2014年11月25日:第51回台湾金馬奨の受賞者発表!
観客賞の受賞を喜ぶ永瀬正敏
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21日の大鐘賞に続いて、22日には第51回台湾金馬奨の受賞発表及び授賞式が行なわれました。受賞結果は以下の通りで、ロウ・イエ監督の最新作『ブラインド・マッサージ』と中国の名優チェン・ジェンビンの多数受賞が話題に。また、永瀬正敏など主要な6賞にノミネートされていた『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』は惜しくも受賞を逃しましたが、観客賞と国際審査員連盟賞をダブル受賞。喜びの声が届いています。
●永瀬正敏 喜びのコメント
観客賞は、審査員ではなく、見に来てくれたお客様が作品を選ぶものなので、特別な嬉しさがあります。たくさんこの作品を観に来ていただいたという事なので、とても有難いです。(観客賞のトロフィーを掲げ)トロフィーは重い!51年の重みがあります。
本作が観客賞を受賞するのは、今年の3月に行われた第9回大阪アジアン映画祭、7月に行われた第16回台北映画祭に続き、3度目。また、今回の金馬奨では、本作のプロデューサーであるジミー・ホワンが、今年、台湾で最も活躍した映画人に贈られる栄誉を受ける事になり、本作のもう一人のプロデューサーであるウェイ・ダーションが、プレゼンターとして登場する一幕もありました。
●受賞リスト
作品賞:『ブラインド・マッサージ』(ロウ・イエ監督) *アジアフォーカス福岡国際映画祭で上映
監督賞:アン・ホイ(『黄金時代/The Golden Era』) *東京国際映画祭で上映
主演男優賞:チェン・ジェンビン(『一個勺子/A Fool』)
主演女優賞:チェン・シャオチー(『迴光奏鳴曲/Exit』)
助演男優賞:チェン・ジェンビン(『軍中樂園/Paradise In Service』)
助演女優賞:ワン・チアン(『軍中樂園/Paradise In Service』)
新人監督賞:チェン・ジェンビン(『一個勺子/A Fool』)
新人賞:チャン・レイ(『ブラインド・マッサージ』) *アジアフォーカス福岡国際映画祭で上映
撮影賞:ツァン・ジアン(『ブラインド・マッサージ』) *アジアフォーカス福岡国際映画祭で上映
編集賞:コン・ジンレイ、ジョリーン・チュウ(『ブラインド・マッサージ』)
*アジアフォーカス福岡国際映画祭で上映
視覚効果賞:トン・ガーワイ、ケン・ロー、ラッキー・トレイシー・ハナー(『ミッドナイト・アフター』)
*東京国際映画祭で上映
オリジナル脚本賞:イー・チーイエン(『行動代號:孫中山』)
改編脚本賞:マー・インリー(『ブラインド・マッサージ』) *アジアフォーカス福岡国際映画祭で上映
アクション設計賞:ジャック・ウォン(『ファイヤー・レスキュー』) *10/11より公開中
音響効果賞:フー・カン(『ブラインド・マッサージ』) *アジアフォーカス福岡国際映画祭で上映
映画音楽賞:チェン・チーガン(『歸來/Comming Home』)
映画主題歌賞:平凡之道(『後會無期』)
作詞:プー・シュー、ハン・ハン 作曲・歌:プー・シュー
美術デザイン賞:リウ・チャン(『薄氷の殺人』) *2015年1月10日公開予定
造型デザイン賞:リャン・ティンティン(『綉春刀/ブラザーフッド』) *東京中国映画週間で上映
最優秀短編賞:『錘子鎌刀都休息』
最優秀ドキュメンタリー賞:『棉花/Cotton』
今年の台湾傑出映画人:ジミー・ホワン
観客賞:『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』 *2015年1月24日公開予定
国際映画批評家連盟賞:『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』 *2015年1月24日公開予定
終身成就賞:ディエン・フォン(田豊)
2014年11月21日:第51回大鐘賞の受賞者発表!
作品賞:『鳴梁』(キム・ハンミン監督)
監督賞:キム・ソンフン(『最後まで行く』)
主演男優賞:チェ・ミンシク(『鳴梁』)
主演女優賞:ソン・イェジン(『海へ行った山賊』)
助演男優賞:ユ・ヘジン(『海へ行った山賊』)
助演女優賞:キム・ヨンエ(『弁護人』)
新人男優賞:パク・ユチョン(『海霧』)
新人女優賞:イム・ジヨン(『情愛中毒』)
新人監督賞:ヤン・ウソク(『弁護人』)
企画賞:キム・ハンミン(『鳴梁』)
脚本賞:ヤン・ウソク、ユン・ヒョノ(『弁護人』)
撮影賞:キム・テソン(『最後まで行く』)
編集賞:シン・ミンギョン(『神の一手』)
美術賞:チョ・ファソン(『王の涙 イ・サンの決断』)*12/26より公開予定
衣装賞:チョ・サンギョン(『群盗:民乱の時代』)
照明賞:キム・ギョンソク(『最後まで行く』)
技術賞:ユン・デウォン(『鳴梁』特殊効果)
音楽賞:モグ(『怪しい彼女』)
人気賞:イム・シワン(『弁護人』)、キム・ウビン(『チング 永遠の絆』)、イ・ハニ(『タチャ〜神の手〜』)
映画発展功労賞:チョン・ジヌ(監督)
2014年10月30日:U-KISSファンは注目!『タン・ウォン〜願掛けのダンス』
映画祭もいよいよ終盤。昨日はアーミル・カーンの記者会見&舞台挨拶で盛り上がった後、3本の作品を観賞しました。その中の1本、今年のタイ・アカデミー賞で作品賞などの4冠に輝いた『タン・ウォン〜願掛けのダンス』は、2人の優等生と卓球好き、K-POPダンス好きの4人の男の子たちが、願掛けのお礼にタイの伝統舞踊を踊らなくてはならなくなり葛藤する物語。いろいろな意味で興味深い作品だったのですが、K-POPのカバーダンスをするグループが登場します。主人公の一人エムは、その中心的人物なのですが、彼らがカバーしているのがU-KISSのダンスでした。タイトルは忘れちゃったけど、彼らのバラード曲が作品のモチーフにもなっており、エンディングでもその曲がインストルメンタルにアレンジされて流れていました。この『タン・ウォン〜願掛けのダンス』は、本日夜20:50よりTOHOシネマズ日本橋にて上映がありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
2014年10月29日:映画祭に通ってます。
クリス、ケヴィン監督、プロデューサー
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映画祭も後半に入ってきましたが、連日通っております。今年こそ、日々レポートを…と思っていたのに、更新物の宿題をごっそり残したまま突入したのでかないませんでした。(『愛しのゴースト』監督インタビュー、『SHIFT』のミニインタビューと、遅れていて申し訳ありません!)もっとも、今年は取材が少なく、映画を観る方に専念しているのですが、久々に来日しているクリストファー・ドイルには、東京・中国映画週間でのツイ・ジェンが初監督した話題作『藍い骨』での舞台挨拶と、映画祭コンペティションに選ばれているフィリピン映画『壊れた心』での記者会見で2度も会うことができました。とりあえずは、『壊れた心』での壊れた3人の図を載せておきます(笑)。
作品についてもご紹介したいのですが、本日はアーミル・カーンの記者会見が控えていますので、後日まとめてお伝えします。とりあえず1本。アジコのおすすめ作品として、今夜、TOHOシネマズ日本橋(20:10〜)で上映予定の素敵なタイ映画『先生の日記』をご紹介。『フェーンチャン ぼくの恋人』で6人の監督さんの中にいたトンさんことニティワット・タラートーン監督の作品です。水上学校という珍しい分校を舞台にした、2人の先生のお話。冒頭で女先生が分校に送られた時「島流しにあったチャングムの気持ちがよくわかるわ」というセリフがあり、チャングムってアジアでも人気なのね…と不思議な感慨もあったのですが、本作自体がちょっと『イル・マーレ』のような雰囲気を持っており(最初リメイクかと勘違いしたのですが、全然違いました)、最後には幸せな気分に浸れる素敵な作品です。まだ、チケットもあるようなので、お時間に余裕のある方はぜひ日本橋の最新映画館にてご覧ください。
(c)2014 GMM Tai Hub Co., Ltd.
