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更新日:2020.11.5

アジコのつぶやき

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2020年11月4日:今日はアン・ホイ&香港デイ。

今日は今回の映画祭で一番観たかった作品2本を、観ることができました。まずはTIFF。アン・ホイ監督が久々にアイリーン・チャン(張愛玲)の原作を映画化した『第一炉香』です。アン・ホイ監督といえば、『望郷/ボートピープル』(82) や『女人、四十。』(95)『桃さんのしあわせ』(11) など社会派の味わい深いヒューマンドラマが多いのですが、アイリーン・チャン原作ものだとチョウ・ユンファ主演の『傾城之恋』(84)、レオン・ライ主演の『半生縁』(97)があります。上海から一家で香港に逃れてきた女子高生が、学業のために一人香港に残り、裕福な親戚を頼って暮らすことに…という展開。純情で真面目な娘が有閑マダムの家でプレイボーイと出会い、という愛の行方を描いております。主演は今、中国の若手女優といえば必ず名前があがるマー・スーチュン(『ワイルドグラス』にも出てました)。プレイボーイ役はエディ・ポン。そのほか、チャン・チュンニンやイザベラ・リョンなども出てきます。撮影はクリストファー・ドイル、衣装はワダ・エミ、音楽は坂本龍一。この布陣であれば、おそらく配給もついて公開されるのではないかと思いますが、『半生縁』や『男人四十』など未公開の良作も多いので、朝からの上映でしたが並ぶことを想定して早めにでかけました。案の定、規定の30分より前から長蛇の列。後ろの方でしたがなんとか入ることができてラッキーでした。(入れなかった方多数!)そして、もう1本が東京フィルメックスの『七人楽隊』です。こちらは、ジョニー・トー監督が発起人となり、アン・ホイ、ツイ・ハーク、サモハン、ユエン・ウーピン、リンゴ・ラム(遺作)、パトリック・タムと香港の名だたる監督たちが、香港をテーマに撮った短編オムニバス。どれも、面白かったです。「久しぶりに香港映画を観た!」という声も聞こえ、終映後は拍手が起こりました。そう、そうなんですよ。こんな感じの香港映画がやっぱり観たい。作り手もそうだと思うんですね。2作品ともすでに一般上映は終わっているので、ぜひ、公開されることを祈ります。


2020年11月3日:日本橋を過ぎて、日比谷と六本木を往復中の駆け足レポ。

今年の映画祭通いは、28日の東京・中国映画週間2020からスタートしました。場所は日本橋。28日は『ワイルドグラス』『はじめてのお別れ』『ザ・ルーキーズ』、29日はジョウ・シュンとフランシス・ンことン・ジャンユーが共演したサスペンス『リメイン・サイレント』と4本を拝見。どれも違うタイプの作品で面白かったです。そして、30日からはフィルメックスへ。今回、予約が必要な人気作品を数本逃したため本数は少ないのですが、これまでに4本鑑賞済み。特に最初に観た台湾映画『無聲 (むせい)』は朝早くからの上映にもかかわらず、眼の離せない問題作で見ごたえがありました。東京国際映画祭の方では6本を鑑賞済み。こちらもさまざまなタイプの作品を観ているのですが、リム・カーワイ監督が大阪で撮った群像劇『カム・アンド・ゴー』はいろんな俳優さんが出てきて楽しめます。『ソンランの響き』のリエン・ビン・ファットがベトナム人労働者、リー・カンションがシャオカンという名でAVショップやサイン会巡りをする台湾からのAVオタクを演じたりしています。多国籍オムニバスムービーという感じで10組ほどの物語が入り乱れて進行し、どれも面白いです。また『鵞鳥湖の夜』のレジーナ・ワンが主演の中国映画『兎たちの暴走』も印象に残っています。この2作品は6日にも上映がありますので、ぜひチェックしてください。


2020年10月16日:映画祭がやって来る!(4)コリアン・シネマウィーク2020ラインナップ(11/1-7)

もう1つ、忘れてはならない「コリアン・シネマウィーク2020」も開催されます。今年も未公開最新作を含む7本が上映予定。毎年、韓国文化院ハンマダンホールにての無料上映でしたが、今年はオンラインでの配信上映となります。ということは、劇場まで行けない遠方の方も参加できるわけです。観覧無料(事前申込制)で各回500名まで。申込には韓国文化院HPでの会員登録(無料)が必要です。申込は応募コーナー(画面左のメニュー欄下にあります)より。(締切:10/20)詳細は韓国文化院ホームページをご覧ください。

ソリクン(20年/韓国)監督:チョ・ジョンレ 出演:イ・ボングン、イ・ユリ、キム・ハヨン *日本初上映
風水師 王の運命を決めた男(18年/韓国)監督:パク・ヒゴン 出演:チョ・スンウ、チソン、ユ・ジェミョン
晩夏(18年/韓国)監督:チョ・ソンギュ 出演:イム・ウォニ、チョン・ソッコ、シン・ソユル *日本初上映
ミッドナイト・ランナー(20年/韓国)監督:キム・ジュファン 出演:パク・ソジュン、カン・ハヌル、ソン・ドンイル
ユンヒに(19年/韓国)監督:イム・デヒョン 出演:キム・ヒエ、キム・ソヘ、中村優子 *日本初上映
新感染 ファイナル・エクスプレス(16年/韓国)監督:ヨン・サンホ 出演:コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク
まったく同じである彼女(19年/韓国)監督:ホ・インム 出演:ナ・ムニ、キム・スアン、イム・ハンビン *日本初上映


