賊軍』『オラン・イカン』『外道の歌』
2024年9月26日:第17回アジア映画大賞&第95回アカデミー賞アジアン受賞者一覧
東京国際映画祭のラインナップ発表の前に、今年のアジア映画大賞(2024.3.10)の受賞者一覧を忘備録としてご紹介しておきます。
第17回アジア映画大賞(ASIAN FILM AWARDS)
・最優秀作品賞:『悪は存在しない』(監督:滝口竜介・日本)
・最優秀監督賞:是枝裕和『怪物』(日本)
・最優秀新人監督賞:ニック・チェク(卓亦謙)『年少日記』(香港)
・最優秀主演男優賞:役所広司『PERFECT DAYS』(日本)
・最優秀主演女優賞:ジアン・チンチン(蔣勤勤) 『西湖畔に生きる』(中国)
・最優秀助演男優賞:パク・フン 『ソウルの春』(韓国)
・最優秀助演女優賞:レイチェル・リョン(梁雍婷) 『白日の下』(香港)
・最優秀新人俳優賞:テルゲル・ポルドエルデネ『シティ・オブ・ウインド』(モンゴル)
・最優秀脚本賞:ペマツェテン(萬瑪才旦)『雪豹』(中国)
・最優秀編集賞:キム・サンボム『ソウルの春』(韓国)
・最優秀撮影賞:マティアス・デルボー 『雪豹』(中国)
・最優秀音楽賞:石橋英子『悪は存在しない』(日本)
・最優秀衣装デザイン賞:マン・リムチョン(文念中) 『The Goldfinger』(香・中)
・最優秀美術賞:エリック・ラム(林子僑)『The Goldfinger』(香・中)
・最優秀視覚効果賞:山﨑貴、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司『ゴジラ−1.0』(日本)
・最優秀音響賞:井上奈津子『ゴジラ−1.0』(日本)
・アジアシネマ・エクセレント賞:イ・ヨンエ(韓国)鈴木亮平(日本)
・特別功労賞(Lifetime Achievement Award):チャン・イーモウ(張藝謀)(中国)
・最高セールス賞:『満江紅』(監督:チャン・イーモウ(張藝謀)・中国)
2024年7月13日:追っかけながら更新中です
あっという間に7月突入です。途中まで丁寧にやってきた映画紹介ですが、ちょっと気を抜くとこんなことに。かなり溜め込んでおります。順次アップしていきますので、もうしばらくお待ちください。間に取材を入れているので、もう雪だるまなのますが…あと少し、あと少し。ちなみに、今月頭の3-8日と実家に帰省していたのですが、ド・ギョンス ファンの妹を連れて公開されたばかりの『THE MOON』を観てきました。スクリーンで観られてよかったです。この夏、おすすめの1本。ギョンスくんのミニフォトも貰えました。(もちろん、妹にプレゼント)
2024年3月10日:祝・ASIAN CROSSING 20周年! は節目の年になるか?!
ASIAN CROSSINGもついに20周年を迎えました。不本意ながらも自力で細々と続けて20年。なかなかリニューアルもかなわず、年齢だけとってしまったのですが、そろそろ節目を意識して変革したいと考えているところです。どのような形になるにせよ、アジクロは続けていきたいと思っております。これまでついてきてくださった皆様、心から御礼申し上げます。そして、これからもアジクロを応援してくださいね。
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