2014年10月16日:東京フィルメックス・全作品ラインナップ発表!
東京国際映画祭に続いて、11月に開催される第15回東京フィルメックス(11/22-30)の上映ラインナップも15日に発表されました。すでに公式サイトにもアップされていますが、アジア関連作品のラインナップをご紹介しておきます。キム・ギドク監督の最新作や『メビウス』で話題となったイ・ウンウが出演する『さよなら歌舞伎町』、日中合作映画『真夜中の五分前』、さらに『郊遊<ピクニック>』が公開中のリー・カンション・インタビューでも話の出た、彼が玄奘を演じる『西遊』も、特別招待作品として上映予定です。コンペティションでは、ペ・ドゥナ主演の話題作が選ばれています。今年の国際審査委員長はジャ・ジャンクー監督がつとめます。(全作品を知りたい方は公式サイトへどうぞ)
特別招待作品
・プレジデント(14年/グルジア・仏・英・独)監督:モフセン・マフマルバフ
・西遊(14年/仏・台湾)監督:ツァイ・ミンリャン
・ONE ON ONE(原題)(14年/韓国)監督:キム・ギドク
・さよなら歌舞伎町(14年/日本)監督:廣木隆一
・真夜中の五分前(14年/中・日)監督:行定勲
・ジャ・ジャンクー、フェンヤンの子(14年/ブラジル)監督:ウォルター・サレス
コンペティション
・ディーブ(14年/ヨルダン・UAE・カタール・英)監督:ナジブ・アブヌワール
・数立方メートルの愛(14年/イラン・アフガニスタン)監督:ジャムシド・マームディ
・プリンス(14年/イラン・独)監督:マームード・ベーラズニア
・クロクダイル(14年/フィリピン)監督:フランシス・セイビヤー・パション
・シャドウデイズ(14年/中国)監督:チャオ・ダーヨン
・生きる(14年/韓国)監督:パク・ジョンボム
・扉の少女(14年/韓国)監督:チャン・ジュリ 出演:ペ・ドゥナ、キム・セロン
2014年10月1日:東京国際映画祭・全作品ラインナップ発表!
(C)Stellar Mega Films Ltd.
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昨日、9月30日に2回目の記者会見が開かれ、第27回東京国際映画祭のフル・ラインナップが発表されました。これまではぎりぎりまで作品が揃っていなかったり、後から追加された作品などもあったのですが、今年はすべての素材も上映スケジュールも揃い、公式サイトもすでに更新されております。後は来日ゲストの発表を待つのみとなりましたが、アジクロでも例年通り、アジア作品を主体とした特集ページをアップ予定です。チケットの発売が10月10日からなので、なるべくそれまでに頑張ります。ということで、まずはアジア関連作品のラインナップをまとめて掲載しておきます。(全作品を知りたい方は公式サイトへどうぞ)
右はアジコ一番の注目作品。アン・ホイ監督、タン・ウェイ主演の『黄金時代』。若くして夭折した中国の女性作家シャオ・ホンの激動の半生を描いた文芸ものです。共演は日本でもブレイク中のウィリアム・フォン。今年のヴェネチア映画祭クロージング作品で、アカデミー賞にも香港代表でエントリーしています。
特別招待作品
・ベイマックス(14年/米)監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ 声の出演:スコット・アディスト
・エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(14年/米)監督:パトリック・ヒューズ 出演:シルベスター・スタローン
・ザ・レイド GOKUDO(13年/インドネシア)監督:ギャレス・エヴァンス 出演:イコ・ウワイス
・チェイス!(13年/インド)監督:ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ 出演:アーミル・カーン
・MIRACLE デビクロくんの恋と魔法(14年/日本)監督:犬童一心 出演:相葉雅紀
・TATSUMI マンガに革命を起こした男(11年/シンガポール)監督:エリック・クー 声の出演:別所哲也
コンペティション
・メルボルン(14年/イラン)監督:ニマジャウィディ 出演:ベイマン・モアディ
・紙の月(14年/日本)監督:吉田大八 出演:宮沢りえ
・破裂するドリアンの河の記憶(14年/マレーシア)監督:エドモンド・ヨウ 出演:チュウ・チーイン
・遥かなる家(14年/中国)監督:リー・ルイジン 出演:タン・ロン
・壊れた心(14年/フィリピン・独)監督:ケヴィン・デ・ラ・クルス 出演:ナタリア・アセベド
ワールドフォーカス
・遺灰の顔(14年/クルディスタン・イラン)監督:シャフワーン・イドレス 出演:ナーセル・ハサン
・昔のはじまり(14年/フィリピン)監督:ラヴ・ディアス 出演:ペリー・ディゾン
・黄金時代(14年/中・香)監督:アン・ホイ 出演:タン・ウェイ
・アトリエの春(14年/韓国)監督:チョ・グニョン 出演:パク・ヨンウ
・ミッドナイトアフター(14年/香港)監督:フルーツ・チャン 出演:サイモン・ヤム
・共犯(13年/台湾)監督:チャン・ロンジー 出演:ウー・チエンホー
・闘犬シーヴァス(14年/トルコ・独)監督:カーン・ミュジデジ 出演:ドアン・イズジ
ディスカバー亜洲電影
・オプーのうた〜「大地の歌」その後(13年/インド)監督:コウシク・ガングリ 出演:オルデンドゥ・バネルジ
・柔らかいステップ(72年/ミャンマー)監督:マウン・ワナ 出演:ゾー・ウィン
アジアの未来
・雲のかなた(14年/フィリピン・仏)監督:ペペ・ジョクノ 出演:ルル・マドリッド