2020年10月7日:映画祭がやって来る!(3)第33回東京国際映画祭(10/31-11/9)

東京国際映画祭記者会見

深田晃司監督、役所広司さん、是枝裕和監督 (c)2020 TIFF
東京国際映画祭では、今年は海外からの審査員やゲスト、ジャーナリストなどの招聘が困難であるため3つのコンペティション部門(コンペティション、アジアの未来、日本映画スプラッシュ)を統合。「TOKYO プレミア 2020」として観客が選ぶ「観客賞」のみを残しています。9月29日にラインナップ記者会見が開かれ、フェスティバル・アンバサダーの役所広司さん、Japan Now 部門の深田晃司監督、「アジア交流ラウンジ」企画の是枝裕和監督が出席しました。

トークシリーズ「アジア交流ラウンジ」では、11/1-8の日程で「アピチャッポン・ウィーラセタクン(タイ)×富田克也・相澤虎之助」「ホアン・シー(台湾)×是枝裕和」「ジャ・ジャンクー(中国)×黒沢清」「キム・ボラ(韓国)×橋本愛(女優)」「リティ・パン(カンボジア)×吉田喜重」のトークセッションが開催予定です。

下記、上映ラインナップはアジア関連作品を中心にご紹介します。

TOKYO プレミア 2020

アラヤ(20年/中国)監督:シー・モン 出演:ホウ・インジュエ 、チャン・シューシュエン
恋唄1980(20年/中国)監督:メイ・フォン 出演:ジェシー・リー、リー・シェン、マイズ
兎たちの暴走(20年/中国)監督:シェン・ユー 出演: ワン・チェン、リー・ゲンシー、ホァン・ジュエ
チャンケ:よそ者(20年/台湾)監督:チャン・チーウェイ 出演:ホー・イェウェン、キム・イェウン、イ・ハナ
スレート(20年/韓国)監督:チョ・バルン 出演: アン・ジヘ、イ・ミンジ、パク・テサン
カム・アンド・ゴー(20年/日・マレーシア)監督:リム・カーワイ 出演:リー・カンション 、兎丸愛美、千原せいじ
ファン・ガール(20年/フィリピン)監督:アントワネット・ハダオネ 出演:チャーリー・ディソン、パウロ・アヴェリーノ
Malu 夢路(20年/マレーシア・日・仏)監督:エドモンド・ヨウ 出演: セオリン・セオ、メイジュン・タン、永瀬正敏、水原希子
遺灰との旅(20年/インド)監督:マンゲーシュ・ジョーシー 出演:アメーイ・ワーグ、モーハン・アーガーシェー
赦し(20年/トルコ)監督:ジェム・オザイ 出演:ティムル・アジャル、エミネ・メルイェム 、ハカン・アルスラン
ノー・チョイス(20年/イラン)監督:レザ・ドルミシャン 出演: ファテメ・モタメドアリア、ネガル・ジャヴァヘリアン
オマールの父(20年/イスラエル)監督:ロイ・クリスペル 出演:カイス・ナーシェフ 、シャニー・ヴェルシク

*上記作品はすべてワールド・プレミア作品です。

特別招待作品

Peninsula(英題)(20年/韓国)監督:ヨン・サンホ 出演:カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン
再会の奈良(20年/中・日)監督:ポン・フェイ 出演:國村 隼、ウー・イェンシュー、イン・ズー

ワールド・フォーカス

第一炉香(20年/中国)監督:アン・ホイ 出演:マー・スーチュン、ユー・フェイホン、エディ・ポン
メコン2030(20年/ラオス・カンボジア・ミャンマー・タイ・ベトナム)
 監督:ソト・クォーリーカー、アニサイ・ケオラ、サイ・ノー・カン、アノーチャ・スウィチャーゴーンポン、ファム・ゴック・ラン
海辺の彼女たち(20年/日・ベトナム)監督:藤元明緒 出演:ホアン・フォン、フィン・トゥエ・アン、クィン・ニュー
トゥルーノース(20年/日・インドネシア)監督:清水ハン栄治 出演: ジョエル・サットン、マイケル・ササキ、ブランディン・ステニス
チンパンジー属(20年/フィリピン)監督:ラヴ・ディアス 出演: ナンディン・ジョセフ、バート・ギンゴナ
荒れ地(20年/イラン)監督:アーマド・バーラミ  アリ・バゲリ、ファッロク・ネマティ

