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まず最初にご紹介するのは、昨年開催されて好評を博した「反逆の韓国ノワール2017」。昨年は『極秘捜査』、『鬼はさまよう』、『名もなき復讐』、『殺人の輪廻』の4作品が上映されましたが、2回目となる今年も「圧倒的迫力!衝撃的結末!生ぬるい映画に用は無い。これが韓国映画の真髄だ!!」とビックリマークが並ぶキャッチフレーズのごとく、強烈な刺激が待ち受ける4作品を一挙上映します。
『善惡の刃』は15歳で殺人犯にされ10年後に出所した男に、人生の一発逆転を狙う落ちこぼれ弁護士が再審を持ちかけるというもの。主演は『レッド・ファミリー』のチョンウと『二十歳』のカン・ハヌル。実在の事件を元にした作品で、韓国で動員200万人以上の大ヒットを記録しています。『特別捜査 ある死刑囚の慟哭』はキム・ミョンミン扮する元警官で、今は法曹ブローカーの男が死刑囚から無実を訴える手紙をもらい、事件の真相に迫っていくというもの。共演はソン・ドンイル。『殺戮にいたる山岳』は誰も寄りつかなくなった山で起こる金をめぐる攻防戦。主演は韓国の重鎮のアン・ソンギと『お嬢さん』やドラマ「シグナル」での演技も印象的だったチョ・ジヌン。『犯人は生首に訊け』は、新任の医師が15年に渡る未解決の連続殺人事件の真相に迫るというもの。主演はまさに未解決事件を扱った「シグナル」を彷彿とさせるチョ・ジヌン。共演はキム・デミョン、イ・チョンア。
(c)2017 Idio Plan
善惡の刃
再審/New Trial(17年/119分)
監督:キム・テユン
出演:チョンウ、カン・ハヌル
2000年8月。益山市でタクシー運転手が刺殺される。逮捕された少年は、10年の刑期を終え出所。多額の借金と盲目の母親を抱え生きていた。自らの出世のため、この事件の再審を目論む弁護士。その夜の刃は、一体何に向けられたのか? 動員数200万人突破の大ヒットを記録。韓国を震撼させた実在の事件を基に描く衝撃作。
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(c)2016 Next Entertainment World.
特別捜査 ある死刑囚の慟哭
Proof Of Innocence(16年/121分)
監督:クォン・ジョングァン
出演:キム・ミョンミン、ソン・ドンイル
街を牛耳る巨大な財閥企業の夫人が殺害された「ユン・ジャリム事件」。しかし、逮捕された犯人は罪を認めなかった。そして、藁にもすがる思いで綴った一通の手紙。その執念が、ひとりの男の心を揺さぶる。この殺人事件の裏には、何かが蠢いている。仁川に渦巻く闇へ踏み込んだ元刑事を待つ、驚愕の結末とは?!
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(c)2016 Lotte Entertainment
殺戮にいたる山岳
The Hunt(16年/93分)
監督:イ・ウチョル
出演:アン・ソンギ、チョ・ジヌン、ソン・ヒョンジュ
15年前の死亡事故により、誰も寄りつかなくなった山。そこで発見された金脈が、狂乱のうねりを生み出す。己の欲望のためなら、殺人も厭わない猟師たち。過去の十字架を背負い、山を彷徨う孤独な男。韓国映画界屈指の演技派・個性派・曲者俳優が集結。鬼さえも哭く山で、16時間の容赦なき「人狩り」が始まる!
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(c)2017 Lotte Entertainment
犯人は生首に訊け
Bluebeard(17年/118分)
監督:イ・スヨン
出演:チョ・ジヌン、キム・デミョン、イ・チョンア
猛烈な寒波により氷に覆われる冬の漢江。その解氷と共に発見された、首が切断された女性の死体。不審な行動をとる、精肉食堂を営む一家。彼らを怪しむ、新参者の孤独な医師。15年に渡る連続殺人の謎が、明らかになる。寂れた精肉食堂の冷蔵庫にある、黒いビニール袋の中身。猟奇連続殺人事件に飲み込まれた医師の運命は?!
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「反逆の韓国ノワール2017」は7/1よりシネマート新宿で3週間、7/8よりシネマート心斎橋で2週間の限定公開です。お見逃しなく!
「ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク」は今年初お目見えの企画上映です。こちらは「人と人をつなぐ、心と心をつなぐ、メッセージをもった作品」をセレクト。『ソウォン/願い』のイ・ジュニク監督、『シュリ』のカン・ジェギュ監督、『キムチを売る女』のチャン・リュル監督、『世界で一番いとしい君へ』のイ・ジェヨン監督と、確かな手腕を持つ監督たちの新作や未公開作が並んでいます。
『空と風と星の詩人〜尹東柱の生涯〜』は、今年で生誕100周年となる韓国の国民的詩人、尹東柱(ユンドンジュ)の生涯を美しい詩とモノクロ映像で初めて映画化した作品。主演はカン・ハヌルと本作で注目された新人のパク・チョンミン。『あの人に逢えるまで』は美男美女、ムン・チェウォンとコ・スを主演に、南北朝鮮の離散家族をテーマに描いた究極のラブストーリー。『春の夢』はチャン・リュル監督による青春映画。ハン・イェリ、ヤン・イクチュン、ユン・ジョンビン、パク・ジョンボムの共演が見どころです。『バッカス・レディ』は、国民的大女優のユン・ヨジョンが高齢者向けの売春婦に扮する人情コメディ。ユン・ゲサンが共演しています。
(c)2015Megaboxplusm Luz y Sonidos.