・あの頃のように(14年/シンガポール)監督:リャオ・チエカイ 出演:ジョシュ・ライ
・ツバメの喉が渇くとき(14年/トルコ)監督:ムハンメット・チャクラル 出演:ムラット・サル
・ゼロ地帯の子どもたち(14年/イラン)監督:アミール・フセイン・アシュガリ 出演:アリレザ・バレディ
・太陽を失って(14年/インドネシア)監督:ラッキー・クスワンディ 出演:アディニア・ウィラスティ
・メイド・イン・チャイナ(14年/韓国)監督:キム・ドンフ 出演:パク・ギウン
・マンガ肉と僕(14年/日本)監督:杉野希紀 出演:三浦貴大
・北北東(14年/中国)監督:チャン・ビンジエン 出演:バン・ザン
・遺されたフィルム(14年/カンボジア)監督:ソトクォーリー・カー 出演:マー・リネット
・ノヴァ〜UFOを探して〜(13年/マレーシア)監督:ニック・アミール・ムスタファ 出演:ブロント・パラレー
クロスカット・アジア #01 魅惑のタイ
・タイムライン(14年)監督:ノンスィー・ニミブット 出演:ジーラユ・タンシースック
・稲の歌(14年)監督:ウルボン・ラクササド 出演:プラヤット・プロムマー
・コンクリートの雲(13年)監督:リー・チャータメーティクン 出演:アナンダ・エヴァリンハム
・先生の日記(14年)監督:ニティワット・タラトーン 出演:スクリット・ウィセートケーオ
・ラスト・サマー(13年)監督:キッティタット・タンシリキット、シッティシリ・モンコンシリ、
サランユー・ジラーラック
・メナムの残照(2013年版)(13年)監督:キッティコーン・リアウシリクン 出演:ナデート・クギミヤ
・タン・ウォン〜願掛けのダンス(13年)監督:コンデート・ジャトゥランラッサミー
出演:ソンポッブ・シッティアージャーン
・36のシーン(12年)監督:ナワポン・タムロンラタナリット 出演:コラミット・ワッチャラサティアン
2014年9月30日:(訂正)シャオカンは痛風ではありません。
巻頭でもご紹介しているリー・カンション(李康生)のインタビューで、一部間違いがあり訂正しました。5月に患った病気のことですが、宣伝会社の担当さんによると「心臓に血栓ができて、緊急入院し、その影響で右半身に麻痺が残っていた」とのこと。それで、来日時のサイン会でも大変だったようです。え〜! たしか、来日してすぐに立て看板イベントもやってましたよね? というわけで、監督ともども6月の来日時は体調不良だったのですが、取材した日は帰国前だったせいか、二人ともとっても元気そうでした。台湾報道では「痛風」と出ていたのでそのように記載していましたが、正しくは心臓系の病気です。ただし、病名については正式に発表する必要はないということで「病気」と訂正いたしました。早く大好きな書道ができるように、全快することを祈っております。
2014年9月20日:東京国際映画祭・特別招待作品情報と冬の注目作品ポスター公開
10月23日より開催される東京国際映画祭の特別招待作品ラインナップが発表されました。今年は残念ながら、日本以外の純粋なアジア作品は12月5日に公開予定のインド映画『チェイス!』だけなのですが、中味をよ〜く見てみると、アジアがらみの作品が4本ありました。
まずは、オープニング作品の『ベイマックス』。メガヒットした『アナ雪』に続くディズニー映画最新作ですが、主人公の名前がハマダ・ヒロという日系(?)少年なんですね。しかも、東京国際映画祭でのオープニング上映がなんとワールドプレミアとなります。本作でヒロの心と体を守るためにベイマックスというロボットを作ったのが事故で亡くなった兄のハマダ・タダシ。このお兄さん役の声を、韓国で活躍するダニエル・ヘニーが担当しています。(一般公開は12月20日)
続いては、犬童一心監督による4人のラブストーリーを描く日本映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』。本作には、「トンイ」『監視者たち』のハン・ヒョジュが出演しています。そして、インドネシアからはアジアが誇る国際的クライムアクション大作『ザ・レイド GOKUDO』。日本からは松田龍平、遠藤憲一、北村一輝が参戦しています。(一般公開はどちらも11月22日)5本目は、ファンにはお待ちかねの『エクスペンダブルズ3』。ご覧のように、今回はオリジナルメンバーの他にメル・ギブソン、ハリソン・フォード、アントニオ・バンデラス、ウェズリー・スナイプスら豪華アクションスターが加わっています。人が増えるのはいいけれど、ジェット・リーの出番がどのくらいなのか気になるところ。(一般公開は11月1日)
さて、東京国際映画祭でいち早く特別上映されることになったアーミル・カーン主演のインド映画『チェイス!』の日本オリジナル版ポスターと、12月25日より公開予定の行定勲監督による日中合作作品『真夜中の五分前』のポスターが届きましたので、ここでご紹介しておきます。
GOLDEN ASIAレーベルの第2弾となる『チェイス!』は、昨年のインドで最大ヒットを記録し、世界各国でも歴代インド映画興行収入記録を塗り替えている話題作。日本ではインド映画最大の100スクリーンでの公開が予定されています。一方、『真夜中の五分前』は双子の女性を愛した2人の男を描いたせつなく美しい愛のミステリー。原作は本多孝好の同名ベストセラー恋愛小説、『真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-A/side-B』(新潮文庫刊)。主演は三浦春馬に、中国のリウ・シーシー(劉詩詩)、そして台湾のジョセフ・チャンあらためチャン・シャオチュアン(張孝全)となっています。どちらも公開が楽しみですね!