ディスカバー亜州電影

ムクシン(4Kデジタル修復版)(06年/マレーシア)監督:ヤスミン・アフマド

台湾電影ルネッサンス2020

足を探して(20年/台湾)監督:チャン・ヤオシェン 出演:グイ・ルンメイ、トニー・ヤン
弱くて強い女たち(20年/台湾)監督:シュー・チェンジェ 出演:チェン・シューファン、ヴィヴィアン・スー
悪の絵(20年/台湾)監督:チェン・ユンチー 出演:イーストン・ドン、リバー・ホァン
愛で家族に〜同性婚への道のり〜(20年/台湾)監督:ソフィア・イェン 出演:ジョビ・ウー、ミンディ・チュー

*チケット発売は10月上旬に発表予定(リリースでは10/24から発売予定)。タイムテーブルも含めて詳細は公式サイトをご覧ください。


2020年10月7日:映画祭がやって来る!(2)第21回東京フィルメックス(10/30-11/5)

毎年11月後半に開催されている東京フィルメックスですが、今年は映画祭も一致団結。東京国際映画祭の開催時期に合わせて10月30日から11月5日までの開催となっております。9月24日にオンラインでラインナップ記者会見が開催され上映作品が揃いました。アジア関連作品を中心にご紹介します。

コンペティション作品

迂闊(うかつ)な犯罪(20年/イラン)監督:シャーラム・モクリ *ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門上映作品
マイルストーン(20年/インド)監督:アイヴァン・アイル *ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門上映作品
アスワン(19年/フィリピン)監督:アリックス・アイン・アルンパク *アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭上映作品
無聲 (むせい)(20年/台湾)監督:コー・チェンニエン *台北映画祭オープニング作品
不止不休(年/中国)監督:ワン・ジン *ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門上映作品

特別招待作品

天国にちがいない(19年/仏・カタール・独・カナダ・トルコ・パレスチナ)監督:エリア・スレイマン *クロージング作品
デニス・ホー:ビカミング・ザ・ソング(20年/米)出演:デニス・ホー 監督:スー・ウィリアムズ
照射されたものたち(20年/仏・カンボジア)監督:リティ・パン
日子(20年/台湾)監督:ツァイ・ミンリャン 出演:リー・カンション *ベルリン映画祭テディ審査員賞
七人楽隊(20年/香港)監督:アン・ホイ、ジョニー・トー、ツイ・ハーク、サモ・ハン、ユエン・ウーピン、リンゴ・ラム、パトリック・タム
 出演:サイモン・ヤム、ラム・シュー、ユン・ワー *『カンヌ2020」選出作品。リンゴ・ラム監督遺作
海が青くなるまで泳ぐ(20年/中国)監督:ジャ・ジャンクー
平静(20年/中国)監督:ソン・ファン 出演:渡辺真紀子 *ベルリン映画祭国際アートシネマ連盟賞
逃げた女(20年/韓国)監督:ホン・サンス 出演:キム・ミニ

特集上映:エリア・スレイマン

消えゆく者たちの年代記(96年/パレスチナ)監督:エリア・スレイマン
D.I.(02年/仏・パレスチナ)監督:エリア・スレイマン
時の彼方へ(09年/仏・パレスチナ・仏)監督:エリア・スレイマン

チケットは10/17よりTOHOシネマズのvitにて発売予定です。詳細およびタイムスケジュールは公式サイトでご確認ください。


2020年10月6日:映画祭がやって来る!(1)2020東京・中国映画週間ラインナップ(10/27-11/1)

今年も映画祭の季節がやってきました。未だコロナの終息は見えないのですが、ウィズコロナの時代に開催された映画祭として、これはこれで記憶に残るものとなるのではないでしょうか。無事に開催されることを祈るばかりです。上映作品のラインナップは出揃いましたので、開催の早い方から順番にご紹介していきます。まずは、10月27日から11月1日までの開催となった「2020東京・中国映画週間」です。

ロスト・イン・ロシア(20年/中国)監督:シュー・ジェン 出演:シュー・ジェン、ホアン・メイイン、ユアン・チュアン
THE CROSSING 〜香港と大陸をまたぐ少女〜(18年/中国) 監督:バイ・シュエ 出演:ホアン・ヤオ、ソン・ヤン *11/20より日本公開予定
はじめてのお別れ(18年/中国)監督:リナ・ワン 出演:アイサ・ヤセン、カリビヌール・ラハマティ、アリナズ・ラハマテ
京劇映画:大暴れ孫悟空(?年/中国)監督:チェン・ルー 出演:ワン・ルー、リー・チェ、ウェイ・シュエレイ
香山の春1949(19年/中国)監督:ホアン・ジェンシン、ニン・ハイチャン 出演:タン・グオチャン、リウ・ジン、ホアン・ジンユー
若者たちの賛歌(19年/中国)監督:チャン・ルアン 出演:ユイ・チェン、タン・モンジア、ワン・グァンユアン
リメイン・サイレント(19年/中国)監督:チョウ・コー 出演:ジョウ・シュン、フランシス・ン、ズー・フォン
ワイルドグラス(20年/中国)監督:シュー・ジャンション 出演:マー・スーチュン、チョン・チューシー、ホアン・ジンユー
陰謀の渦(19年/中国)監督:ジャッキー・ガン 出演:ダー・ポン、オウ・ハオ、リー・モン、ツァオ・ビンクン
誤殺(原題)〜迷える羊の向かう先〜(19年/中国)監督:サム・クアー 出演:シャオ・ヤン、タン・ジュオ、ジョアン・チェン
ザ・ルーキーズ(18年/中国)監督:アラン・ユエン 出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ダレン・ワン、チャン・ロンロン
愛しの故郷(20年/中国)監督:ニン・ハオ、チェン・スーチェン、シュー・ジェン、ダン・チャオ、ユー・ バイメイ、ポン・ダーモ、 イエン・フェイ

