ビバ!マレーシア!!
その昔、友人とマレーシアはランカウイ島に行った時のこと。ちょうど旧暦の正月にブチあたってしまい、店という店は全てと言っていいほど閉まっていて、何とも寂しかった…。と、いっても元来が買い物目当てではないワタシ達。「別にいっか〜っ」と毎日をトロトロと過ごすことに。キレイな海を目の前にコテージ風な部屋で寝泊りし、のんびりと屋外での食事。いやはや、まさにリゾート地時間がココにはある! ビバ!マレーシア!!
ホテルのスタッフ(日本語若干勉強中)と何時の間にか仲良くなり、彼が休みの日、愛車のサニー(超中古!)で島を1周することに。日本語をもっと勉強したい彼とこの島を堪能したいワタシ達。需要と供給が一致した今(笑)、もはや団体行動以外考えられないじゃないですか。正月ムードでガラ〜〜ンとした島をメーター何周したか考えるのも恐ろしいサニーでボロボロと走る、走る、走る。窓全開で熱い空気を受けながら異国の地をひしひしと感じます。あ〜〜〜、なんかワクワクする!
ジリジリと肌を焼き付ける太陽の下、彼のお姉さん宅へおジャマしました。そこには初老欧米人の方々がすでにお呼ばれされていて、おしゃべりで盛りあがっておりました。英語やらマレーシア語やら何だかわかんない言語が飛び交っています。そこへ突然現れた日本人娘っ子(彼らから見れば孫くらいだった…)をにこやかな笑顔で迎え入れてくれるみんな。エアコンなんてないこの玄関・窓開けっぴろげなお家で気分もオープン!
美味しい食事とお菓子を頬張りながら、意味もわからず皆の話しに耳を傾け何だかとっても優雅な気持ちに。皆、短パンにTシャツ・裸足なのにこのうっとりするようなハイソな気配は何?? 人間、見た目じゃないってことなのね。心です、心!
ウダるような暑さのせいなのか土地柄なのか、この「来る者は拒まず更に大歓迎」というマレーシアの人たちの他者への接し方って素晴らしいと思いました。何とな〜く他人とは「線」を引いてしまう日本人にはないこの大らかさ。旧正月特有の「誰でも我が家へ遊びに来てくださいね」期間だったにしてもやっぱり違う!と思わずにはいられませんでした。
(2004年6月11日)
text by あチョ●プロフィール
大分県出身。『好きなら突き進め』を胸に日々感動を求めてアジア各地をさ迷い中。
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