みちのく国際ミステリー映画祭
映画祭三昧の秋でございましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? お目当ての作品を見ることはできましたか?
さてさて、地方在住のワタシはと言いますと、今年は「みちのく国際ミステリー映画祭」のみの参加となりました。くぅ〜っ、関東圏に住んでさえいれば東京国際やらフィルメックスやらコリアン・シネマ・ウィークやらたっくさん楽しめたはずなのにっ! 仕事の都合がつかず泣く泣く諦めた江戸での祭り…だったのですが、地方ならではの特権か「みちのく映画祭」最高でした!
アジア(邦画除く)の作品では『頑張れグムスン』『ミラー』『スーパースター・カムサヨン』(以上韓国)、『ザ・ミッション 非情の掟』(香港)の4作品を上映。『スーパースター〜』なんて、韓国でも公開になったばっかりだっていうのに、もう字幕付きで見ることができるわけです。素晴らしいね、映画祭って。
で。ワタシが盛岡まで行っちゃえと決めた、一番大きな理由はゲスト。ゲストがいいんだわ、これが! のけぞったね、思わず。だって、ロイ・チョンですよ!ロイ・チョン! 香港映画を好きな人間にとって、生ロイ・チョン(張耀揚)に会えるなんてこと、滅多にありえないじゃーないですか。しかも日本で。
そんなわけで、ウキウキわくわくしながら乗り込んだ盛岡。ビミョ〜に空席のある会場に、不安と期待でいっぱいになりながらも、前から2列目(ちょっと遠慮してみた…笑)で待機する中、ロイ・チョンは現れました。笑顔で、ニコヤカに! 「ロ、ロ、ロ、ロイ・チョンが笑ってるぅぅぅ〜〜〜〜〜!」
かなり衝撃的な出だしにクラクラするワタシ。ああ、ロイ・チョンってキュートな人だったのね(爆)。『ザ・ミッション 非情の掟』の本編が始まっても「懐かしい」気持ちで、あっという間に終わってしまい(だって4年も前の作品だし、何度も見たし…)再び登場した「プリティ」ロイ・チョンに気持ちは夢中。しかも、お召し替えまでしていて更に「プリティ」に♪
ティーチ・インはというと、タブーな質問もないようで、プライベートなお話しもしてくれる始末。ああ、これで通訳がもっとスムーズだったなら…。意志疎通が上手くいかなくて、かみ合わない会話になることしばしば。う〜ん、残念。終了後、場外ではロイ・チョンを囲んでのプチ・サイン会&写真撮影会。スタッフらしき人も微笑ましく眺めてたりして。わらわらとファンを大勢連れたまま、香港俳優ロイ・チョンは街をてくてくと歩いて、宿泊ホテルまで帰っていきました(笑)。
韓国からは女優ペ・ドゥナが来日。地元商店街を車に乗ってパレードに参加。なんたって地元商店街ですから、見物人もフリー状態(笑)。ノロノロ運転なもんで、話しかけ放題、追いかけ放題、写真撮り放題。遠慮してちゃダメ!みたいな気配でした。
ペ・ドゥナ嬢はというと、韓国人女優らしくないナチュラルメイク(いや、すっぴんだったかも?)で、なんとな〜く着てる感じの衣装が、またよく似合っておりました。やっぱり女優さんって美しいんだねぇ…。彼女主演の『頑張れグムスン』も、かなり笑えて楽しい作品になっております。ケラケラと笑いたい方、ぜひ、ご覧くださいませ。
と、映画自体も満喫したのはもちろん、地方開催の映画祭特有(?)の緩〜い規制の中で、楽しい時間を過ごしてきたワタシなのでした。来年もこんな風に緩〜いままだといいんですが…どうなることやら。
(2004年11月24日/photo by あチョ)
text by あチョ●プロフィール
大分県出身。『好きなら突き進め』を胸に日々感動を求めてアジア各地をさ迷い中。
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●ロイ・チョン(張耀揚)
1964年香港生まれ。85年からモデルを始め87年に映画デビュー。
主な出演作品:
妖獣都市(92)//新・欲望の街/古惑仔3(96)/新・欲望の街/古惑仔4(97)/風雲ストームライダーズ(98)/ザ・ミッション/非情の掟(99)/拳神(01)/インファナル・アフェア 無間序曲(03)
●ペ・ドゥナ
1979年韓国生まれ。88年にモデルデビュー。99年から映画・ドラマで活躍。
主な出演作品:
リング(99)/吠える犬は噛まない(00)/子猫をお願い(01)/復讐者に憐れみを(02)/頑張れ、グムスン(02)/チューブ(03)/春の日のクマは好きですか?(03)/リンダリンダリンダ(04)
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