メイン会場は例年と同じく、TOHOシネマズ日本橋となっております。チケットは一般上映券はTOHOシネマズ、授賞式鑑賞券についてはチケットぴあにて10月中旬に販売開始予定です。 タイムスケジュールや詳細情報は公式サイトをご覧ください。


2020年7月19日:星になった春馬くん

『真夜中の5分前』

(c)2014 "Five Minuites to Tomorow" Film Partners
俳優の三浦春馬さんが亡くなってしまいました。原因はわかりませんが、本人にしかわからない悩みがあったのかもしれません。いつもテレビでは、太陽のように明るい笑顔を見せてくれていたので、今でも信じられない思いですが、きっと多くの方がそう思いショックを受けていることでしょう。大好きなテレビ番組「世界はほしいモノにあふれている」は録画して、毎週楽しみに見ており、早くコロナがおさまって世界ロケが始まるといいなあと心待ちにしていたのですが、もう春馬くんの笑顔は見られないんですね。残念です。映画でもドラマでも、そして舞台でもこれからの活躍が楽しみだったのに。2014年に公開された行定勲監督の『真夜中の五分前』は日中合作作品。上海を舞台に中国語を喋り、リウ・シーシーや台湾のチャン・シャオチュアンと共演していましたね。アジアでも人気だった春馬くん。韓国や香港、台湾の新聞でも大きく報じられていました。明るい笑顔が突然消えたのは、10年前のパク・ヨンハさん以来かも。コロナがなければ、誰かと話せていたかもしれない。生きていたかもしれない。今は安らかでおられることを祈ります。

*というわけで、シネマ新作の詳細アップが遅れましたが、完了してますのでぜひご覧ください。


2020年7月10日:『世宗大王 星を追う者たち』と『マルモイ』

もう7月になりました。7月7日の七夕も過ぎましたが、今年は集中豪雨やらコロナやらでまったく七夕気分になれません。ニュースでもほとんど触れられていなかったような。そして、感染者の最多記録を更新してしまった昨日ですが、3ヶ月ぶりくらいに試写会に行ってまいりました。ハン・ソッキュとチェ・ミンシクという2大名優共演の『世宗大王 星を追う者たち』。世宗が寵愛していた科学者との絆を描いた作品です。監督はホ・ジノ。二人の共演は『シュリ』(99年)以来だそうで意外でした。そして、夜に観たのが本日からシネマート新宿他で公開の『マルモイ ことばあつめ』。こちらは日帝時代に密かにハングル辞書を作ろうと奔走した人々の実話を元に脚色した感動ドラマ。監督は『タクシー運転手 約束は国境を越えて』の脚本を担当したオム・ユナ。主演はユ・ヘジンとユン・ゲサンです。思えばハングルを創ったのは世宗というわけで、ハングルつながりの1日でした。早速、ご紹介しようと思ったのですが、うっかり素材をもらっていなかったので、もう少しお待ちください。


2020年5月23日:公開予定情報を更新しました

全国の皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 緊急事態宣言が開けた地域の皆さんは、ソロリソロリと日常を取り戻していかれていると思います。今日あたりから上映を開始した映画館もあると思います。今しか観られない作品もありますので、皆さん、お住いの地区の劇場公開情報などをチェックの上、十分に気をつけておでかけくださいね。関東地区はまだまだ緊急事態宣言下にあり、昨日発表されたロードマップでも、映画館などの解禁はステージ2まで待たねばなりません。劇場や配給会社も工夫を凝らし、 「仮設の映画館」「リビングルームシアター/架空映画館」アップリンク・クラウドによる見放題パックが揃う「Help! The 映画配給会社プロジェクト」など、オンラインでの特別配信や特集配信が進んでおります。これまた、今ならではの、スペシャルな企画。見損ねていた旧作や過去の名作をまとめて観られるチャンスでもあります。今後の公開については、アジクロシネマで劇場公開予定リストを更新しましたので、まだまだ予定ではありますがご確認ください。長らく放置していたインフォメーション欄には、『パラサイト 半地下の家族』IMAX版とモノクロ版の公開ニュースも載せております。合わせてチェックしてくださいね。


2020年5月16日:第39回香港電影金像奨 受賞結果!

