すっかり変貌した香港の街
2年ぶりに香港へ行ってきました。以前は、年に数回は訪港していたんですから、私にとってはものすごいブランク。たった2年? されど2年。いやいやこの2年は、香港を大きく変貌させるに充分過ぎる時間だったようです。
元々移り変わりが異常に速いお国柄。あったはずの店が、跡形もなく別の店になってるなんて、日常茶飯事だし…ていうか、それが普通、それが香港。でも、今回はどうも違うんだな。そうゆう小さな変化ではなく、大きく変わっている感じ。政府のチカラ的なものが関与してるというか。2年前といえば、最後に訪港した直後にSARSの嵐が吹き荒れましたしね。大袈裟な言い方ですが、強ちハズレではないかも。だって、至る所がやたらコギレイになっているんですもの。
道路はキレイに舗装されて、ワラワラと落ちてたゴミも目に付かなくなっているし、MTR(地下鉄)駅には、どこもプラットホームと車両の間にドアがついていて、洗練されていたし(私が利用した駅はほとんどそうだった)、KCR(九広鉄道)も何時の間にか、尖東まで駅が延びてたし…。
雰囲気は相変わらずの香港テイストなんだけど、何かこう、どことなくコギレイなのですよ。きっと「キレイな街・香港」がテーマなのに違いない。大体、旺角にあんな立派なホテル&ショッピング・モール(ランガム・ホテル&ランガム・プレイス)を建てるなんて、どうしたことだ? 旺角のガヤガヤわさわさした感じが、いかにも香港ちっくで地元人気分を味わえるのに、42階建ての高層タワーって一体?
周りは黄色い看板ばかりなのに、女性的にはどうなの? デンジャラスじゃないのか? そうか。わかったぞ。「ハラハラドキドキ下町の中のエグゼクティブ・スペース」これだな、テーマは。もしかしたら、もう既にイエロー看板の店達は撤去されていたりして…。
そして、イエローの次はグリーンがやたら目に止まるのです。健康的なグリーン色のお店達。香港は今、たぶん、きっと、ヘルシー路線全開なのでしょう。ただ単に、私の体がボロボロすぎて、そうゆう方面にしか目が行かないのかもしれないけれども、キレイなお姉さん達が真っ白な制服を着て、いかにも体によさげなお茶や食品を売っているのです。しかも、気軽に立ち寄れるように、大体MTR駅の構内にあるのです。なんだかとってもシンプルで、可愛いラッピングだったりするので、ついつい立ち止まってしまうのです(思うツボ)。
おっと、駅のことしか話してない気がしますが、駅繋がりで八達通(オクトパスカード)のことも少々。MTRを利用する時、自動改札機にピッと当てるだけでOKな八達通。他にも、KCRやエアポート・エクスプレスでも利用できてましたが、まぁ、びっくり! 天星小輪(スターフェリー)や小巴(ミニバス)まで使えるようになっているじゃないですか! さらに、コンビニや自動販売機でも使えるなんて…全く、便利過ぎる。
形もカード状だけでなく、腕時計状態(限定)のもあるそうです。補充はどうやってするんだろう? もはや、八達通は財布です。落としたら終わりです。でも、個人情報の流出にはならないから、悔しいだけで済むのです。
そんなこんなで、2年の間に怒涛の如く香港は変わっていたのでした。いや、まだ今も、更に進化している街。それが香港。1年後、今度はどんな風に変わっているのか、楽しみでドキドキします。ここで提案なんですけど、「許留山」の日本進出なんて…いかがですかね?
(2005年5月21日)
text by あチョ●プロフィール
大分県出身。『好きなら突き進め』を胸に日々感動を求めてアジア各地をさ迷い中。
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