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asicro column

更新日:2005.8.17

アジア接近遭遇の旅

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韓国で四象体質検査を体験

 今回は、韓国にある慶熙大学付属韓方病院で受診した、四象体質検査についてお話しします。初めは興味本意だったのですが、なかなかどうして、これがまたものすごく説得力ある結果へ繋がったのでご報告いたします。

 まず韓医学とは、中国医学が伝わって発展したもので、大体において中国医学に類似した点が多いのですが、異なる点といえば「儒教」の人間観に基づいた体質医学である「四象体質医学」に重点を置いている、ということだそうです。そして、その四象体質によって、ヒトそれぞれに向いた食事療法や生活習慣法などがあるのだそうです。

 …て、文章にするとわかりづらいのだけど、要はヒトには生まれ持った体質(四象)があって、それぞれの体質ごとに注意すべき身体・精神の状態があったり、体質ごとに食べて良いものや悪いものがあったりするということ。つまり、自分がどの四象に該当するかによって、健康に生活していく上での注意すべき点が見えてくるというわけですね。

 その「四象」とは、太陽人・太陰人・少陽人・少陰人の4つ。果たして、自分がどれに該当するのか。それを調べることからこの検査は始まるのですが、身長・体重・生年月日等を問診表(?)に記入し、およそ130問の質問事項に直感で答えていくのです。それは精神的なことだったり、外見的なことだったり…様々な要素が含まれています。例えば「胸は痩せているが、尻はしっかりしている」とか「大人しいふりをしている人は嫌い」とか(うろ覚え)。

 それが済むと、その回答を基にパソコンでデータをまとめグラフにしてくれます。そこで先生が登場し、データだけでは把握できないことを今度は問診していくわけなのです。それは日常生活のことや仕事のこと、はたまた食事や便通のことまで。心配ごとなどがある時は、ここで正直に話しておくとより正しい結果が出るようです。

 更に、触診(私の場合は腹の辺りをグイグイ押されて腸の具合を診られました)をして出た結果は…「少陽人」でした。これがもう、恐ろしいくらいに当たっているのです。

 簡単に説明すると、少陽人は胃は強く多熱少水による病気(頭痛や便秘)に注意し、むくみやすいので早めの治療が必要。消化器に熱が多く短気な性格なので、性質の冷たいもの(青野菜や海産物)を食べて冷し、心を落ち着かせるべし。活動的で積極的だが、軽はずみな行動をよくとる。人情に厚く、利害に縛られない。家庭をおろそかにする傾向がある(爆!)。色気のものは遠ざけ、浪費しがちな考え方を改めるとよい。

 確かに何を食べても壊れない腹…思い立ったら即行動な日々…そのせいで、家庭なんてかえりみたことがない…ひょええええ! まさにその通りっ! おかげで、食べて良いもの悪いものをしっかり守ろうと、堅く誓った診療室での2時間なのでした。

 治療自体は、外国人担当の先生がずっと側にいてくれるので、韓国語がわからなくても問題ありません。メールで予約さえしておけば、病院の受付まで迎えに来てくれます。この結果によって、自分に合う「韓方(漢方ではない)」を教えてくれ、出してくれるのですが、高価なものなので診察のみでも可になっています。

 私はクコのお茶を薦められましたが、約1万円だったので買いませんでした。診療費はこれで40694ウォン(8/12現在で約4400円)。ちゃんと通訳もついて、しっかり先生の話も聞けて、説明ビデオも見て、自分の体質がわかってこの値段。

 これが高いか安いかは、まァ個人差があるでしょうが、私は楽しかったし面白かったし、行って正解だったと思ってます。しっかり診察券ももらえるんですよ(笑)。自分の本当の姿が見えた気になることウケアイです。日本とはまた異なった医療を体験できて、ちょっと目からウロコ的な感覚もあります。韓国へ行った際には、ぜひ一度お試しあれ。

 ちなみに、少陽人の食べない方が良い食物は、ネギ・ニンニク・ショウガ・唐辛子・高麗人参etc.…これって、韓国には来るなってことですかね(笑)

●慶熙大学付属韓方病院
ソウル市東大門区回基洞1番地
*地下鉄1号線「回基」駅から「慶熙大学行き」のバスに乗り大学病院下車。
e-mail/oriental@khmc.or.kr

(2005年8月16日)

text by あチョ●プロフィール
大分県出身。『好きなら突き進め』を胸に日々感動を求めてアジア各地をさ迷い中。

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