毎年、授賞式が楽しみな香港のアカデミー賞である香港電影金像奨。今年はコロナ(COVID-19)の影響で授賞式典はなく、5月6日15時(現地時間)からのネットライブ配信での発表となりました。

受賞結果一覧

・作品賞:『少年の君/Better Days』(監督:デレク・ツァン) *2020年大阪アジアン映画祭・観客賞受賞
・監督賞:デレク・ツァン(『少年の君』) *2020年大阪アジアン映画祭・観客賞受賞
・主演男優賞:タイボー(『叔・叔』)
・主演女優賞:チョウ・ドンユイ(『少年の君』) *2020年大阪アジアン映画祭・観客賞受賞
・助演男優賞:チョン・ダッミン(『ファストフード店の住人たち』) *2019年東京国際映画祭にて上映
・助演女優賞:パトラ・アウ(『叔・叔』)
・新人監督賞:ノリス・ウォン(『私のプリンス・エドワード』) *2020年大阪アジアン映画祭にて上映
・新人賞:ジャクソン・イー(『少年の君』) *2020年大阪アジアン映画祭・観客賞受賞
・脚本賞:ラム・ウィンサム、リー・ユアン、シュー・イームン(『少年の君』) *2020年大阪アジアン映画祭・観客賞受賞
・撮影賞:ユー・チンピン(『少年の君』) *2020年大阪アジアン映画祭・観客賞受賞
・編集賞:チョン・カーファイ(『イップ・マン 完結』) *公開予定あり
・美術賞:チョン・シウホン(『花椒の味』) *2020年大阪アジアン映画祭にて上映
・衣装デザイン賞:ドーラ・ン(『少年の君』) *2020年大阪アジアン映画祭・観客賞受賞
・アクション監督賞:ユエン・ウーピン(『イップ・マン 完結』) *公開予定あり
・オリジナル音楽賞:イーマン・ラム(『私のプリンス・エドワード』) *2020年大阪アジアン映画祭にて上映
・オリジナル主題歌賞:「Fly」(『少年の君』)*2020年大阪アジアン映画祭・観客賞受賞
 作詞/エレン・ジョイス・ロー、ウー・チンファン 作曲/エレン・ジョイス・ロー 歌/ヨーヨー・シャム
・音響効果賞:リー・ヨウキョン、ヨウ・チュンヒン(『イップ・マン 完結』)*公開予定あり
・視覚効果賞:ユー・コクリョン、マー・シウフー、リョン・ワイマン、ホー・マンロッ(『掃毒2天地對決』)
・アジア中国語映画賞:『象は静かに座っている』(監督:フー・ボー) *2019年11月日本公開

発表の模様は公式サイトのトップ、またはこちらからご覧になれます。また例年、4月から5月にかけて開催されている香港国際映画祭が延期されているため、映画祭中に発表されるアジア映画大賞の発表も同時に延期されているようです。


2020年5月16日:まだまだ自粛生活続行中

時間はたくさんあるはずなのに、雑事とついニュースや新聞を見て過ごす内に時間が経ってしまう日々。思うように宿題がはかどっていないのですが、ずっと気になっていたスカッド監督のインタビューをやっとアップできました。監督のデビュー当時の作品『シティ・ウィズアウト・ベースボール』『アンフェタミン』のDVDリリースを記念してのインタビューで、昨年の10月末に行ったのですが、直後に実家の父が他界したので、年末まで法事関係と映画祭で忙殺されて、ご紹介しそびれておりました。この初期の2作品は監督作の中では普通にご覧いただける作品になっていますし、特に『アンフェタミン』はアジコの一押しでもありますので、機会がありましたらぜひご覧ください。そして、そのインタビュー冒頭で出てくる、昨年の東京国際映画祭で来日していたアーロン・クォックミリアム・ヨンですが、ちっともご紹介できていませんでしたので、ここでその時の写真をご紹介しておきますね。

舞台挨拶1 舞台挨拶2

ウォン・シンファン監督と共に『ファーストフード店の住人たち』での舞台挨拶です。そのアーロンですが、5月9日に香港でオンライン・チャリティ・ライブ「郭富城 鼓舞。動起来。網上慈善演唱會/Aaron Kwok Cheer Up & Dance online charity concert 2020」を開催しています。50代になっても若々しいダンスキングのアーロンが、相変わらず独特のキレキレダンスで「唱這歌」とか「Para Para Sakura」とか…懐かしいヒット曲を披露してくれています。マスク姿で踊るダンサーの皆さんもすごいです。1時間ほどのライブなので、ぜひご覧ください。


2020年4月8日:この時間は大切なチャンスかもしれないよ

ついにというか、やっとというか、新型コロナウイルスの蔓延を食い止めるべく、緊急事態宣言が発動されました。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡と地域は7都市に限られていますが、感染が広がっているのはほぼ日本全国です。皆さんも心を一つにして、少しでも感染を食い止められるよう、自分はすでに感染しているのかも(感染しても症状が出ない免疫力があるんだ)と思って、周囲の人にうつさない努力(マスク着用)、そして自分がうつらない努力(手洗い、うがい、消毒、免疫力アップなど)をしましょう。それが、日常を取り戻す一番の近道なのですから。おウチでできること、結構たくさんあります。日頃できなかったことや、やってみたかったことができる。アジコみたいに宿題がたっぷりある人は、それを片付けることができる。読んでみたかった本やマンガ、見たかったドラマ、映画と、どれもオンラインで購入できるし、自由に観ることができます。ゲームもできますよね(これは中毒にならない程度に)。作ってみたかった料理に挑戦もいいし、DIYとか、家族でできることもある。適度に運動やお散歩もしながら、人との距離に気をつけて行動すれば大丈夫。桜やゴールデンウィークは来年もあります。


