6年目の再会
2006年もそろそろ終わりが近づいてまいりました。皆さんにとって、2006年はどんな1年だったでしょうか? 私はと言いますと、例年の如く、淡々と日々を送っていただけのような気がいたします。たまには、大きなことをやり遂げた感を味わいたいものですねぇ。え?それは私次第?…そ、そうかも〜(汗)。
で、今年最後になるこのコラム。今回は、今から遡ること6年前の12月の話です。
台湾へでかけた私は、とあるイベントに参加しました。某スターのファンクラブ・イベントです(笑)。参加者のほとんどが台湾人で、日本人は片手で数えられる程度でした。たまたま、一緒のテーブルになった男の子と仲良くなり、お互いカタコトの英語とジェスチャーで(こっちは中国語がわからない、あっちは日本語がわからない)何とか会話らしきことをし、共通の話題、つまりその某スターのことを一生懸命語り合いました。
屋外でのイベントにも一緒に参加し、小雨の降る中、二人で大声で歌ったり、必死でカメラを構えたり。その時、彼はまだ学生で、外見はどこから見てもまじめで優等生な雰囲気。だけど、そのスターへの愛は、それはそれは強くって、私でさえも「こ、これは負けるかも!?」と感じてしまうほど。男の子でこんなに熱中しているファンに、それまで会ったことがなかったので、余計新鮮に感じたものです。初めて会った1日をそんな風に過ごした私と彼は、お互いの連絡先をメモって別れました。
帰国してすぐは、写真を送ったり手紙をもらったりしたものです。でも、気づいたら、彼との繋がりはいつの間にか消えてしまっていました。
そんなこんなで6年。20代だった私ももう30代に突入。相変わらず、そのスターのことを追いかける毎日ですが、突然あの彼から連絡が!
「お元気ですか?」
6年ぶりの再会! 彼の方から連絡してくれたことに、私はなんだか変な罪悪感を感じ、申し訳ないような気持ちになってしまいました。私の方がずっとお姉さんなのに、疎遠にしてしまってた妙な罪の意識というか。
もちろん彼にはそんな罪悪感はなく、以前のまま、爽やかに近況を聞いてきます。ブログを始めたようで、その中で彼の現在の姿を見ることができました。6年前と全然変わってないけれど、確実に6年の歳月を感じる姿。学生だった彼は、大人の男性へと成長していました。立派になったなぁ〜。それが第一印象。
「おばさんになっちゃったよ〜」
と言う私に
「ヒトは誰だって年を取るもんですよ〜」
と答えるようになってた彼。何だか諭されちゃってます、私(笑)。
6年という月日は長い。でも、こんな風に思い出して連絡してきてくれたことは嬉しく思うし、ヒトとヒトの繋がりって面白いなぁって改めて思わされました。何を思って彼がまた連絡してきてくれたのかはわからないけど、台湾と日本、この距離感を埋めてくれる、2006年最後のホンワカあったかい出来事。また彼と台湾で会えることを夢見ながら、年齢を感じさせないためにもお肌の調子を整えとかねば!と意気込む私なのでした。
2007年もこんな風に国境を越えて、多くの人と出会えますように。このコラムをご覧になってる皆さんにも、素敵な2007年が訪れますように!
(2006年12月17日)
text by あチョ●プロフィール
大分県出身。『好きなら突き進め』を胸に日々感動を求めてアジア各地をさ迷い中。
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