2014年7月26日:2014年後半は注目作品が続々公開に!(その2)
23日は不可能を可能にした「ルパン三世」の実写化、『ルパン三世』を観賞。実はちょっと侮っていたのですが、スタッフ&キャストの気合いが感じられるなかなかよくできた作品に仕上がっていました。監督は北村龍平。ルパンを演じるのは小栗旬。次元大介を玉山鉄二、石川五ェ門を綾野剛、銭形刑事を浅野忠信が演じ、紅一点の峰不二子は黒木メイサと旬の俳優が勢揃い。さらに、韓国のキム・ジュンがレギュラーメンバーに加わり、台湾からはジェリー・イエンがルパンのライバルという重要な役柄を演じています。まさに日台韓の花男勢揃いで、これは花男ファンにもうれしい共演。内容的にも、2人のファンにも充分に満足できる作品に仕上がっています。また、舞台となる香港、タイの俳優も多数出演。『アジョシ』ではクールな殺し屋だったタナーヨン・ウォンタラクーンがこちらでは弾けた演技を見せ、女優としても活躍する歌手のヤーヤー・インも黒幕の秘書を好演しています。
とにかく、出演者が楽しんで演じているのが溢れ出るほどの成りきり演技が心地よく、特に浅野さんの銭形とっつあんと、綾野剛の五ェ門は見応えあり。お決まりの「ふ〜〜じこちゃ〜ん!」も出てきます。今回は邦画でありながら字幕版を観賞したのですが、セリフは英語をメインにそれぞれの役者の母国語が混じるという展開。公開は8月30日。吹替版も上映されるようですが、声が別人になるのが嫌な方は字幕版をおすすめします。合作ものといえば、先週『トランスフォーマー/ロストエイジ』も観賞したのですが、映画は面白かったものの、ハリウッドメイクのリー・ピンビンが若干活躍したのみで、その他の俳優たちは気づかないほどのカメオ出演だったのが残念でした。まあ、こちらの主役はトランスフォーマーたちですからね。
2014年7月25日:2014年後半は注目作品が続々公開に!(その1)
梅雨明けとはいえ、昨年同様にスコールで気を抜けない熱帯雨林化した日本ですが、今年の後半は絶好調のインド映画に話題の韓国映画、さらに香港・中国、タイ、そして日本からも話題作が続々公開予定です。まずは、今週たて続けに試写を堪能した話題作を駆け足でご紹介します。
若き玄奘を演じるウェン・ジャン(文章)
(C) 2013 Bingo Movie Development Limited
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海の日の翌日、22日は日活と東宝東和ががっつり組んだ新レーベル「GOLDEN ASIA」の始動記者会見。その第一弾として11月に全国公開予定のチャウ・シンチー最新作『西遊記〜はじまりのはじまり〜』試写会と、久々に来日したチャウ・シンチー監督記者会見も開かれました。会場となった六本木ヒルズはちょうど、テレビ朝日主催の「夏祭り」開催中。66プラザは「66ドラえもんひろば」として、66体のドラえもんがお出迎えするというタイムリーな企画が!「ドラゴンボール」と「ドラえもん」が大好きなチャウ・シンチー監督、取材の合間に広場を堪能して帰国しているといいのですが。
さて、記者会見の詳細は週末アップ予定ですので、そちらでご覧いただくとして、11月公開予定の『西遊記〜はじまりのはじまり〜』。これはまさに!パワーアップしたチャウ・シンチーの世界でした。95年にジェフ・ラウ監督の『西遊記』2部作で味わい深い孫悟空を演じたチャウ・シンチーですが、今回は監督に専念して新たな『西遊記』を創造。主役は三蔵法師になる前の若き玄奘で、妖怪ハンターとして修行中の彼が、その他の妖怪ハンターたちの助けを借りながら、水の妖怪、豚の妖怪、そして最後に岩に閉じ込められた猿の妖怪を退治。それぞれを弟子とし、三蔵法師となって天竺へ旅立っていくまでのお話です。随所に『少林サッカー』『カンフーハッスル』『ミラクル7号』のパロディが見られ、お得意のナンセンスギャクのしつこいリピートも健在。シンチーファンには200%楽しめる作品となっています。
主演は『海洋天堂』『ドラゴンコップス 微笑捜査線』でジェット・リーと共演して注目されたウェン・ジャン。教典「童謡300本」で妖怪を改心させようとする玄奘に対し、絶対的強さで妖怪をボコボコにしていくタフな美人ハンターをスー・チーが好演しています。彼女の玄奘への恋心も重要な伏線になっており、終盤の感動へとつながっていきます。その他の妖怪ハンターとして、ショウ・ルオやシン・ユーが登場。そして、気になる孫悟空は、中華圏で絶大な人気を誇るホアン・ボー(『ハーバー・クライシス<湾岸危機> Black & White Episode 1』『101回目のプロポーズ 〜SAY YES〜』)。SFXがフル活用され、自在に変身しながら演じています。水の妖怪と豚の妖怪には新人を起用。特に豚の妖怪は、てっきり台湾のリディアン・ヴォーンでは?と思っていたら、チェン・ビンチアン(陳炳強)という中国の新人さんでした。イケメンファンの方々は要チェックですぞ。
2014年7月9日:タン・ウェイちゃん、おめでとう!