2020年3月4日:第15回大阪アジアン映画祭 上映ラインナップ

2020年の映画祭は過去最多の64作品が上映予定でしたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止に対応するため共催企画やイベントが中止に。来日ゲストによる舞台挨拶やQ&Aもすべて中止となりました。詳細は公式サイトをご覧ください。

オープニング作品
・夕霧学園(原題)(19年/マレーシア)監督:トム・リン 出演:リー・シンジエ、阿部寛、シルヴィア・チャン Japan Premiere
クロージング作品
・蒲田前奏曲(20年/日本)監督:中川龍太郎、穐山茉由、安川有果、渡辺紘文 World Premiere

コンペティション部門
・日光之下(19年/中国)監督:リャン・ミン 出演:リュー・シンチェン、ウー・シャオリャン Japan Premiere
・春潮(19年/中国)監督:ヤン・リーナー 出演:ハオ・レイ、エレイン・ジン、チュー・チュンシー Japan Premiere
・少年の君(19年/中・香)監督:デレク・ツァン 出演:チョウ・ドンユー、ジャクソン・イー Japan Premiere
・散った後(19年/香港)監督:チャン・チッマン 出演:ソフィー・ン、ウィル・オー International Premiere
・私のプリンス・エドワード(19年/香港)監督:ノリス・ウォン 出演:ステフィー・タン、ジュー・パクホン Japan Premiere
・大いなる餓え(19年/台湾)監督:シエ・ペイルー 出演:ツァイ・ジャーイン、クー・シュウチン Japan Premiere
・君の心に刻んだ名前(20年/台湾)監督:リウ・クァンフイ 出演:エドワード・チェン、ツェン・ジンホア World Premiere
・チャンシルは福も多いね(19年/韓国)監督:キム・チョヒ 出演:カン・マルグム、ユン・ヨジョン International Premiere
・家に帰る道(19年/韓国)監督:パク・ソンジュ 出演:ハン・ウヨン、チョン・ソッコ International Premiere
・コントラ(19年/日本)監督:アンシュル・チョウハン 出演:円井わん、間瀬英正、山田太一 Asia Premiere
・女と銃(19年/フィリピン)監督:ラエ・レッド 出演:ジャニーン・グッチェーレス International Premiere
・愛について書く(19年/フィリピン)監督:クリッサント・アキーノ 出演:マイルス・オカンポ、ロコ・ナシーノ International Premiere
・ハッピー・オールド・イヤー(19年/タイ)
 監督:ナワポン・タムロンラタナリット 出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン Japan Premiere
・オッズ(19年/インド)監督:メーガ・ラーマスワーミ 出演:ヤシャスウィニ・ダヤマ、カランヴィール・マルホートラ Japan Premiere
・フォーの味(19年/独・ポーランド)監督:ボブリックまりこ 出演:タン・ロン・ドー、レナ・グエン Asia Premiere

特別招待作品部門
・メイド・イン・バングラデシュ(19年/仏・バングラデシュ・デンマーク・ポルトガル)Japan Premiere
 監督:ルバイヤット・ホセイン 出演:リキタ・ナンディニ・シム、ノベラ・ラフマン *ゲストを迎えてのシンポジウム開催予定
・燕 Yan(19年/日本)監督:今村圭佑 出演:水間ロン、山中崇、一青窈 Japan Premiere

特別注視部門
・アレクス(19年/中国)監督:エメットジャン・メメット 出演:メルハバ・イスライル International Premiere
・牙と髭のある女神をさがす(19年/ネパール・メキシコ)
 監督:ケンツェ・ノルブ 出演:ウーゲン・トーバヤル・リンポーチェ International Premiere
・マリアム(19年/カザフスタン・独)監督:シャリパ・ウラズバエヴァ 出演:メルエルト・サブシノヴァ Japan Premiere
・ローマをさまよう(19年/インド・伊)監督:タニシュター・チャタルジー 出演:ナワーズッディーン・シッディーキー Japan Premiere