空と風と星の詩人〜尹東柱の生涯〜
トンジュ/Dogju;The Portrait of A Poet(15年/110分)
監督:イ・ジュニク
出演:カン・ハヌル、パク・チョンミン
今年生誕100周年となる韓国の国民的詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯を美しい詩とモノクロ映像で初めて映画化。北間島の同じ家で生まれ育った、いとこ同士の尹東柱(ユン・ドンジュ)と宋夢圭(ソン・モンギュ)は揃って日本の大学へ留学するが、独立運動を主導したとされる宋夢圭が、間もなく尹東柱も逮捕される。植民地統治下の朝鮮で信仰と自然への慈しみを、禁じられていた母国語でひたむきに綴った27歳の青年の数多くの詩は友人たちに守られ、彼の死後初めて詩集として刊行された。
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(c)2014 Big Picture
あの人に逢えるまで
ミヌさんが来る日/Awaiting(14年/28分)
監督:カン・ジェギュ
出演:キム・ミョンミン、ソン・ドンイル
韓国映画の歴史を変えた映画『シュリ』で分断国家の悲劇を世界に知らしめたカン・ジェギュ監督による、南北朝鮮の離散家族をテーマに描いた究極の短編ラブストーリー。ヨニは今日もあの人の好きな献立を並べて「あの人」の帰りを待っている。ある日やってきた役所の人が「明日、あの人に逢えますよ」と告げる。ヨニはどうしてあの人が、帰って来ないのか理解が出来ない。訳の判らないままにヨニは、お手製のお弁当を手に沢山のお年寄りが乗り合わせるバスに乗り込む。ヨニは「あの人」に逢えるのだろうか?
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(c)2016 LU FILM
春の夢
春夢/A Quiet Dream(16年/101分)
監督:チャン・リュル
出演:ハン・イェリ、ヤン・イクチュン
中国出身のチャン・リュル監督が新鋭ハン・イェリと、ヤン・イクチュン(「息も出来ない」)、ユン・ジョンビン(「悪いやつら」)、パク・ジョンボム(「ムサン日記」)を役者に迎えて描く青春映画。街をうろつくだけの稼ぎのないチンピラ、イクチュン。北朝鮮出身のジョンボムは給料も貰えずクビになった。金持ちだが少し頼りない大家のジョンビン。マドンナ的存在のイェリは寝たきりの父親の看病のため居酒屋を営んでいる。ある日、3人が入り浸るイェリの居酒屋に、見知らぬ男が店にやってくるのだが…。
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(c)2016 Korea Film Council
バッカス・レディ
たまらない女/The Bacchus Lady(16年/111分)
監督:イ・ジェヨン
出演:ユン・ヨジョン、ユン・ゲサン
ペ・ヨンジュンを映画俳優へと導いたイ・ジェヨン監督による、韓国の国民的女優ユン・ヨジョン扮する60代の売春婦人を通じて見つめる高齢化社会の人情悲喜劇。「死ぬほど上手」と噂の高齢者向け売春婦ソヨン。得意客も見かけなくなったある日、病院にお見舞いに行ったソヨンは、生きるのが辛くなったかつての客の哀願を訊き入れることになる。ソヨンが上手に死なせてあげたことが、他の客にも知られる事となってソヨンは動揺するのだが…タプコル公園、南山、イテウォンと観光客は知りえないソウルのディープな姿が垣間見れる。
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韓国ならではの題材を、名監督と魅力的な俳優たちで描く傑作ラインナップ。「ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク」は7/22よりシネマート新宿、7/29よりシネマート心斎橋で上映。そのほか全国順次ロードショーも予定されています。
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更新日:2017.6.16
back numbers
韓国映画「夏祭り」
〜さよならCJEJ〜
CJ Entertainment Japan(2010年に発足)が、惜しくもこの6月に営業終了します。そこで、これまで上映された作品の中から、たくさんのファンに愛された作品、あまり上映されなかったレアな映像などを一挙上映。6/17よりキネカ大森にて開催されます。
期間:6/17-6/30
場所:キネカ大森
料金:1300円均一
*CG会員1000円
*リピーター割引
(半券提示で1000円)
上映ラインナップ
・彼とわたしの漂流日記
・ハーモニー 心をつなぐ歌
・生き残るための3つの取引
・サニー 永遠の仲間たち
・トガニ 幼き瞳の告発
・王になった男
・私のオオカミ少年
・ベルリンファイル
・ダンシング・クイーン
・怪しい彼女
・今日の恋愛
・国際市場で逢いましょう
・ベテラン
・探偵ホン・ギルドン
・花、香る歌
・荊棘の秘密
・アシュラ
・あの日、兄貴が灯した光
*新作のため、通常料金
(水曜サービスデーなし、株主優待券利用可 )
■イベント情報
「アシュラ」絶叫爆裂上映
日時:6/17(土) 16時の回
*詳細は劇場HPまで
「サニー 永遠の仲間たち」
トークイベント付き上映
日時:6/17(土) 19時の回上映後
ゲスト:
松崎まこと(映画活動家)
西森路代(ライター)
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