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レイトオータム(11年/韓国)
*本編+特典映像52分
(TCエンタテインメント)
2011年(受賞歴)
百想芸術大賞 女優演技賞
大鐘賞 音楽賞
釜山映画評論家協会賞
大賞/主演女優賞
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6月をすっ飛ばして7月になってしまいました。つぶやきたいことがたくさんあるのに(マーク・チャオがカオ・ユエンユエンとゴールインしたとか、リー・カンションの単独インタビューは面白かったとか、ツイ・ハークのディー・レンチェ シリーズ第2弾『ライズ・オブ・シードラゴン』は面白い!とか、今頃「シンイ」にハマっているとか)つぶやけないままでいたアジコですが、7月3日に韓国&中華圏で一斉報道されたビッグニュースが、女優タン・ウェイとキム・テヨン監督が今秋結婚!。あの『ラスト、コーション』で一躍注目されたタン・ウェイちゃんが、兵役前のヒョンビンと共演した『レイトオータム』のキム・テヨン監督とゴールインというわけで、おめでたいニュースにあやかり、公開時期に紹介できないままずっと見逃していた気になる作品『レイトオータム』をやっと観賞しました。
2010年に撮影され、2011年に韓国で上映された『レイトオータム』。舞台はアメリカ西海岸。冒頭、タン・ウェイ演じる在米中国人のアンナがDVに耐えかねて夫を殺害してしまった…という事件から始まります。時は流れて7年後。フレズノの女性刑務所で、アンナが母の葬儀のために外出許可をもらいます。与えられた時間は72時間(3日間)。アンナは長距離バスに乗ってシアトルへ。途中で乗り込んできたのがヒョンビン演じる在米韓国人で、エスコートサービス(コールボーイみたいなもの?)をしているフン。チケットを持たない彼はバス代に困り、アジア系のアンナに声をかけて30ドルを借ります。代わりに渡したのが腕時計。迷惑顔のアンナにお金を返すまで持っていてとフンは強引に渡します。そして、シアトルで再会した二人。アンナにとっては2日目の大切な午後を一緒に過ごすうちに、二人は互いに惹かれあっていくのですが…。
訳ありの男女が束の間の真実を見つけ、再生しようと願う姿がせつないです。ラストシーンは…(ネタバレするので割愛)でも、まだ終りじゃないという希望も持てるエンディング。大人のラブロマンスでした。シアトルを舞台にじっくりと、しっとりと描いたキム・テヨン監督の手腕はなかなかのもの。二人が別れ際に交わすキスシーンはかなり激しいですが、気持ちがわかるだけにせつなさが増します。タン・ウェイ、ヒョンビンとも、役になり切って見事でした。それから、エンディングで流れるビョーク風の歌は、アメリカで活躍するジャズ・ボーカリスト、サニー・キムが歌う「Everywhere」。こういう選曲にも、監督のセンスが光っております。本作は実は2度目のリメイク作品。元になっているのは、1966年に作られたイ・マニ監督の『晩秋』。舞台は韓国で、主演の二人をムン・ジョンスクとシン・ソンイルが演じました。最初にリメイクされたのはキム・スヨン監督の『晩秋』(1981年)。主演の二人をはなんと、『母なる証明』のキム・ヘジャとドラマでお馴染みのチョン・ドンファンが演じています!
さて、ヒョンビンはというと、今年の韓国で大ヒットした『逆鱗』(演じるのは「イ・サン」でお馴染みの正祖)の公開が楽しみですが、タン・ウェイちゃんも注目の新作が目白押し。今年はアン・ホイ監督の『黄金時代』(1930年代前後の女流作家・蕭紅の伝記、共演はウィリアム・フォン)、メイベル・チャン&アレックス・ロー監督の『三城記』(共演はラウ・チンワン)、ジョニー・トー監督の『華麗上班族』(共演はチョウ・ユンファ)が待機中。さらに、来年はマイケル・マン監督の『Cyber』(主演はクリス・ヘムズワース。ワン・リーホンも出演予定)が控えています。この秋の結婚を機に、女優としてもますます輝きを増していくことでしょう。
*百想芸術大賞に捕足あり:下記の受賞作に公開予定、放送予定を追記しました。
2014年5月28日:第50回百想芸術大賞の受賞者が発表に!
恒例の第50回百想芸術大賞授賞式が昨日、27日に慶煕大学「平和の殿堂」で開催されました。主な受賞結果は以下の通りです。
映画部門
大賞:ソン・ガンホ(『弁護人』)
作品賞:『弁護人』(ヤン・ウソク監督)
監督賞:ポン・ジュノ(『スノーピアサー』)
主演男優賞:ソル・ギョング(『ソウォン/願い』)*8/9公開予定
主演女優賞:シム・ウンギョン(『怪しい彼女』)*7/11公開予定
助演男優賞:イ・ジョンジェ(『観相師』)*6/28より公開中
助演女優賞:チン・ギョン(『監視者たち』)*9/6公開予定
新人男優賞:キム・スヒョン(『シークレット・ミッション』)*10/11公開予定
新人女優賞:キム・ヒャンギ(『優雅な嘘』)
新人監督賞:ヤン・ウソク(『弁護人』)
脚本賞:キム・ジヘ、キム・チュンフン(『ソウォン/願い』)*8/9公開予定
男性人気賞:キム・スヒョン
女性人気賞:ユリ
ドラマ部門
大賞:チョン・ジヒョン(「星から来たあなた」)*DATVで放送中
作品賞(ドラマ):「グッド・ドクター」*8/13よりKNTVで再放送
作品賞(芸能):「花よりおじいさん」*Mnetで放送中
作品賞(教養):「それが知りたい」
演出賞:アン・パンソク(「密会」)
男性演技賞:チョ・ジェヒョン(「鄭道伝」)*KBS Worldで放送中
女性演技賞:イ・ボヨン(「君の声が聞こえる」)
新人男性演技賞:チョン・ウ(「応答せよ1994」)
新人女性演技賞:ペク・ジニ(「奇皇后」)*8/3よりNHK-BS2で放送予定
脚本賞:チョン・ソンジュ(「密会」)
男性芸能賞:シン・ドンヨプ(「魔女狩り」)*DATVで放送中
女性芸能賞:キム・ヨンヒ(「ギャグコンサート」)*KBS Worldで放送中
男性人気賞:キム・スヒョン
女性人気賞:パク・シネ
2014年5月19日:『怪しい彼女』トークイベントでシム・ウンギョンちゃん来日!