特集企画:ニューアクション! サウスイースト
・サンデイ(19年/シンガポール)監督:クリス・オン 出演:ヴィッキー・ヤン、アダム・ジェラルド・リー Japan Premiere
・ビー、マイ・フレンド(20年/マレーシア)監督:チェン・ティムギン 出演:ケンドラ・ソー、イーデン・ヨン World Premiere
・ミス・アンディ(20年/マレーシア・台)監督:テディ・チン 出演:リー・リーレン、ルビー・リン World Premiere
・カリフォルニア・ドリーミング(19年/カンボジア)監督:ミアハ・スレイリン 出演:レット・サリタ、スー・モニサック Japan Premiere
・ヒットエンドラン(19年/インドネシア)監督:オディ・C・ハラハップ 出演:ジョー・タスリム、タティヤナ・サフィラ Japan Premiere
・LSS:ラスト・ソング・シンドローム(19年/フィリピン)
 監督:ジェイド・カストロ 出演:ガビ・ガルシーア、カリール・ラモス International Premiere
・メタモルフォシス(19年/フィリピン)
 監督:ホセ・エンリーケ・ティグラオ 出演:ゴールド・アゼロン、イアナ・ベルナルデス International Premiere
・サンシャイン・ファミリー(19年/フィリピン・韓)
 監督:キム・テシク 出演:ノニー・ブエンカミーノ、シャーメイン・ブエンカミーノ Japan Premiere

特集企画:祝・韓国映画101周年:社会史の光と陰を記憶する
・君の誕生日(19年/韓国)監督:イ・ジョンオン 出演:ソル・ギョング、チョン・ドヨン Japan Premiere
・ポーランドへ行った子どもたち(18年/韓国)監督:チュ・サンミ 出演:チュ・サンミ、イ・ソン
・はちどり(19年/韓・米)監督:キム・ボラ 出演:パク・ジフ、キム・セビョク、チョン・インギ Japan Premiere
・マルモイ ことばあつめ(19年/韓国)監督:オム・ユナ 出演:ユ・ヘジン、ユン・ゲサン、キム・ホンパ Japan Premiere

特集企画:台湾:電影ルネッサンス2020
・雄鶏ものがたり(19年/台湾)監督:シエ・ペイルー 出演:フィン・ホアン、スミス・スカッダー・ノーマン International Premiere
・ギャングとオスカー、そして生ける屍(19年/台湾)監督:ガオ・ピンチュアン 出演:ロイ・チウ、ホアン・ディーヤン Japan Premiere
・ノーボディ(20年/台湾)監督:リン・チュンホア 出演:ジエン・フーサン、ウー・ヤールオ World Premiere
・RPG(19年/台湾)監督:シー・チュンハン 出演:永瀬正敏、ルビー・リン、アン・イーチャオ International Premiere
・伏魔殿(20年/台湾)監督:ワン・イーファン 出演:リン・ダオユー、アニカ・パンナ World Premiere
*他、「大いなる餓え」「ミス・アンディ」「君の心に刻んだ名前」を上映。

特集企画:Special Focus on Hong Kong 2020
・花椒の味(19年/香・中)監督:ヘイワード・マック 出演:サミー・チェン、メーガン・ライ Japan Premiere
・堕落花(19年/香港)監督:リー・チョクバン 出演:アイリーン・ワン、ケニー・クァン、ハンナ・チャン Japan Premiere
・4×4(19年/香港)監督:アモス・ウィー、ノラ・ラム 出演:ジェニファー・ユー、エリザベス・ン International Premiere
*他、「散った後」「少年の君」「私のプリンス・エドワード」を上映。


2020年2月24日:『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ凱旋来日舞台挨拶

『パラサイト  半地下の家族』舞台挨拶

ポン監督とソン・ガンホの大ファン、チョ・ナンカンも登場!
続いて、アカデミー賞受賞の凱旋来日プロモーションが行われたのが『パラサイト 半地下の家族』。多忙でお疲れの中(多分)、ポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホさんも無事、来日してくれました。本作は日本でもすでに動員数230万人を超えており、興行収入も32億円を突破。韓国映画ではこれまで最高だった『私の頭の中の消しゴム』を抜いて、歴代第1位に輝いております。アジクロでは、23日に日本プレスセンターにて行われた記者会見と24日の凱旋舞台挨拶(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)の両方を取材させていただきましたが、緊張ムードが強かった記者会見とはうってかわり、24日の満席の観客を前にした舞台挨拶の方が明らかにリラックス&楽しんでおられました。くす玉割りの演出も面白かったし、シークレットゲストでチョ・ナンカンこと草なぎ剛さんが登場して花束贈呈の後、興奮のあまり予定時間を押してのトークになったのも楽しかったです。アジクロでは記者会見と舞台挨拶をまとめて、くす玉割りの様子などもご紹介しますので、お楽しみに。尚、各方面であらためて注目を浴びているポン・ジュノ監督の過去作品を味わえる特集上映「鬼才ポン・ジュノの世界!」が、シネマート新宿(3/19まで追加上映中!)に続いて渋谷ユーロスペース(3/21-4/3)でも上映されます。『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』(デジタルリマスター版)『母なる証明』『スノーピアサー』と、まとめてスクリーンで鑑賞できるチャンスをお見逃しなく。


2020年2月21日:『ソン・ランの響き』リエン・ビン・ファットさんとレオン・レ監督を取材しました!

レオン・レ監督&リエン・ビン・ファット

『ソン・ランの響き』リエン・ビン・ファットとレオン・レ監督
同じく2月22日より新宿K's cinemaにて絶賛公開中の『ソン・ランの響き』。公開直前の2月20日よりレオン・レ監督と主演俳優のリエン・ビン・ファットさんが来日。初日の舞台挨拶を含むプロモーション活動を行いました。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、多数のゲスト来日がキャンセルになり、プロモーション活動やイベントも自粛されている中、中止になるのでは?と心配していたのですが、ご覧の通り!無事、来日してくださいました。アジクロではこのお二人に単独インタビューをさせていただいております。2018年の東京国際映画祭でプレミア上映されたおり、有望な新人俳優に与えられる東京ジェムストーン賞を受賞したファットさん(写真左)はもとより、レオン・レ監督(写真右)もかなりのイケメン! それもそのはず、13歳から南カリフォルニアで育ち、ブロードウェイで俳優・ダンサー・歌手としても活躍されていたんですね。もともとは映画の重要な背景となっているベトナムの大衆歌劇「カイルオン」の役者になりたかったという夢を、映画という形で実現したのが本作。そして、本作の主演で幸運な俳優デビューを飾ったファットさんも、たくさんの新人賞や男優賞を受賞。その後の人生がかなり変わったそうです。その辺のことも、いろいろと伺っております。詳細は近日中にアップ予定ですので、もうしばらくお待ちください。


2020年2月16日:『恋恋豆花』公開記念、幻の台湾映画『河豚』上映会

『河豚』上映会

来日予定だった主演のヴィッキー・パンからビデオメッセージ!
2月22日から新宿K's cinemaにて公開されている今関あきよし監督の日台合作映画『恋恋豆花』。公開を記念して、本作に出演している台湾女優ヴィッキー・パン・ズーミン(潘之敏)が主演した2011年の作品『河豚 Blowfish』が、2月16日の夜、東中野のSpace&Cafe ポレポレ座にて上映されました。監督は台湾の映像詩人・リー・チーユエン(李啓源)。リー監督の最高傑作と言われながら日本では未公開の本作。河豚がきっかけで出会った孤独なエレベーターガールと少年野球コーチ(演じるのはイケメン人気俳優のウー・カンレン)による、濃密な性描写から始まる恋愛模様を描いた作品で、驚きながら観たのですが、エンディングがとても爽やかでチャーミングな作品でした。来日直前に台湾で日本渡航禁止令が出たため、残念ながらヴィッキー・パンの来日はかなわなかったのですが、ビデオ・メッセージが上映されました。この『河豚』は4月18日から新宿K's cinemaで開催される「台湾巨匠傑作選二〇二〇』での上映が決まっております。楽しみにお待ちください。

恋恋豆花 こちらは、『恋恋豆花』とのタイアップ企画で、映画にも登場した台湾スイーツのお店「Meet Fresh 鮮芋仙」で1月17日から期間限定で販売されている特製スイーツ「恋恋豆花」です。桃とお茶のシロップがほどよく溶けあって、甘すぎず爽やかな豆花になっております。監修は今関あきよし監督。映画にはMeet Fresh 吉祥寺店も登場します。『恋恋豆花』を観たら「恋恋豆花」を食べに行こう!
*『河豚』の上映会には今関あきよし監督と『恋恋豆花』出演者の大島葉子さんもゲストトークでいらしてました。
 (上の写真の右端のお二人)


2020年1月12日:オリンピック・イヤー、始まりました!

新年がスタートしました。2020年、令和2年はいよいよ東京オリンピックの開催年ですね。皆様、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか? アジコは喪中なので、いつもとは違うお正月でしたが、家族でのんびりお掃除をしたり、お料理をしたり……宿題も持ち帰って、合間に原稿も書いておりました。元旦には恒例の妹との映画鑑賞で、今年は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。ここ数年、毎年このシリーズなんですが、アジコは初期3作品以外は真剣に観ておらず、前の2作も展開が早過ぎて(冒頭からいつも戦闘シーンだし)実はあまり覚えておりません。が!この最終章はまさに、最終回にふさわしい素晴らしい出来栄えで、完成度の高い作品でした。アジコ、感動して涙も流れておりました。多分、登場人物のそれぞれのドラマがくっきりと鮮やかに、そして深く描かれていたからだと思います。隅々の登場人物やドロイドに至るまで。いままで、一度も買ったことのないパンフレットまで買ってしまいましたもんねー(笑)。

というわけで、今年もよい映画をもりもり観たいし、きっちりご紹介していきたいと思っております。まずは、宿題から。とりあえずアジクロシネマのレビュー部分を仕上げましたので、すでに公開が終わってしまった作品もありますが、これからブルーレイやDVDなども出ると思いますので、ご鑑賞の参考にしてください。(新しいところでは『パラサイト』『エクストリーム・ジョブ』は必見!)詳細ページは、アンソニー・ウォン『淪落の人』舞台挨拶、スカッド監督のDVDリリース記念来日インタビューをご紹介しながら、徐々に埋めていこうと思っております。新作紹介もありますしね。それから、15周年記念でご用意していたプレゼント企画も、年を跨いでしまいましたが再度トライ予定です。今年はすこしきびきびといきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。皆様の新年がハッピーで感動に満ちた1年になりますように。


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