ご報告がちょっと遅れましたが、先週14日の水曜日、TOKYO FMホールで開催された『怪しい彼女』トークイベントで主演のシム・ウンギョンちゃん来日。前日に試写会で映画を観て、とっても面白かったので、ぜひウンギョンちゃんに会いたい!と取材してまいりました。シム・ウンギョンといえば、10歳の頃からテレビドラマで大活躍。「ファン・ジニ」「太王四神記」「赤と黒」など話題作に出演し、映画では11年の『ロマンチック・ヘブン』で大鐘賞助演女優賞を受賞。続く『サニー』では主役を演じて大きな注目を浴びました。
これまでずっと等身大の演技をしてきたウンギョンちゃんも、今月末の31日で20歳。大人の女優へとステップアップしていかなくてはなりません。そんな彼女が、アメリカ留学から戻り、『王になった男』に続いて選んだのが『怪しい彼女』。ナ・ムニ演じる70歳のおばあさんが、遺影を撮影するために写真を撮ったら50歳も若返ってしまった!という設定で、20歳のおばあさんを見事に演じています。しかも演技だけでなく、劇中で素晴らしい歌も披露してくれます。
14日、試写会の後で開かれたトークイベントに登場したウンギョンちゃんは、まだ19歳。ご覧のように指先やほっそりした足がピンク色で、まさにフレッシュガール。若いっていいなあ…とつくづく思ったのでした。当日の詳細レポートは、本日開かれるキム・スヒョンくんのドラマ「星から来たあなた」記者会見レポートと共に、近日ご紹介したいと思います。そのキム・スヒョンもカメオ出演している映画『怪しい彼女』は7月11日より全国ロードショー予定です。
2014年5月6日:第33回香港電影金像奨の受賞リスト
巻頭特集が遅れているので、その代わりではないですが、うっかりご紹介し忘れていた恒例の香港電影金像奨(4/13)の結果をご紹介しておきます。アジア映画大賞に続いて、こちらでも『グランド・マスター』が最多受賞に輝いております。ウォン・カーウァイが監督賞を受賞するのは、『欲望の翼』『恋する惑星』に続いて3度目となります。
・作品賞:『グランド・マスター』
・監督賞:ウォン・カーウァイ(『グランド・マスター』)
・脚本賞:チョウ・ジンジー、シュー・ハオファン、ウォン・カーウァイ(『グランド・マスター』)
・主演男優賞:ニック・チョン(『激戦』)*東京国際映画祭2013で上映
・主演女優賞:チャン・ツィイー(『グランド・マスター』)
・助演男優賞:マックス・チャン(『グランド・マスター』)
・助演女優賞:クララ・ワイ(『リゴル・モルティス 死後硬直』)*東京国際映画祭2013で上映
・新人賞:ベイビージョン・チョイ(『狂舞派』)*大阪アジアン映画祭2014で上映
・撮影賞:フィリップ・ル・スール(『グランド・マスター』)
・編集賞:ウィリアム・チョン、ベンジャミン・カーティネス、プーン・ホンイウ(『グランド・マスター』)
・美術監督賞:ウィリアム・チョン、アルフレッド・ヤウ (『グランド・マスター』)
・衣装デザイン賞:ウィリアム・チョン(『グランド・マスター』)
・アクション監督賞:ユエン・ウーピン(『グランド・マスター』)
・音楽賞:梅林茂、ナサニエル・メカリー(『グランド・マスター』)
・主題歌賞:「狂舞ロ巴」 作詞/サヴィル・チャン 作曲/ダイ・タイ 歌/ダウボーイ&シミカ・ウォン(『狂舞派』)
*大阪アジアン映画祭2014で上映
・音響効果賞:ロバート・マッケンジー、トライテップ・ウォンパイブーン(『グランド・マスター』)
・視覚効果賞:イノク・チャン(『リゴル・モルティス 死後硬直』)*東京国際映画祭2013で上映
・新人監督賞:アダム・ウォン(『狂舞派』)*大阪アジアン映画祭2014で上映
・中国台湾合作賞:『So Young』*東京国際映画祭2013で上映
・終身成就賞:チョン・シンイン
2014年4月26日:『ザ・スパイ』とソル・ギョング夫妻、パク・ヨンハの記念コンサート
本日からシネマート六本木で公開となる大型アクションコメディ『ザ・スパイ シークレット・ライズ』。作品についてはアジクロシネマを参照していただくとして、主演のソル・ギョング&ムン・ソリのコミカルな夫婦演技が絶妙で、アクションシーンと同じくらいの見どころとなっています。実生活でもこんな顔してるのかな?なんてニヤリとしてしまうソル・ギョングの奥様は、女優のソン・ユナ。先の旅客船沈没事故で、犠牲者家族や救援隊への芸能人の寄付が相次いでいますが、ソル・ギョング夫妻もユニセフに1億ウォンを寄付したそうです。ソン・ユナといえば、ドラマ「オンエアー」以降、6年ぶりのドラマ出演が決まったという報道も。その「オンエアー」で共演したパク・ヨンハの4回忌が近づいていますが、6月といえば彼が日本デビューを飾った月。今年は日本デビュー10周年ということで、記念コンサート(6/16・パシフィコ横浜)と記念アルバム「Song For You」のリリース(6/18)が予定されています。詳細はポニーキャニオンのスペシャルサイトへどうぞ。
2014年4月11日:「蘭陵王」いよいよ最終回!
BSフジではいよいよ本日、最終回を迎える「蘭陵王」。特集ページへのアクセス数がずっと高いので、それだけご覧になっている方が多いのでしょうね。それに関連して、映画『項羽と劉邦』へのアクセス数も多いのですが、この作品、あらためて観てみるととてもよくできていますし、年上の劉邦役を演じたレオン・ライはちょっと損してますが、項羽役のウィリアム・フォン(フォン・シャオフォン:ペン・シャオペンではありません)が一際かっこいい! リウ・イーフェイの虞姫役もなかなかよく、添い遂げる二人の悲恋が大変美しく描かれております。泣けます。軍師対決も緊張感がありますし、男気の世界もじっくりと描かれており、それゆえに結局多くの苦悩を抱えることになる劉邦も哀れ。この苦悩ぶりは翌年作られたもう1つの『項羽と劉邦 鴻門の会』でよく描かれているので、歴史好きな方は両方続けて観るのも面白いでしょう。おっと、話を戻して、『項羽と劉邦』ではウィリアム・フォンの生声が聴けますので、ファンの皆さんはぜひご覧ください。ところで、「蘭陵王」のもう一人の重要人物というか、バカ殿役ではありますが、かなり哀れでいい味を出していたのが、高緯を演じたチャイ・ティエンリン。まだ若い中国の俳優さんです。ジョン・ウー監督のアジア合作による最新作『The Crossing(大平輪)』(出演は金城武、チャン・ツィイー、ソン・ヘギョ、ホアン・シャオミン、トン・ダーウェイ、長澤まさみ、黒木瞳など)にも出演しているようなので、興味のある方は要チェックですよ。
2014年3月29日:第8回アジア映画大賞授賞式
今年も24日より香港国際映画祭が開催されていますが、会期中の27日に第8回アジア映画大賞(Asian Film Award)の授賞式が行われました。受賞結果は以下の通り。『グランド・マスター』が最多受賞に輝いております。
・作品賞:『グランド・マスター』(監督:ウォン・カーウァイ)
・監督賞:ウォン・カーウァイ(『グランド・マスター』)
・主演男優賞:イルファン・カーン(『めぐり逢わせのお弁当』)*2014年夏日本公開予定
・主演女優賞:チャン・ツィイー(『グランド・マスター』)
・助演男優賞:ホアン・ボー(『無人區』)
・助演女優賞:ヨー・ヤンヤン(『ILO ILO』)
・新人賞:ジアン・シューイン(『So Young』)
・脚本賞:リティシュ・バトラ(『めぐり逢わせのお弁当』)*2014年夏日本公開予定
・撮影賞:フィリップ・ル・スール(『グランド・マスター』)
・美術賞:ウィリアム・チョン、アルフレッド・ヤウ(『グランド・マスター』)
・音楽賞:梅林茂、ナタニエル・メカリー(『グランド・マスター』)
・編集賞:シン・ミギョン(『監視者たち』)
・視覚効果賞:チャン・スンジン(『その名は、ミスターGO!』)*5/23日本公開予定
・衣装賞:ウィリアム・チョン(『グランド・マスター』)
2014年3月10日:祝・アジクロ10周年!ありがとうございます!
長いようで短いようで、やっぱり長かったけど、細々と続けてきて10年目を迎えました。当初、思い描いていた目標は実現できませんでしたが、それでも続けているうちに得たことも多く、いろんな方との出会いもありました。そして、ずっと応援してくださっている方々、諦めずに訪問してくださる読者の皆様のおかげと感謝しています。まずは、厚くお礼を申し上げます。(アジコ)
2014年3月10日:『KANO』プレミアレポート@大阪アジアン映画祭
7日に開幕した大阪アジアン映画祭。レッドカーペットイベントとオープニングセレモニー、舞台挨拶などに駆けつけた『KANO』のゲストは、監督や主演俳優だけでなく、野球チームメンバー全員での来日で大変盛り上がったようです。(KANO公式Facebookや永瀬正敏公式Facebookに、その様子がたくさんアップされています)3時間強と長編大作の『KANO』は、台湾と同じく日本でも大好評だったようで、終映後は映画祭始まって以来のスタンディングオベーションが起こったとか。残念ながら大阪取材はできなかったのですが、公式レポートが届いておりますのでご紹介します。
オープニング上映『KANO』舞台挨拶で、3年連続来阪のウェイ・ダーションさんをはじめ、マー・ジーシアン監督、永瀬正敏さん、坂井真紀さん他豪華ゲストが勢揃い!
左から、青木健、飯田のえる、大倉裕真、シエ・ジュンジエ(謝竣○)、チャン・ホンイー(張弘邑)、ツァオ・ヨウニン(曹佑寧)、ウェイ・ダーション(魏徳聖)、林海象、永瀬正敏、坂井真紀、マー・ジーシアン監督(馬志翔)、シエ・ジュンション(謝竣晟)、チェン・ビンホン(鄭秉宏)、山室光太朗、チェン・ジンホン(陳勁宏)、ツァイ・ユーファン(蔡佑梵)、ウェイ・チーアン(魏祈安)
3月7日19時から大阪市北区の梅田ブルク7で、大阪アジアン映画祭オープニング・セレモニーおよびオープニング作品『KANO』の海外初上映が行われた。チケット発売後30分で完売と、ここ数年で一番の注目度の高さを伺わせた今年のオープニング上映。上映に先立ち行われたオープニング・セレモニーでは、上倉庸敬実行委員長の挨拶に続き、今回、特別協賛の台北駐日經濟文化代表處・沈斯淳代表がスピーチを行った。
作品ゲストとしては、コンペティション部門のタイ映画『すご〜い快感』の世界初上映にタンワーリン・スカピシット監督、出演者の越中睦士さん、スパナート・チッタリーラーさん、セータポン・ピヤンポーさんが登壇。続いて台湾映画『甘い殺意』のリエン・イーチー監督が登壇し、『KANO』からは、マー・ジーシアン監督、製作総指揮のウェイ・ダーションさん、出演者の永瀬正敏さん、坂井真紀さんをはじめ、作品中で感動を呼ぶ高校野球球児を演じた台湾や日本の若きキャスト、そして映画監督・林海象さんが登壇。ゲストを代表して『すご〜い快感』に実名でタイ映画初出演を果たした越中睦士さんが一言「アジアを盛り上げよう!」と力強く挨拶。会場からは大きな拍手が巻き起こった。
引き続き行われたオープニング上映『KANO』の舞台挨拶では、まずはマー・ジーシアン監督が「まいど、はじめまして。私はマーです。よろしくお願いします」と流ちょうな日本語で挨拶し、会場を沸かせると、今年で3年連続の来阪となる製作総指揮のウェイ・ダーションさんは「大阪に感謝したい。いつも満席で、我々の映画を観に来ていただきありがとうございます」とにこやかに挨拶。主演・近藤兵太郎監督役の永瀬正敏さんはオープニング作品に選ばれたことへの感謝と喜びを述べたあと「僕の誇りがここに立っています。どうぞ最後まで見守ってやってください」と舞台に勢ぞろいした高校野球部員役の12人に惜しみない賛辞を送った。
また、客席にいる近藤監督のお孫さん3人がサプライズで紹介されると場内からは盛大な拍手が。次に近藤監督の妻を演じ、しっとりした和服姿で登場の坂井真紀さんは「先日台湾で観ましたが、自分が出演しているのに大ファンになりました。早く観ていただきたい」と作品の手応えを語った。その後、永瀬正敏さんに促され選手を代表して投手役のシャオ・ヨウニンさんが突然挨拶に呼び出されるハプニングも。そこは映画で見せた落ち着きのあるマウンドさばき同様に、見事な日本語で自己紹介を行い大きな拍手が沸き起こった。
永瀬正敏さんや坂井真紀さんと親交があり、ウェイ・ダーションさんとも旧知の仲という映画監督の林海象さんは『KANO』の日本語部分の脚本リライトを担当。「本作がヒットしたら、ウェイ・ダーションさんに私の次回作のプロデューサーをしてもらう約束でした。台湾で大ヒットしたので大丈夫ですね」と『KANO』の裏エピソードを冗談まじりに披露。最後に、ウェイ・ダーションさんは「3時間5分と長いですが、トイレに行かせないよう飽きさせない工夫を一生懸命しています」と見所の多さをアピールし、豪華ゲストによる舞台挨拶を締めくくった。
上映後は、スタンディングオベーションが続く中、ゲストが再び登場し、感動は最高潮に。まさに観客と映画スタッフ・キャストとが一体となったオープニング上映は、ゲストによるお見送りまで行われ、台湾に続き大阪で大きな『KANO』旋風を巻き起こした。(以上、公式レポートより)
さて、気になる『KANO』の日本公開は2015年になるそうです。待ち遠しいですね!
2014年2月17日:大雪にみまわれてソチ気分
2回続けて週末が大雪となってしまった東京。45年ぶりとか120年ぶりとか…なんだかもの凄いことになっていますが、ちょうど冬季オリンピックと重なり、まるで自分もソチにいるような気分になっています。そして、羽生選手の金メダル、葛西選手の銀メダルと、連日の感動続き。諦めずに頑張るって大事だなあとあらためて勇気をもらったアジコでした。さて、停滞している特集ですが(ごめんなさい!)新しいドラマからご紹介したいと思い、アーロンとレイニー&ショウの前に、話題の「蘭陵王」を特集でご紹介予定です。イケメンたちに囲まれて、アリエルのキュートな魅力がギュッと詰まった本作。今年は結婚の噂も出ているアリエルですが、そんな充実した彼女の魅力がたっぷり味わえます。結婚といえば、主演の一人、トントンことダニエル・チャンも先日ついにゴールイン。お相手は護士ということで看護婦さんのようですが、すでにベビー誕生の予定も。おめでとう、トントン!
2014年1月26日:レタスとiPad Airと新作映画2本
何のことやら?と思われるかもしれませんが、レタスが高くなったなあ…と。以前は98円くらいで大きくて新鮮なレタスが買えたのに、ここ半年くらい250〜298円が普通で、安くてもせいぜい198円。消費税も上がることだし、このまま価格は下がらず物価が上がっていくのかなあと、しみじみ感じたりしております。所帯じみたお話はこのくらいにして、最近やっと、iPad 2 を iPad Air にグレードアップ(機種変更)しました。2でも充分に重宝していましたが、やはりRetina ディスプレイは魅力的。しかも、これ1台で取材・撮影・原稿作成までできちゃうので、解像度の高いカメラも欲しかったわけです。2年待ったかいがあり、最新のAirは薄くて軽い。さくさく動くので快適です。
と、Air にかまけていたら、うっかり抜けていた重要な公開作品を発見! 昨日から全国公開されているT.O.P主演の『同窓生』と、本日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて7回のみ上映される問題作『母なる復讐』のご紹介が抜けておりました! 大変、申し訳ありません。滅多にないことなんですが、今回は重要作品を2本もスルーしてしまいました。詳細は公式サイト、劇場サイトをご覧ください。それから、『最後の晩餐』試写会の締切りは27日24時です。まだ、応募を迷っている方、忘れていた方は、ぜひご応募くださいね!
2014年1月17日:「蘭陵王」とチャン・チェン
台湾ドラマ特集でじっくりご紹介しようと、昨年の中国・台湾で大ヒットした噂の「蘭陵王」を観ています。最初は「時代劇?台湾ドラマなの?」とやや警戒していたのですが、エスピーオーの担当さんがイチオシなだけあって、なるほどこれは面白い! 突っ込みどころも多いのですが、1本が45分枠、正味42分ほどなのでさくさく見られますし、フュージョン時代劇として充分に楽しめる内容になっています。主演は「イタキス」の人気女優アリエル・リン。彼女が扮する天真爛漫な天女・楊雪舞と運命の出会いをするのが、ウィリアム・フォン扮する斉の蘭陵王(ランリンワン)こと高長恭と、ダニエル・チャン(懐かしい〜トントン。相変わらずの2枚目!)扮する周の武帝・宇文ヨン。その他ジョージ・フー、ウェイ・チャンシャンなど、イケメンもたくさん出て来ます。
ドラマについては特集でご紹介するとして、気になったのが蘭陵王、ウィリアム・フォンの声。「あれ?なんか違う?」と思ったら、吹替なんですね。続けて日本で公開された『太極/ヒーロー』や『妖魔伝/レザレクション』『項羽と劉邦』はたしか、ご本人の声。ややかん高いハスキーな声だったと思いますが、本作ではなんか堅い。吹替てるのは、なんと俳優のチャン・チェン(張震)です。でも…ウ〜〜〜〜ン…チャン・チェンの声とも違うような気が…。俳優さんて、アテレコや朗読の時に声が変わったりするから、そのせいかしら? 未だに確信が持てないのですが、クレジット上はチャン・チェンのようです。2月からBSフジで放送スタートするのは日本語吹替版ですが、オリジナルのDVD-BOXも2月より順次リリース予定なので、気になる方はお確かめください。
さて、チャン・チェンといえば、昨年11月18日にめでたくゴールイン。昨年は、ワン・リーホン、ヴァネス・ウーと電撃結婚が続き、ウーズンも妻と子がいることを告白と、華流人気スターのおめでたニュースが続きました。その幸せが、さらに充実したお仕事として花開くことを祈ります。
2014年1月14日:試写会の応募枠が増えました!
宣伝担当さまのご厚意により、試写会プレゼントの応募枠がドン!と増えました。太っ腹の10組20名様です。そして、肝心の応募メールの送り先を失念していた(正月ボケ?)ので追記いたしました。試写会当日の2月3日は節分、恵方巻の日でもあります。おいしい料理がたくさん登場する&泣けてしみじみと感動するラブストーリーを観賞して、銀座界隈の恵方巻を物色するのもいいかも(セール時間帯だし)。また通常、一般の方はあまり入れない東映試写室にて観賞できるチャンスでもあります。ぜひ、お友だちにもお声がけしてご応募ください。(もちろん、お一人でのご応募でも大丈夫です!)
2014年1月14日:あけまして、おめでとうございます!
新年あけまして、おめでとうございます。シネマ5本のアップに時間がかかってしまい、ご挨拶が遅れましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年はいよいよアジクロ10周年ということで、皆さんへの感謝を込めた企画も考えたいと思っております。
その第1弾として、新春お年玉試写会プレゼントを用意しました。作品は3月1日公開予定の『最後の晩餐』。現在公開中の『危険な関係』と同じく、『ラスト・プレゼント』のオ・ギファン監督をはじめとする韓国一流スタッフによる中国映画ですが、昨年の中国で約30億円という興行収入を記録し、韓中合作映画では最大のヒット作となっています。主演は『失恋33天』で注目されたバイ・バイホーと台湾のエディ・ポン。美味しい料理をモチーフに、一流のシェフと食器デザイナーを目指す2人の恋の行方と思いがけない結末を、前半はコミカルに、そして後半はしみじみとした感動と涙で綴ります。アジコの好きなNHKのミニドラマ「真夜中のパン屋さん」みたいな雰囲気もちょっとあります。この試写会に、5組10名様をご招待しますので、ふるってご応募ください。
さて、寒波が続いております。風邪などひかぬように、暖かくしてお過ごしくださいね。冬は生姜と大根がよいですよ。
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